渋谷シネマGAGAで「俺たちフィギュアスケーター」

mike-cat2008-01-03



?史上初! 男子フィギュアペア??
「主人公は僕だった」のウィル・フェレルと、
バス男」のジョン・ヘダーによる、
華麗なるフィギュアスケート界を舞台にしたおバカ・コメディ決定版。
一度はリンクを追放された2人が、男子ペアとして舞い戻り、
まさかの大活躍を見せる、というスポ根コメディの王道ストーリー。


それでなくても、もっこりタイツが揶揄されがちな男子フィギュア。
(決してバカにしてはいないけど、一部にそんな風潮はあると思う)
それを何と、男子だけのペアという設定で、徹底的に茶化す。
主演はどう見ても「お前違うだろ」という野太さのウィル・フェレル
フィギュアスケートのルールなんかはほとんど無視だし、
冗談と割り切ってみなければ、フィギュアのファンは怒り出すかもしれない。


だが、それはそれとして、この作品は最高におかしい。
時に強烈な毒を効かせたギャグはもちろんのこと、
おバカに徹したドタバタには、終始笑いっぱなしだし、
挫折から立ち上がるストーリーも、なかなかうまくまとまっている。
ギャグ映画にありがちな、作品としての破綻はないといっていい。、


それに、何といってもウィル・フェレルがおかしいのだ。
あの暑苦しい顔がお嫌いな方には申し訳ないが、
その独特の持ち味が、いい感じに香ばしく笑いに結びついている。
プロレスラーも真っ青なその濃ゆいキャラクターと、
華麗な世界とのミスマッチがとにかく笑わせてくれる。


ナンシー・ケリガンサーシャ・コーエンといった、
「何もこんな映画に出なくていいのに(笑)」ゲストも多数出演。
けっこう豪華な気分に浸れる、最高のお正月映画といっていいだろう。