2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ベルナール=アンリ・レヴィ「アメリカの眩暈―フランス人哲学者が歩いた合衆国の光と陰」

〝200年前に最も進歩した 政治制度を誇っていた国が、 いま恐るべき退化の様相を呈している!〟 アメリカ国内で猛烈な反響と批判を呼んだ、 米誌「アトランティック・マンスリー」連載の話題作。 〝フランス最高の知性が全米を行脚、 一見のどかな光景の…

TOHOシネマズなんばで「幸せのちから」

〝この手は、離さない── 全財産21ドルから立ち上がった父子の、実話に基づいた感動作。〟 ホームレス生活から投資会社社長にまで上りつめた、 実在の人物、クリス・ガードナーの自伝をもとにした物語。 主演のウィル・スミスがアカデミー賞候補となっただけ…

戸梶圭太「ドクター・ハンナ―死と踊る美人女医 (徳間文庫)」

〝切り裂き美人女医、悪魔の囁き!〟 いかにもトカジだなぁ、という下世話なオビ。 〝長編官能サスペンス〟らしい。 そんなこと書かれたら、買いにくいんですが… そう思いつつ、手に取ってみた1冊だ。 南青山小森病院の外科医・石月畔奈。 美貌の彼女が繰り…

道尾秀介「シャドウ (ミステリ・フロンティア)」

このミス国内編第3位、週刊文春国内編10位。 〝「向日葵の咲かない夏」の俊英が放つ巧緻な本格ミステリ!〟 話題の1冊をようやく読んでみることにする。 我茂洋一郎と水城徹、その妻、我茂咲枝と水城恵、我茂鳳介と水城亜紀。 いずれも同級生同士という…

シネマート心斎橋で「jackass number two」

〝──WARNING!── この映画のスタントマンはただのバカです ワルガキや幼稚な大人は絶対マネしないように〟 あの究極のバカ映画、ジャッカスが帰ってきた。 アナコンダにキングコブラ、猛牛に蜂、蛭… あのバカテイストはそのままに、海で、山で連中が暴れる− …

TOHOシネマズなんばで「マリー・アントワネット」

〝恋をした、朝まで遊んだ、 全世界に見つめられながら。 14歳で結婚、18歳で即位、 豪華なヴェルサイユ宮殿に暮らす孤独な王妃の物語〟 「ヴァージン・スーサイズ」、「ロスト・イン・トランスレーション」の、 ソフィア・コッポラが伝説の王妃を、ガーリー…

真保裕一「最愛」

〝愛の内側。愛の外側。〟 真保裕一の最新作は、生き別れとなっていた姉の、 しらなかった過去をめぐるサスペンス調〝恋愛小説〟。 〝18年ぶりに再会した姉が選んだ夫は、 かつて人を殺めた男だった−〟 主人公は、私立病院の小児科医に勤務する〝僕〟押村…

梅田ナビオTOHOプレックスで「不都合な真実」

〝地球の裏切りか? 人類が地球を裏切ったのか?〟 アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート、 NY批評家協会賞、LA批評家協会賞受賞作。 いまや人類史上最大の脅威と化した、 地球温暖化に、警鐘を鳴らす渾身のドキュメンタリー。 〝地球を愛し…

アカデミー賞ノミネート発表!

アカデミー賞のノミネーションが23日、サミュエル・ゴールドウィンシアターで、 シド・ガニス米映画アカデミー会長と、プレゼンターのサルマ・ハエックによって発表された。 「バベル」は作品賞、監督賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)、 脚本…

TOHOシネマズなんばで「ディパーテッド」

〝男は、死ぬまで正体を明かせない。〟 香港ノワールの傑作と名高い「インファナル・アフェア」を、 ハリウッドの豪華キャストでリメイクした話題作だ。 警察に潜入したマフィア、マフィアに潜入した警察官、 過酷な使命を背負わされたふたりを描くサスペン…

桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」

〝「少女には向かない職業」の俊英、ついに本領発揮!〟 桜庭一樹の最新作は、戦後から現代まで、 時代のうねりの中で駆け抜いた3人の女を通じた年代記。 〝祖母。母。わたし。 だんだんの世界の女たち〟 赤朽葉万葉、毛毬、そして語り手の〝わたし〟瞳子。…

瀬戸良枝「幻をなぐる」

〝理想の男との“奇跡のセックス”の後、 待っていたのは……。 奴を忘れるために、 中川は肉体を鍛えはじめた。〟 第30回すばる文学賞受賞作、である。 〝きれいごとばかりの恋愛小説に 飽きた人へおくる妄執まみれの失恋克服記〟 主人公は、子供の頃から不器…

ジョー・R・ランズデール「ババ・ホ・テップ」;ミステリマガジン 2007年 01月号 [雑誌]収録

ブルース・キャンベル主演の「プレスリー VS ミイラ男」原作。 実は生きていた〝キング〟プレスリーが、 テキサスに甦ったミイラと対決する、バッド・テイストなコメディ・ホラーだ。 舞台はテキサス東部の片田舎。 老人養護施設で頻発する、入院患者の不審…

森達也「東京番外地」

〝すぐそこにある、素晴らしき異空間〟 「「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)」、 「放送禁止歌 (知恵の森文庫)」の作者による、「波」連載の異色の東京街歩き。 〝猥雑な現場、過剰なスポット、忘れられた街角… 人々が交錯するその場所…

シネリーブル梅田で「プレスリー VS ミイラ男」

「ボトムズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)」(大傑作!)「罪深き誘惑のマンボ (角川文庫)」の ジョー・R・ランズデールの〝Bubba Ho-Tep〟を、 カルトホラー「ファンタズム」のドン・コスカレリが映画化。 主演に「死霊のはらわた」のブルース・キャンベルを迎…

カール・タロウ・グリーンフェルド「史上最悪のウイルス 上―そいつは、中国奥地から世界に広がる」「史上最悪のウイルス 下―そいつは、中国奥地から世界に広がる」

〝戦慄ノンストップ! バイオノンフィクション〟 〝エボラを凌ぐ感染力 謎の伝染病の正体を暴け!〟 02年から03年にかけ、世界を恐怖に陥れた、 SARSを題材にしたノンフィクション。 ちなみに、はまぞうの表示だと1巻・3巻だが、 これは間違いで、…

芥川賞、直木賞も決定

ゴールデングローブ賞に夢中になっているうちに、 芥川賞、直木賞も選考委員会が行われていたらしい。 芥川賞の候補は、以下5作品。 青山七恵 「ひとり日和(びより)」 佐川光晴 「家族の肖像」 柴崎友香 「その街の今は」 田中慎弥 「図書準備室」 星野智…

ゴールデングローブ賞は「バベル」と「ドリームガールズ」

アカデミー賞前哨戦となるゴールデングローブ賞が発表され、 作品賞はドラマ部門がアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの「バベル」、 ミュージカル・コメディ部門がジェイミー・フォックスやビヨンセ出演の「ドリームガールズ」。 外国語映画賞にクリン…

梅田ガーデンシネマで「ダーウィンの悪夢」

〝一匹の魚から始まる 悪夢のグローバリゼーション〟 アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ノミネート、 セザール賞最優秀初監督作品賞などにも輝いた一方で、 ヨーロッパではアフリカ産の魚の不買運動を巻き起こし、 大統領を始めとしたタンザニア政府からは…

三毛猫駅長…

先日、テレビで見かけた働く三毛猫… ふて腐れた表情がナイスだったりする。 寝てばかりのうちのみけも、働かせようかと思う今日この頃。 さしあたっては猫キャバとかで、デビューさせたりして…

ケヴィン・ギルフォイル「我らが影歩みし所〈上〉 (扶桑社ミステリー)」「我らが影歩みし所〈下〉 (扶桑社ミステリー)」

〝娘を惨殺された意志が生み出したクローン児。 運命の歯車は動き出す〟 〝仮想現実ゲーム「シャドー・ワールド」の内で 跋扈する殺人鬼の影!〟 オビだけ読んでも、何が何だか全然わからない、 近未来SF&クライムサスペンス&スリラーの登場だ。 ジャー…

MOVIX京都で「ラッキー・ナンバー7」

まるでパチンコ屋みたいな題名だが、実は違う。 ジョシュ・ハートネット、ブルース・ウィリスに モーガン・フリーマン、ベン・キングズレー… きら星のごとく豪華スターを散りばめた、 ゴージャスでスタイリッシュなクライムサスペンスだ。 原題は〝LUCKY NUM…

MOVIX京都で「モンスター・ハウス」(字幕版)

化け物屋敷を舞台にした、フルCGのアドベンチャー。 だが予告は、製作総指揮を務める、 ロバート・ゼメキス、スティーヴン・スピルバーグが 延々とこの映画の魅力を語る、という異色の構成。 驚きの映像アドベンチャーをあえて隠したのか、 それとも、このビ…

伊藤理佐「おんなの窓」

手塚治虫文化賞作家、伊藤理佐の最新刊。 週刊文春巻末の好評連載がついに単行本化! 〝ぜんぶ実話です。〟 〝妙齢おねいさん〟漫画家の赤裸々な毎日を、 シュールに、アバンギャルドに、 そして何より自虐的に描いた爆笑一コママンガだ。 →文藝春秋の「立ち…

テアトル梅田で「あるいは裏切りという名の犬」

遅ればせながら、ことしの初映画。 〝かつて親友だった 同じ女を愛した 今はただ敵と呼ぶのか… ──実話に基づく、激しくも切ない宿命の物語──〟 原題は〝36 QUAI DES ORFEVRES〟 シテ島オルフェーブル河岸36番地、すなわち 「パリ警視庁」…

柴田元幸「つまみぐい文学食堂」

ポルノ・コメディ「ブルー・ムーヴィー」につづくことし2冊目。 人間、性欲の次は食欲、ということで、この本。 〝メルヴィル「白鯨」の揚げパンから オースター「ムーン・パレス」のチキンポットパイまで140タイトル!! 店主・柴田元幸が英米文学を「食…

テリイ・サザーン「ブルー・ムーヴィー」

忙しい+体調いまいち+任天堂Wiiということで、 年末年始はどうにも本が読み進まないまま過ぎてしまった。 とはいえ、本は増えていくのである。 どんどん買ってるのだからごく当然だが、 まあ、それは不可抗力。(←真偽のほどはさだかでない) とにかく…

任天堂Wii「おどるメイドインワリオ - Wii」

どうにも活字が頭に入らなかった年末年始、 思いがけず、ゲームにハマってしまった。 ハードは年末、たまたま手に入った任天堂Wii。 テレビ破壊などで話題の、例のWiiリモコンを振り回し、 画面にかぶりついてしまっているきょうこの頃だ。 しかし、ゲ…

上賀茂神社、下鴨神社で初詣

大阪で3度目のお正月。 一昨年は八坂神社、 昨年は伏見稲荷に行ったので、 ことしは伊勢神宮と悩んで、 上賀茂&下鴨参りをチョイスする。 上・下が別にセットなわけではないが、 まあ近いことだし、 2カ所回れば御利益倍増、ということで。 (罰当たり、…