小説−海外

スコット・スミス「ルインズ −廃虚の奥へ」

「ルインズ〈上〉―廃墟の奥へ (扶桑社ミステリー)」「ルインズ〈下〉―廃墟の奥へ (扶桑社ミステリー)」 「シンプル・プラン (扶桑社ミステリー)」のスコット・スミスが、 13年ぶりの沈黙を破る最新作は、戦慄のホラー・サスペンス。 メキシコ・カンクンを…

ジャック・リッチー「ダイアルAを回せ (KAWADE MYSTERY)」

〝殺し屋稼業も楽じゃない〟 「クライム・マシン (晶文社ミステリ)」「10ドルだって大金だ (KAWADE MYSTERY)」の、 ジャック・リッチーによる最新邦訳短編集。 〝互いの殺人計画を練る夫婦、 謎の行動を繰り返す爆弾男。 夜の探偵カーデュラも登場! 偉才リ…

ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメイカー」

〝ライム、史上最強の敵に挑む。〟 映画化もされた「ボーン・コレクター」から始まった、 ディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズ最新作。 〝その犯罪計画は時計のように緻密、精緻。〟 現場にアンティーク時計を置いていく連続殺人犯と、 リンカーン・…

シャーリイ・ジャクスン「ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)」

〝皆が死んだこのお城で、あたしたちはとっても幸せ。〟 じわじわと、しかし強烈ににじみ出る悪意― 「くじ (異色作家短篇集)」の作者が送る、異色ホラー。 〝すべての善人に読まれるべき、 本の形をした怪物である。――桜庭一樹〟 ざらりとした舌触り、そして…

マイケル・クライトン「プレイ −獲物」

プレイ―獲物〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)プレイ―獲物〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) 〝全米で200万部のブロックバスターを記録〟 「ジュラシック・パーク」「スフィア」を始めとする、 テクノロジーSFの巨匠、マイケル・クライトンの02年作品。 〝はたして人類は生…

ロバート・ウォード「四つの雨 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ウ 21-1)」

〝これぞ大人のノワールだ!〟 そうそうたる面々が、オビに惹句を連ねる注目作。 〝マイクル・コナリー、感激。 ジェイムズ・クラムリー、脱帽。 T・ジェファーソン・パーカー、驚愕。 ケン・ブルーウン、共感。 ローラ・リップマン、驚嘆。 ロバート・クレ…

マイクル・コナリー「終決者たち」

「終決者たち(上) (講談社文庫)」「終決者たち(下) (講談社文庫)」 〝復職刑事、迷宮難事件に挑む! ロス市警にハリー・ボッシュが戻ってきた。 未解決事件を追う“クローザー=終決者”として。〟 ハリー・ボッシュ・シリーズ待望の最新第11作が登場。 一度…

マイケル・クライトン「NEXT」

「NEXT 上 (ハヤカワ・ノヴェルズ)」「NEXT 下 (ハヤカワ・ノヴェルズ)」 〝今、遺伝子テクノロジーが危ない! ヒトの遺伝子を動物に導入したら? 自分の細胞が知らぬ間に売られていたら? 悪夢のような世界が扉を開く!〟 「ジュラシック・パーク」のマイケ…

デイヴィッド・ブリン「キルン・ピープル」

(「キルン・ピープル 上 (ハヤカワ文庫 SF フ 4-19)」「キルン・ピープル 下 (ハヤカワ文庫 SF フ 4-20)」) 〝ゴーレム探偵登場〟 「スタータイド・ライジング」の人気作家による最新作。 ユダヤ教の伝承にある動く泥人形、ゴーレムを、 近未来のテクノロ…

ジョエル・ローズ「漆黒の鳥 (ハヤカワ・ノヴェルズ)」

〝19世紀のブラック・ダリア事件 メアリ・ロジャーズ殺害の渦に ミステリの父ポー 連発拳銃の考案者コルト そしてニューヨーク警察の祖先 ヘイズ長官が巻き込まれてゆく…〟 19世紀のニューヨークを震撼させた、 実在の未解決猟奇殺人事件を題材に、 推理…

トマス・H・クック「石のささやき (文春文庫)」

〝せつなく痛ましい悲劇と 最後に明かされる真相の衝撃――〟 「死の記憶 (文春文庫)」「緋色の迷宮 (文春文庫)」 の名手、待望の最新作。 〝すべての小説好きを魅了する、 それがトマス・H・クックだ。〟 タペストリーのように織りこまれる、 いかにもクック…

マイケル・クライトン「恐怖の存在 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV ク 10-25)」「恐怖の存在 下 (3) (ハヤカワ文庫 NV ク 10-26)」

〝気象災害を引き起こす環境テロリストの陰謀 科学を悪用した危険な策謀を企てる目的は何か?〟 「ジュラシック・パーク」のマイケル・クライトンによる、 環境問題をテーマにしたサイエンス・アクション・サスペンス。 〝われわれは地球温暖化についてどれ…

コニス・リトル「記憶をなくして汽車の旅 (創元推理文庫)」

〝わたしは誰? 終点は?〟 シドニーから、パースへ… オーストラリアの大陸横断鉄道を舞台に、 記憶をなくした?わたし?が辿る奇妙な旅。 〝オーストラリア横断列車はおかしな乗客と怪事件でいっぱい〟 アメリカ人女優、莫大な資産、そして謎の婚約者に殺人― …

ケン・ユーロ&ジョー・マック「CLAW(爪) (ハヤカワ文庫NV)」

〝猛虎襲来〟 蒙古でもなければ、タイガースでももちろんない。 体重700ポンド(約315キロ)のシベリアトラが、 次々と人に襲いかかる、という身の毛もよだつお話。 〝一匹の猛獣が、大都会を恐怖のどん底に叩き込む! 戦慄の動物パニック小説登場〟 …

ウェズリー・ステイス「ミスフォーチュン」

〝ドレスにひげの相続人なんて。〟 ジョン・ウェズリー・ハーディング名義で、 ミュージシャンとして活躍する作者が、 6年の歳月をかけて書き上げたデビュー作。 〝狡猾な親戚の陰謀で、わたしは財産を奪われた……。 19世紀英国の領主館を舞台に描くディケ…

P・G・ウッドハウス「マリナー氏の冒険譚 (P・G・ウッドハウス選集 3)」

〝やあ皆さん。退屈しておられる? ならば不詳わたくしがすごい話をご披露しよう。 気分爽快まちがいなし!〟 「ジーヴズの事件簿 (P・G・ウッドハウス選集 1)」、 「エムズワース卿の受難録 (P・G・ウッドハウス選集 2)」に続く第3巻がいよいよ登場。 〝世…

アン・クリーヴス「大鴉の啼く冬 (創元推理文庫)」

〝ペレス警部の緻密な捜査が暴く 女子高生殺害をめぐる島の闇〟 2006年のCWA賞(英国推理作家協会賞)受賞作。 シェットランド・シープドッグの原産地としても知られる、 英国本土とノルウェーに挟まれたスコットランドの辺境、 シェトランド島を舞台…

ミネット・ウォルターズ「病める狐〈上〉 (創元推理文庫)」「病める狐〈下〉 (創元推理文庫)」

〝この村で、何かが起きる〟 新女王ことミネット・ウォルターズ最新作は、 イングランド南西部の小さな村を舞台にしたサスペンス。 〝深夜に鳴り続ける中傷の電話 雑木林を占拠する移動生活者<トラヴェラー>の一団 すべてを操るのは、正体不明の男〟 「鉄…

ウィリアム・ランデイ「ボストン・シャドウ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 281-2))」

〝驚愕のデビュー作「ボストン、沈黙の街 (ハヤカワ・ミステリ文庫)」で 全世界を震撼させた著者の最新長編〟 前作は、英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞に、 2003年度の「週刊文春ミステリー・ベストテン」3位、 「このミステリーがすごい」7位…

マークース・ズーサック「本泥棒」

〝私は死神。 聞かせてあげよう、本に憑かれた少女の数奇な物語を〟 ニューヨーク・タイムズを始め、各紙誌の書評で絶賛、 異例ともいえるベストセラーとなった話題の1冊。 〝「アンネの日記」+「スローターハウス5」の感動作〟 語り手は、ぼやき口調のこ…

ダフネ・デュ・モーリア「レイチェル (創元推理文庫)」

〝もうひとつの「レベッカ」として世評高い傑作〟 先日、新訳版「レベッカ」にすっかりはまってしまった。 「レベッカ」があれだけ面白かった以上、 もうひとつの、と言われてしまったら、もう見逃せない。 こちらも2004年刊行の新訳、ということで迷わ…

ダニエル・デフォー「[rakuten:book:12060140:title]」

〝文化史研究の第一人者による 新訳で蘇る、18世紀英文学の金字塔〟 「ロビンソン漂流記 (新潮文庫)」としても知られる、 ダニエル・デフォーのマスターピース、 「ロビンソン・クルーソー」が新訳で登場、である。 〝訳者解説「大西洋世界のロビンソン・…

マーカス・セイキー「錆びた刃 (ハヤカワ・ノヴェルズ)」

〝エルモア・レナード+デニス・ルヘインだ ――リー・チャイルド「キリング・フロアー」〟 ニューヨーク・タイムズなど各紙誌、 そして、T・ジェファーソン・パーカー、 ジョージ・P・ペレノーケスといった作家も絶賛の、話題の作品。 〝完全に縁を切ったは…

クリストファー・プリースト「魔法 (ハヤカワ文庫FT)」

〝読者の眼前にめくるめく驚愕の異世界を現出させる!〟 ことし前半の目玉のひとつ、「双生児 (プラチナ・ファンタジイ)」に、 「プレステージ」原作の「〈プラチナファンタジイ〉 奇術師 (ハヤカワ文庫 FT)」と読んだら、 この作品を避けては通れない、とい…

クリストファー・プリースト「〈プラチナファンタジイ〉 奇術師 (ハヤカワ文庫 FT)」

〝世界幻想文学大賞受賞作〟 言わずと知れた、ヒュー・ジャックマン×クリスチャン・ベイル主演の、 映画「プレステージ」原作である。 2人のイリュージョニストによる確執と、 その驚異の仕掛けを描く、一大エンタテインメントだ。 物語の始まりは、イング…

ゾーイ・ヘラー「あるスキャンダルの覚え書き (ランダムハウス講談社文庫)」

〝「親友」になれると信じていた。 なぜなら私は彼女の秘密を握っていたから―〟 ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット主演の映画原作。 「あるスキャンダルについての覚え書き」を文庫化にあたり、ちょいと改題。 〝覚え書きにちらつく、孤独な女の師は…

アンネ・シャプレ「カルーソーという悲劇 (創元推理文庫)」

〝ドイツ・ミステリ大賞受賞シリーズ〟 なかなか目にすることのない、ドイツ発のミステリが登場。 〝馬殺し、放火、そして冷蔵庫に吊り下げられた男の死体〟 ドイツの寒村に〝カルーソー〟が引き起こした悲劇を描く。 〝事件の悲しすぎる真相とは〟 独特の風…

ダフネ・デュ・モーリア「レベッカ」新訳版

〝貴族社会に紛れ込んだ若い女性のおどろき、ふるえる心。〟 かのアルフレッド・ヒッチコックによる映画としても知られる、 20世紀ゴシック・ロマンの金字塔が、新訳で登場。 〝名作が、いま新しい「わたし」の物語として蘇った。 生誕100周年に結実し…

ジョー・ホールドマン「擬態―カムフラージュ (海外SFノヴェルズ)」

〝二〇一九年、一万メートルの深海で発見された謎の人工物 そしてすべてに擬態可能な異性生命体と人類が遭遇した時…〟 ネビュラ賞、ティプトリー賞受賞作。 太平洋の深海で発見されたオーパーツと、 人間を学び、人間として生きる、 シェイプチェンジャーを…

クリストファー・プリースト「双生児 (プラチナ・ファンタジイ)」

〝英国SF協会賞 アーサー・C・クラーク賞受賞〟 「〈プラチナファンタジイ〉 奇術師 (ハヤカワ文庫 FT)」、「魔法 (ハヤカワ文庫FT)」に続く、最新作。 〝SF/ミステリ/海外文学界から圧倒的な支持を集める 物語の魔術師が贈る“もっとも完成された小説…