2005-01-01から1年間の記事一覧

道頓堀東映パラスで「ディック&ジェーン 復讐は最高!」

ことしの映画おさめ♪ ちょっと小品っぽいけど、 「エース・ベンチュラ」以来のジム・キャリーのファンを自認する僕としては、 まあ、1年の締めくくりに悪くないチョイスじゃないかな、と。 原題は〝FUN WITH DICK AND JANE〟 77年にジョージ・シーゲル×ジ…

ことしもとうとう、年の瀬を迎えてしまった。

何だかやたらと早い1年だった気がするが(これも毎年言ってるな…)、 特に11月の旅行以降は、ホントあっという間に過ぎてしまった。 特筆事項といえば、たぶん十数年ぶりに、 年賀状を20日前後に発送したことぐらい。 あとは、ただただ日常に引きずられ…

青山七恵「窓の灯」

文藝賞受賞、らしい。 斎藤美奈子による書評は 〝女の子のピーピング・トムを描いた本邦初の小説かもしれません〟とある。 ほかにも角田光代、高橋源一郎、田中康夫も絶賛、という感じ。 (角田光代以外の人物は、別にどうでもいいといえばどうでもいいのだ…

町山智浩「〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀 (映画秘宝コレクション)」

「映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION)」に続く第二弾。 「映画秘宝」の好評連載「Yesterday Oncemore」 を大幅に加筆修正した、文字通り〝映画の見方が分かる本〟である。 名だたる傑作、名作…

平安寿子「愛の保存法」

最近刊行ペースが速くなった気がする、平安寿子の最新短編集。 ズレてこじれるオトコとオンナを描いた7編だ。 オビは 〝食い違って、間違って、うまくいかない男と女 切なさをユーモアで包む、著者の真骨頂〟 なるほど、冷蔵庫を開けるシロクマ? の表紙も…

池上永一「シャングリ・ラ」

ようやく読み終わった。 やたらと多忙な時期だったこともあり、とにかく読む時間が少ない。 その上、本は2段組600ページ弱という大作とあって、 この重たい本をずっと持ち歩くハメになる。むむむ、きつかったよ。 年末恒例、本の雑誌のベスト10で2位…

千日前セントラルで「ロード・オブ・ウォー」

〝戦争の王〟と呼ばれた史上最強の武器商人を描いた、シニカルな風刺映画だ。 監督は「ガタカ」「シモーヌ」と、どこか異質を雰囲気を漂わすアンドリュー・ニコル。 だから、「ナショナル・トレジャー」のニコラス・ケイジが主演でも、 映画には、やたらとイ…

敷島シネポップで「キング・コング」初日♪

33年版はテレビ、76年版は劇場で(歳バレるな…)観たが、 今回は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン (重度のコング・オタクらしい)によるリメイクということで、期待は無限大。 おまけに「21グラム」のナオミ・ワッツ、「…

梅田ブルク7で「ザスーラ」

いつもケンカばかりの兄弟、10歳のウォルターと6歳のダニー。 ある日、ダニーが古い家の地下室で古いボードゲームを見つける。 スペースアドベンチャー「ザスーラ」をさっそく始めると、こんなカードが… 「流星群がやってくる。回避しろ」 その時、突如襲…

伊坂幸太郎「砂漠」

伊坂幸太郎の書き下ろし青春小説、だ。 オビには「砂漠に雪を降らせてみせよう!」 〝社会〟という名の砂漠から守られた、 〝学生時代〟というオアシスに生きる若者たちが、 砂漠の状況を憂い、砂漠に雪を降らせる奇跡を起こすべく奮闘する。 いわゆるモラト…

京都河原町は京極弥生座で「インサイド・ディープ・スロート」

大阪では旅行中に上映が終わってしまい、 悔しい思いに暮れていたのだが、京都でやっているのを発見、 モーニング&レイトのみなのということなので、早起きして向かう。 以前も行ったことはあるのだが、新京極の場末感漂う劇場。 いや、相変わらず汚いな、…

スラヴォミール・ラウイッツ「脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち」

「このミステリーがすごい!」「本の雑誌」など、ベスト10が出そろい始めた。 で、読みたい本はもともと山ほどたくさんあるのに、 それが倍増、3倍増とさらに苦しくなってくるのがこの季節なワケだが、 何号か前の「本の雑誌」で見て以来、気になっていた…

三崎亜記「バスジャック」

あの衝撃的にヘンな小説「となり町戦争」に続く、 三崎亜記の第2作は、7編による短編集だ。 表題作「バスジャック」を始め、この短編集でも、三崎亜記のヘンな感覚は、 独特の風合いを醸し出し、読者をねじれた時空間に誘い出してくれる。 冒頭の「二階扉…

梅田ナビオTOHOプレックスで「ミート・ザ・ペアレンツ2」

結婚を控えたゲイロード・フォッカー=ベン・スティラーが、 婚約者パムの父で元CIAの堅物ジャック=ロバート・デニーロに悩まされる、 傑作コメディ「ミート・ザ・ペアレンツ」の続編だ。 原題は〝Meet the Fockers〟 今回は両家顔合わせのため、フロリ…

ウラジーミル・ナボコフ「ロリータ」

買ってから気づいたのだが、いま非常にまずい本だった。 幼女がらみの事件が相次ぐ中、 新訳版を出すには、ある意味最悪のタイミングなのではないか、と。 もちろん、現実に起きている事件とは似ても似つかない物語だし、 だいいち、悪魔的なニンフェットを…

なんば千日前は敷島シネポップで「Mr.&Mrs. スミス」

南米コロンビアで出逢い、恋に落ちたジョンとジェーンのスミス夫妻。 夫はさる組織の殺し屋、妻もまた違う組織の殺し屋。 お互いの正体を知らない二人は、微妙な夫婦生活を続ける。 しかし、ある日お互いの組織から指名されたターゲットは何と… 典型的なシチ…

道具屋筋は千日前セントラルで「イン・ハー・シューズ」

この秋の本命かな、と思っていた期待の一本。 予想通り、といったら偉そうだけど、やはり素晴らしい作品だった。 ローズ=トニ・コレットとマギー=キャメロン・ディアズは、 若くして逝った母の記憶と、靴のサイズ以外、性格も容姿もまったく違う姉妹。 フ…

山本幸久「幸福ロケット」

「はなうた日和」「凸凹デイズ」と、 〝何かいいなあ〟的な作品を送り出してきた著者の最新作。 今回の主役は、小学五年生の香な子。 誕生日がクリスマスイブ、香奈子でも、香那子でもない、香な子という名前、 そして仲が良すぎる両親、という三つの不幸を…

敷島シネポップでかけこみ映画「エリザベスタウン」。

「あの頃ペニー・レインと」「ヴァニラ・スカイ」のキャメロン・クロウ最新作。 会社に壊滅的な損失を与えた靴デザイナー、ドリュー=オーランド・ブルームは、 彼女にも捨てられ、自らの命を絶つべく、着々と準備を進める。 しかし、そんな時かかってきた「…

気づけばもう12月まであとわずか…。

晩秋気分を味わいに、京都紅葉三昧に出かける。 〝おけいはん〟こと京阪の特急に乗って、出町柳へ。 ここから叡山電鉄に乗り換え、八瀬比叡山口行きに乗り込む。 京阪の車窓からもちらほらと紅葉が見えていたのだが、 叡山電鉄に乗ると、車窓から見える紅葉…

なんば千日前・敷島シネポップで「ダーク・ウォーター」

ひとがほんの2週間あけている間に、やたらと新作が公開された上、 こんどはその〝新作〟が早くも公開終了間近になってる。 それこそ楽しみにしてた「インサイド・ディープスロート」は終わってしまうし、 なぜか「エリザベスタウン」「ダーク・ウォーター」…

戸井昌造「戦争案内 (平凡社ライブラリー)」

これまた旅行前から気になっていた一冊。 〝わたしは自分の歳を言うとき、戸籍上の年齢から三つ引くことにしている。 三年間はロスだったからだ。しかも二十歳から二十三歳までの、華の三年間だ。〟 こう語る、著者がその3年間何をしていたか、というと、 …

p1**[コラム、エッセイ]長島はちまき「美術モデルのころ」

旅行前に書評で気になって買っておいた本だ。 旅行中はハードスケジュールでまったく読めず、 飛行機でもビデオ見たり、旅行プラン練ったり… でまったく本を読めなかったので、何と読書は2週間ぶり。 ホントはヨーロッパから帰ってきて一冊目は、 「「ヨー…

旅行もいよいよ最終日…

帰りの飛行機が夕方の便のため、ホテルに荷物を預けて外出する。 まずは、パリの朝食食べおさめ。 マルシェ・サンジェルマン裏のサロン・ド・テ〝Seraphin〟でいただく。 何となくイタリアっぽいたたずまいだが、朝食メニューはスタンダードだ。 ただ、量が…

旅行10日目。フル滞在はきょうで最後となる。

前夜、早く寝たせいで、すっかり元気を取り戻す。 そうなれば、朝ごはん♪、ということで rue de Buci と rue de Seine の角のBar du Marcheへ。 ちょっとイタリアンっぽいのだが、建物の雰囲気はかなりいい。 チーズ入りホットドッグと、クロックマダムにカ…

旅行もいよいよ佳境の9日目♪

そろそろ疲れがでてきたのか、朝はやや遅め。 だらだらとシャワーを浴び、だらだらと着替え、だらだらと外に出る。 そんなだらだら気分を吹き飛ばすのは、まずは朝ごはんだ。 ホテルの向いにある老舗カフェ、Cafe de Floreにていただく。 こうした老舗=態度…

旅行9日目♪ ケルンからパリに戻る。

大聖堂は朝も壮観そのもの。名残を惜しみつつ、横を通りすぎる。 目に入るのは、やはりクリスマスツリーに、出店準備を終えた屋台の数々。 たぶんきょうがお祭りの日のはず。 惜しいことをしたな、と後ろ髪を引かれつつ駅に向かう。 その悔しさは、朝ごはん…

旅行7日目&4カ国目、いよいよケルン。

朝7時前にホテルを出発、まだ暗い道を中央駅へ向かう。 朝早くの中央駅は微妙に暗い。 プラットホームの表示が出るまで、 コーヒーやチーズパイなどをぱくつきながら時間を潰す。 ようやく表示が出たホームは、一番端っこ。 汚い列車が入ってきて心配になる…

オランダ2日目♪

アムステルダム郊外へ、世界最大の生花市場、 アールスメア生花市場(Bloemenveiling Aalsmeer)を訪ねる。 朝6時過ぎ、中央駅前から172番のバスで出発する。 はっきりいって外は真っ暗。 酔っぱらいが歩いていたりして、微妙に雰囲気は悪し。 メインの…

旅行5日目♪

朝8時すぎのタリスでブリュッセルMIDIを出発、アムステルダムへ。 朝ご飯は駅にある自然派デリEXKIでサンドイッチなど数種。 アムステルダムまでは2時間半少々の旅となる。 パリ−ブリュッセル間と比べ、列車のスピードはだいぶ遅めかも。 何だか、…