湯島天神で早咲きの梅

早咲きの梅が咲いている、とのことで、 学問の神様として名高い、湯島天神 に行ってみる。 そういえば、行くのは初めてだった。 小学校を何となく受験しただけで、あとは高校までは内部進学だし、 大学受験はしたものの、ろくにやる気もなかったので、 合格…

渋谷シアター・イメージフォーラムで「はじらい」

“オーディション...それは、 芸術の追求か、それとも個人の欲望か” 「ひめごと」、「白い婚礼」の ジャン=クロード・ブリソーが、 性的嫌がらせで有罪判決を受けた、 「ひめごと」でのオーディションをめぐる事件を、 虚々実々を入り交えながら描く、 実験…

渋谷Bunkamuraル・シネマで「やわらかい手」

“この穴から幸せが見える。” 「マリー・アントワネット」でマリア・テレジアを演じた、 マリアンヌ・フェイスフル主演の英国産コメディ。 そこはかとないユーモアと、艶っぽさを兼ね備えた、 「フル・モンティ」や「キンキーブーツ」の流れをくむハートフル…

渋谷シネマライズで「ベティ・ペイジ」

“Who is Bettie Page?” 原題は“THE NOTORIOUS BETTIE PAGE”。 悪名高きベティ・ペイジ、といった感じらしい。 まだ保守的だった50年代のアメリカで、 その肢体を露わにしていた、伝説のピンナップ・ガール、 ベティ・ペイジの半生を描いた、伝記ストーリー…

新宿武蔵野館で「再会の街で」

“話すことで、癒やされていく傷がある。” 9・11ですべての家族を失ったチャーリーと、 夫婦の間に立ちはだかる閉塞感に悩むアラン。 ふたりの「心を閉ざした男」が、NYの街で再会する― 「パンチドランク・ラブ」のアダム・サンドラーと、 「ホテル・ル…

渋谷シネマGAGAで「俺たちフィギュアスケーター」

?史上初! 男子フィギュアペア?? 「主人公は僕だった」のウィル・フェレルと、 「バス男」のジョン・ヘダーによる、 華麗なるフィギュアスケート界を舞台にしたおバカ・コメディ決定版。 一度はリンクを追放された2人が、男子ペアとして舞い戻り、 まさか…

2007年マイベスト本!

さて、きょうは2007年のベスト本。 まずは上半期のベスト5を振り返ると、こんな感じである。 1.ダフネ・デュモーリア「レベッカ」新訳版 2.堀江敏幸「めぐらし屋」 3.桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」 4.クリストファー・プリースト「双生児」 5.…

2007年度マイベスト映画

とうとう2007年が終わってしまった。 年末に引っ越しとなってしまい、12月はわずか6本。 アダム・サンドラー主演の「再会の街で」に、 ウィル・フェレルのおバカ・コメディ「俺たちフィギュアスケーター」 何となく気になる「やわらかい手」や「チャ…

TOHOシネマズ・フリーパス!

TOHOシネマズのシネマイレージが、 前日ようやく6000マイルを突破したのである。 2005年9月からだから、意外と時間がかかった印象だ。 しかし、12月31日付で、800マイルほどが期限切れ。 これはいかん、ということで6000マイルでも…

TOHOシネマズ錦糸町で「アイ・アム・レジェンド」

?地球最後の男に希望はあるのか。? リチャード・マシスンの古典SF「地球最後の男」の3度目の映画化。 地球規模の死病感染で、人類が絶滅した後の地球を描く。 廃虚となったNYマンハッタンを舞台に、 ただ一人生き残った男が、人類再生への道を探る― も…

TOHOシネマズ錦糸町で「ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記」

?すべての謎は「禁断の暗号」を解く鍵。? ニコラス・ケイジ主演のトレジャー・ハンター・アクション第2弾。 1作目と同様、製作・ジェリー・ブラッカイマー、 監督ジョン・タートルトーブ、脚本もザ・ウィバーリーズが務める。 今回のお宝は、コロンブス以…

片付けられない家

およそ3週間ぶりの更新&映画、となってしまった。 忙しかった、のである。 引っ越しというやつは、狭いところに越すと手間が倍かかる。 何しろ、どこかにとりあえずモノを置くと、 そのせいでほかのモノも片付かなくなる、という悪循環。 (ま、すべてを狭…

TOHOシネマズ六本木ヒルズで「ザ・シンプソンズ MOVIE」

オハイオとケンタッキー、メイン、ネバダと、 州境を接する(?)田舎町、スプリングフィールド。 ホーマー・シンプソン一家は、きょうも町を大騒ぎに… 汚染が進む湖の保護を訴える長女リサだったが、 周囲の理解は得られないまま、汚染は進む一方。 そして…

クリス・バラード「バタフライハンター 10のとても奇妙で素敵な仕事の物語」

“なりたかった、なろうと思っていた。 そして、人生と仕事が重なった。” 「スカイウォーカー」に「目玉職人」、「きこりレディ」、 「キノコ採掘師」、「アメフト伝道師」、そして「バタフライハンター」… 「スポーツ・イラストレイテッド」のスタッフ・ライ…

伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」

“伊坂的娯楽小説突抜頂点” JFK暗殺をモチーフにした、伊坂幸太郎のサスペンス。 “首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は、 巨大な陰謀から逃げ切ることができるのか?” タイトルはビートルズ「アビーロード」の同名曲から。 伊坂作品ではお馴染み、仙台を舞台…

テアトル梅田で「ダーウィン・アワード」

〝うっかり死んじゃいました〟 バカバカしい死に方でこの世を去った人たちに贈られる、The Darwin Awards(ダーウィン・アワード)を題材に、 そのバカバカしい生き方に取り憑かれた人々を描くスラップスティック・コメディ。 原作は「ダーウィン・アワード …

なんばパークスシネマで「ブラザーサンタ」

〝ありえない家族のぶっ飛んだ再会劇!〟 サンタクロースと、そのぐうたらな兄を描く、 ちょっとオトナのコメディ・ファンタジーの秀作だ。 主演は「ドッジボール」、「ウエディング・クラッシャーズ」。 共演は「サイドウェイ」、「アメリカン・スプレンダ…

TOHOシネマズなんばで「ベオウルフ」

〝「300」と「ロード・オブ・ザ・リング」が ひとつになった――壮大なファンタジーに、おびえろ〟 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス最新作。 主演は「ディパーテッド」のレイ・ウィンストン、 共演にアンジェリーナ・ジョリー、ア…

新宿伊勢丹「アンリ・ルルー」&東京大丸「ボワシエ」

家探し、に来ていたのである。 東京の家賃は高い。 猫という(不動産業界的には)悪条件もあって、 毎度難航する家探しだが、今回も迷いに迷った挙げ句、ようやく決定。 猫もあらかじめ移動させ、あとは大阪最後の日々を過ごすのみ。 ということで、帰りにち…

TOHOシネマズなんばで「ソウ4」

〝ジグソウ死す。〟 昨今のソリッド・シチュエーション・スリラーの先駆けとなった、 あの傑作「ソウ」も、いよいよパート4。 「ソウ2」もなかなかよかったとは思うが、 さすがに「ソウ3」は、あまりに早いサイクルでの続編登場と、 単なる悪趣味な監禁も…

シネリーブル梅田で「ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかた」

〝彼女は、世界一のパイを焼く ふしあわせな女性(ひと)。〟 吹きだまりのようなアメリカ南部の田舎町を舞台に、 ひとりの女性の自立を描くハートウォーミング・ストーリー。 インディペンデント・スピリッツ賞で脚本賞ノミネートの話題作。 監督・脚本は、…

ミナミ島之内は「鯨料理 西 玉水」でクジラ三昧

実は東京へ戻ることが決まったのである。 大阪へ転勤して3年。長かったような、短かったような。 決まってしまうと早いもので、あっという間にいろいろせわしくなる。 で、引っ越し前に大阪の味を、ということで、 鯨料理の本命「西 玉水」へ行ってみること…

ジャック・リッチー「ダイアルAを回せ (KAWADE MYSTERY)」

〝殺し屋稼業も楽じゃない〟 「クライム・マシン (晶文社ミステリ)」「10ドルだって大金だ (KAWADE MYSTERY)」の、 ジャック・リッチーによる最新邦訳短編集。 〝互いの殺人計画を練る夫婦、 謎の行動を繰り返す爆弾男。 夜の探偵カーデュラも登場! 偉才リ…

広島松竹東洋座で「ナンバー23」

〝それは一冊の本からはじまった〟 広島原爆投下、TWA機墜落、 そして、チャールズ・マンソン事件… 歴史上の悪夢には、ことごとく「23」が隠されていた― 「23」の数字に隠された秘密と、 それに取り憑かれた男の運命を描くサスペンス。 主演は、「エ…

横山秀夫「深追い (新潮文庫)」

〝横山ミステリーの最高峰!〟 警察小説の旗手による、7編の短編集。 〝ある警察署に勤務する7人の男。 彼らの人生を変えた7つの事件。〟 舞台は関東近郊の地方都市、三ツ鐘。 市の郊外に位置する三ツ鐘署の別名は「三ツ鐘村」。 警察署と幹部官舎、家族…

近藤史恵「タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)」

〝ビストロ・パ・マルへようこそ。 絶品料理と極上のミステリをご堪能あれ!〟 「サクリファイス」の近藤史恵、最新作。 お得意の日常ミステリーの舞台は、下町のビストロだ。 〝客たちの巻き込まれた不思議な事件や不可解な出来事。 その謎を解くのは、シェ…

黒川博行「蒼煌 (文春文庫)」

「先生、一億円を撒かんとあかんのでっせ」 「国境」、「疫病神」の黒川博行による、文庫最新刊。 〝芸術院会員選挙を舞台に、 金と権力に憑かれた 日本画壇の暗部を描く問題作。〟 日本芸術界でもっとも権威のある芸術院の、次期会員選挙が近づいた。 前回…

トニー・ロビンソン「図説「最悪」の仕事の歴史」

〝世にも過激なハローワーク!〟 英国史上の最悪の仕事を実際に体験するという、 イギリスのテレビ局「チャンネル4」の人気体験番組、 「ザ・ワースト・ジョブズ・イン・ヒストリー」を、 豊富なデータや文献を加え、本にまとめた1冊。 〝反吐収集人、蛭採…

永田守弘「官能小説の奥義 (集英社新書)」

〝一万冊の“官能小説”から厳選した クラクラするほどの豊穣な表現世界〟 「本の雑誌」12月号巻頭の「今月の一冊」。 雑誌「ダカーポ」で、官能小説の名場面を紹介する、 名物コーナー「くらいまっくす」の担当者が、 独特の表現でオトコたちの股間をくすぐ…

樋口有介「不良少女 (創元推理文庫)」

〝万年金欠の柚木が手掛けた事件調査<アルバイト>。 嫌々、だけど美女がらみで心惑う四つの謎 +柚木自筆エッセイ初収録!〟 創元推理文庫で再収録中の柚木草平シリーズ、 未収録の短編4編をまとめた、待望の最新刊。 〝柚木草平の〟自筆エッセイに加え、…