2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

西の〝六ヒル〟麺だらけ

仕事帰り、すそ直しに出していたデニムを受け取りに、 自称〝西の六本木ヒルズ〟ことなんばパークスへ出向く。 http://www.nambaparks.com/index2.html ちなみに、六本木ヒルズには、規模的にも、グレード的にもまったく及ばない。 まあ、恵比寿のアトレとガ…

乙一「GOTH 夜の章 (角川文庫)」「GOTH 僕の章 (角川文庫)」。

乙一は二月に「暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)」を読んで以来。 これまでに読んだ何作かは、どれも面白かったとは思うのだが、 なぜかその後に続けて読もうとは思わない、不思議な作家だ。 この本も読もうかな、と思いつつ、手に取ることのなかった一…

思わず脱力、何じゃこりゃ系ねこマンガ

ほしよりこ「きょうの猫村さん 1」 何ですかね、これは… 新聞の書評でたまたま見かけ、ネットで取り寄せてみたのだが、何ともいえない感触。 まずはこのへなちょこ絵に、思わず脱力する。 やる気ない。それもうちのネコなみに… ま、ある意味ネコの本質をとら…

リチャード・ホーン「死ぬまでにしたい101のアラ技」

暑さでアタマがちょいとボケ気味。 気分転換がわりに、バカ本に手を出してみる。 サラ・ポーリー主演の「死ぬまでにしたい10のこと [DVD]」は、 切なくて泣ける、とってもいい映画だったけど、こちらはバカひと筋。 「(サメ、クジラ、イルカなどなどと)一…

大阪にて雪辱の「ひつまむし」

土用の丑の日に一日遅れで、鰻を食べに行く。 昨日は黒門一帯がうなぎまみれになっていたにも関わらず、 タコときゅうりの酢の物、小松菜と油揚げの煮浸しに冷や奴。 じっと我慢の子で、きょうのうなぎに備えてみたりした。 そういえば、関西風のうなぎって…

戸梶圭太「嘘は止まらない」

「東京ライオット」に続くセカンド・トカジ。そんな言い方ないか… 今回も(といっても刊行順は逆なんだが)、気持ちよいぐらいバカ大集合だ。 しかし、「東京ライオット」に登場するのが、 不快感を味わわせるタイプのバカ(それも安い)が数種類だったのに…

道頓堀松竹角座で「アイランド」

ジェリー・ブラッカイマーの製作と思っていたら、違うらしい。 ブラッカイマー御用達の監督といえばこの人、 のマイケル・ベイ(「ザ・ロック」「アルマゲドン」「バッド・ボーイズ」)が、 今回は製作も兼ねてたりする。 決別したのかな、この二人? と冒頭…

大道珠貴「後ろ向きで歩こう」

最近やたらとハイペースで新作が刊行されているけど、 「素敵」「傷口にはウォッカ」と、 どうにもいまいちの作品が続いたので、「たまたま・・・・・・」はスキップ。 今回は、表紙の装丁がけっこういい感じだったので、手に取ってみた。 読み終えての、率…

梅田ガーデンシネマで「皇帝ペンギン」

本国フランスでは、 「WATARIDORI」「ディープ・ブルー」を越える大ヒットらしい。 ま、それもムリはない。 ひとことでいうと、ペンギンがチョーかわい〜のだ。皇帝ペンギンの仕種だけでたまらないキュートさなのに、 ヒナまで出てきてしまっては…

宮部みゆき「孤宿の人 上」「孤宿の人 下」

上巻のオビが〝新境地を拓く傑作の誕生!〟 下巻のオビが〝心を揺さぶる感動巨編!〟 こういう触れ込みの本は、ちょっと気の利いた書店にいけば、 軽く100冊は簡単に見つけることができるんだが、 その中身がその触れ込み通りか、というと、かなりあやし…

伊坂幸太郎「死神の精度」

いつかは読もうと思ってたけど、どうにも引っかかりがあった。 伊坂幸太郎の本、買ったのは2冊目、読むのは1冊目、だ。 引っかかり、というのは「重力ピエロ」のオビにさかのぼる。 正確な字句は覚えていないが「小説、まだまだいけるじゃん」だったと思う…

ロバート・J・ソウヤー「イリーガル・エイリアン (ハヤカワ文庫SF)」

傑作「さよならダイノサウルス (ハヤカワ文庫SF)」の記憶も新しい、新お気に入り。 満を持して、2冊目に取りかかる。 まず結論から言うと、今回も非常に面白かった。 高度な遊びと、洒落の利いた、これまた傑作。 SFとしても優れた設定がなされている一方…

栗田有起「マルコの夢」

そういえば、もう名古屋から戻ってきたのだが、 名古屋の書店店頭で「すばる 2005年 05月号」を見かけた。 栗田有起の芥川賞候補作「マルコの夢」掲載号。 本になってから…、と以前買い控えたことも忘れ、手に取ってしまう。 読んでみると、どうも名古屋も舞…

戸梶圭太「東京ライオット」

そういえば、読んだことのない作家だった。 どこで読んだのだったか、失念したが、こう紹介されていた。 バカを描かせたら、右に出るものがいない作家。 人間、どこか他人より秀でるところがあるのは、いいことだ。 オビが笑えた。 〝日本カースト戦争勃発!…

名駅はピカデリーで「ダニー・ザ・ドッグ」。

まだまだ、にゃごやだぎゃ… しかし、ホントに松竹系の映画館って、 どこ行っても何ともいえない場末感が漂ってる気がする。 もちろん、劇場内部は改装してあるので、イスなんかはむしろいいのだが、 ざざ漏れの音が、隣の劇場から聞こえてくるのは勘弁して欲…

名古屋は名駅・ゴールド劇場で「メリンダとメリンダ」

しかし、ゴールド劇場って、すごいネーミングだ。 ちなみに併設はシルバー劇場、非常にわかりやすい。 名古屋は単館系の劇場も少ないことだし、 ついでに、ブロンズ劇場も作ったらどうだい? というのは余計なお世話か。 ウディ・アレンの最新作、だ。といっ…

嶽本野ばら「下妻物語・完―ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件」

本日より名古屋… ああ、帰りたい。 みんなのお目当て「愛・地球博」とか、チョー興味ないのに、 そこら中にヒト、人、ひと… ましなホテルも空いてないし、もうげんなり。 ああ、それは夏休み最初の連休だから、仕方ないのか。 でも、納得したところで、げん…

横山秀夫「震度0」。

この横山秀夫の警察小説って、読むたびに思うことがある。 刑事ものなのでは、サイドストーリー的な扱いとなる、警察組織独特の嫌らしさ、 そのネガティブな魅力を、ねちっこく描写し、 小説の醍醐味にするというのは、つくづく凄いことだな、と。 キャリア…

絲山秋子「スモールトーク」

クルマの月刊誌「NAVI」に連載された、クルマをモチーフにした連作集。 デビュー作「イッツ・オンリー・トーク」にも通じるタイトル。 そういえば、あの作品でもランチア・イプシロンとか出てたっけなあ、 というか、〝Small Talk〟って、スクリッティ・…

櫛田節子「ロズウェルなんか知らない」。

実は、櫛田節子の読むのはお初。 直木賞作品の「女たちのジハード (集英社文庫)」とか、特に読む機会もなかった。 しかし、平積みになってたこの本をたまたま見かけて、何となく気になった。 そう、もちろんロズウェル、の文字に反応したわけだが。 1947…

芥川賞、直木賞決定

芥川賞は中村文則「土の中の子供」。 自傷もの、か。あんまり食指が伸びないな… 直木賞は朱川湊人「花まんま」。 確かにいい本だけどな… たぶん、この人もっといい作品書ける気がするし、 古川日出男や森絵都の候補作と比べると、やや落ちるかな(あくまで個…

ロバート・カーソン「シャドウ・ダイバー 深海に眠るUボートの謎を解き明かした男たち」

平たくいうと、本のタイトル通りそのまんま。 ニュージャージー沖の海底で発見された、二時大戦中のUボートの残骸。 戦史をひもといても、なぜか記録にないこのUボートは、 どこから来たのか、そしてなぜこの海底に沈んだのか。その謎に挑んだ、 ディープ…

梅田ナビオTOHOプレックスで「アルフィー」

マイケル・ケインが主演した、1966年のオリジナル版は観ていない。 よって、予備知識ほぼなし。ごく単純なプロットだけだ。 ジュード・ロウが、いわゆる〝色男〟(これも死語の世界、だな)を演じる。 あとの予備知識は、監督のチャールズ・シャイアが …

ハーブ・チャップマン「カインの檻 (文春文庫)」

新人作家のデビュー作品らしい。 文春文庫は、年に何冊か、こういう〝無印〟の傑作を送り出すんだが、 これもその一冊。600ページを越える厚さも、まったく問題ない。 間違いのない、傑作だ。 オビには「永遠の仔」「模倣犯」と並ぶ、とあるが、 あんな半…

前日より大分出張、本日早くに帰阪する。

集中豪雨で災害も巻き起こる中、まったく関係のない仕事。 何だか、被害にあった方に申し訳ないなぁ、という気持ちも抱きつつ、 ホバークラフトに乗って、大分空港へ向かう。 どうでもいいが、ホバークラフト揺れすぎだ。何とかしてくれ。 大分空港のおみや…

有川浩「空の中」。

オビに〝ライトノベル文化が生んだ傑作 2004年度SFベスト1〟 ということは、これはライトノベルなわけかしら? それとも? ライトノベルというジャンルを読んだことがない、というか、 そういえば、ライトノベルの定義、というのが、まずわからない。…

何だか、芥川賞、直木賞候補発表だそうで。

http://www.bunshun.co.jp/ まずは芥川賞。候補作はこちら。 伊藤たかみ (いとうたかみ) 「無花果カレーライス」(文藝夏号) 楠見朋彦 (くすみともひこ) 「小鳥の母」(文學界六月号) 栗田有起 (くりたゆき) 「マルコの夢」(すばる五月号) 中島た…

町田康「きれぎれ (文春文庫)」。

芥川賞を受賞した表題作「きれぎれ」と「人生の聖」の2編。 受賞作をほめるのって、いつもながらに微妙な部分もあるのだが、 やはり町田康の作品は、とことん面白い。 〝無数の大黒天吉祥天女が舞い踊っている〟との書き出しで始まる「きれぎれ」。 冒頭か…

奥田英朗「サウス・バウンド」

直木賞受賞第1作。 そういえば「空中ブランコ」以降、小説は出ていなかったっけ。 そうか、そうか、長編は2年ぶりになるのか。 文体的には、その「真夜中のマーチ」に通じる、コメディタッチだ。 マイベストは「邪魔(上) (講談社文庫)」「邪魔(下) (講談社…

ロバート・J・ソウヤー「さよならダイノサウルス (ハヤカワ文庫SF)」

id:juice78さんのブログで紹介されてた本。 何といっても恐竜だし、やけにそそる感じ。さっそく読んでみた。 いや、こんな面白い本なのに、全然知らなかった。 あらためて、世の中にはたくさん面白い本があるんだな、と実感する。 カナダはアルバータ州の古…