2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

TOHOシネマズなんばで「グラインドハウス」米公開版

タランティーノ×ロドリゲスによる、 映画バカの熱いハート直撃の2本立て。 6、70年代、エロ、グロ、ナンセンスにバイオレンスを詰め込んだ、 B級どころかC級のエクスプロイテーション映画を、 2本立て、3本立てで上映していた場末の映画館「グライン…

乃南アサ「いつか陽のあたる場所で」

〝彼女らには過去<マエ>があった。 理由<ワケ>もあった。 だけど希望<サキ>も、なくはなかった。〟 ある秘密を抱え、坂の多い下町で暮らし始めた2人の女。 「凍える牙 (新潮文庫)」の乃南アサが、 音道貴子シリーズに続いて贈る新シリーズだ。 東京の…

ジョン・ロイド、ジョン・ミッチンソン「常識破壊トレーニング―やわらか頭をめざす100のレッスン」

マラソンの42・195キロは、史実にもとづいているわけではない。 サンタクロースは北国出身ではない。 世界最大の人工建築物は、万里の長城ではない。 666じゃなくて616が不吉な数字かもしれない。 〝あなたのまちがった知識に、華麗な飛び蹴りを…

梅田OS名画座で「リトル・チルドレン」

〝心の中で、大人と子供が揺れている。幸せ探しの物語。〟 ことしのアカデミー賞でケイト・ウィンスレットの主演女優賞や、 脚色賞など3部門でノミネートを受けた、悲喜劇のドラマ。 監督は「イン・ザ・ベッドルーム」のトッド・フィールズ。 フィールズは…

TOHOシネマズなんばで「呪怨 パンデミック」

〝ついに始まる、恐怖の爆発感染。〟 ハリウッド版呪怨の「THE JUON/呪怨」に続き、 清水崇がメガホンを取ったシリーズ第2作。 先日観たばかりの「ゴースト・ハウス」と同様、 サム・ライミのゴースト・ハウス・プロダクションの製作で、 脚本も前…

マイケル・クライトン「恐怖の存在 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV ク 10-25)」「恐怖の存在 下 (3) (ハヤカワ文庫 NV ク 10-26)」

〝気象災害を引き起こす環境テロリストの陰謀 科学を悪用した危険な策謀を企てる目的は何か?〟 「ジュラシック・パーク」のマイケル・クライトンによる、 環境問題をテーマにしたサイエンス・アクション・サスペンス。 〝われわれは地球温暖化についてどれ…

横山秀夫「真相 (双葉文庫)」

〝隠蔽、誤算、保身、疑心暗鬼― 事件の真相は奥の奥の奥にひそんでいる。〟 「半落ち (講談社文庫)」「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」の横山秀夫による、 複雑な苦味をたたえた犯罪短編集。 〝単純な正義感だけでは生きていけないこの社会。 そこに住まう…

永瀬隼介「退職刑事」

〝刑事。その特殊な職業人は、退職しても普通じゃない!〟 「閃光 (角川文庫)」「19歳 一家四人惨殺犯の告白 (角川文庫)」の著者最新作。 〝警察を追われた悪徳刑事の夢、 不思議な神隠し事件の解明に執念を燃やす引退した老刑事。 様々な事情を抱え、職を辞…

志水辰夫「行きずりの街 (新潮文庫)」

〝ミステリー史に燦然と輝く大傑作! 1991年「このミステリーがすごい!」第1位〟 旧作発掘が、出版界のちょっとした事件ともなった1冊。 〝最近の「このミス」1位と読みくらべよう!〟 ミステリーで読み解く時代の変遷、という視点が意外と斬新。 そ…

戸梶圭太「燃えよ!刑務所 (双葉文庫)」

「おい小泉! 究極の構造改革は刑務所の民営化だっ!!! 囚人の皆さんは、更正するより金稼げっ!!」 コピーがハードカバー刊行当時を偲ばせる1冊。 〝ダーティー戸梶が放つ、超ハードノベル決定版!〟 民営刑務所を舞台に、ルール無用の大騒動が巻き起こ…

コニス・リトル「記憶をなくして汽車の旅 (創元推理文庫)」

〝わたしは誰? 終点は?〟 シドニーから、パースへ… オーストラリアの大陸横断鉄道を舞台に、 記憶をなくした?わたし?が辿る奇妙な旅。 〝オーストラリア横断列車はおかしな乗客と怪事件でいっぱい〟 アメリカ人女優、莫大な資産、そして謎の婚約者に殺人― …

TOHOシネマズなんばで「オーシャンズ13」

〝今度のゲームにいくら賭ける?〟 ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットを始めとした、 豪華を極めたキャストで贈るエンタテインメント大作第3弾。 今回は大物中の大物名優アル・パチーノがゲスト出演、 「ウィン・ラスベガス」などで知られる実在のホ…

柳原慧「コーリング 闇からの声」

〝顔が崩れていく!〟 「パーフェクト・プラン (宝島社文庫)」で、 このミス大賞を受賞した柳原慧最新刊。 〝美を追い求めた女の恐ろしい結末 死者が出た部屋の清掃を行う特殊清掃、その現場で見えたものとは…〟 死体清掃に霊感、美容整形などなど、 キャッ…

ケン・ユーロ&ジョー・マック「CLAW(爪) (ハヤカワ文庫NV)」

〝猛虎襲来〟 蒙古でもなければ、タイガースでももちろんない。 体重700ポンド(約315キロ)のシベリアトラが、 次々と人に襲いかかる、という身の毛もよだつお話。 〝一匹の猛獣が、大都会を恐怖のどん底に叩き込む! 戦慄の動物パニック小説登場〟 …

樋口有介「新装版 ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)」

〝こんな暑い日に死ぬことはなかった〟 1988年のサントリーミステリー大賞読者賞受賞作。 〝夏休みなんて、泳いだり恋したりするものだと思っていたのに……。 青春ミステリーの歴史的名作、あの“ぼくらの夏”が帰ってくる!〟 樋口有介お得意の、甘さと切…

古川日出男「ハル、ハル、ハル」

〝3人のハルよ、世界を乗っ取れ〟 「LOVE」の三島由紀夫賞作家最新作。 〝衝撃!戦慄!驚愕!震撼!圧倒!怒濤!脅威! 暴走する世界。失踪する少年と少女。 この物語は全ての物語の続編だ。〟 13歳の少年、16歳の少女、41歳の男、 3人のハルが織り…

ドナ・ハート、ロバート・W・サスマン「ヒトは食べられて進化した」

〝人類史の常識をくつがえす衝撃の進化論〟 日経、産経の書評などで話題のノンフィクション。 〝「狩るヒト」から「狩られるヒト」へ 人類の祖先は勇敢な狩猟者ではなく 肉食動物の餌食だった!〟 自然人類学の専門家による、 まったく新しい人類進化論の仮…

ディナー@北浜・ポンテベッキオ

すこし早めの奥さまお誕生日ディナー。 夏は何だかイタリアンが食べたくなるな、ということで、 1年ぶりのリストランテ「ポンテベッキオ」北浜本店へ。 うだるような暑さも一段落した夕暮れ、大阪証券取引所の1階へ。 この日はお任せのコースをいただくこ…

なんばパークスシネマで「怪談」

〝ずっと、ずっと、ずっと、あなただけ。〟 三遊亭円朝の名作落語「真景累ケ淵 (岩波文庫)」を、 「リング」、「仄暗い水の底から」の中田秀夫が映画化。 下総国の累ケ淵にまつわる、 哀しき因縁に翻弄される男女の愛憎を描く。 主演は「犬神家の一族」、 「…

梅田・三番街シネマで「消えた天使」

〝2分に1回、快楽犯罪が生まれる 犯人は人間なのか──。〟 「ディパーテッド」としてハリウッド・リメイクされた、 香港ノワールの傑作「インファナル・アフェア」の、 アンディ・ラウ監督によるハリウッド進出第1弾。 性犯罪者の登録、公開を義務付けたミ…

宮部みゆき「楽園〈上〉」「楽園 下」

〝「模倣犯」から9年―前畑滋子 再び事件の渦中に!〟 宮部みゆき待望の最新作は、 産経新聞での連載をまとめた、あの話題作の続編だ。 〝自宅の床下で16年間眠り続けた少女の死体。 その死体を“透視”した少年の交通事故死。 親と子をめぐる謎に満ちた物語…

TOHOシネマズなんばで「トランスフォーマー」

〝未知なる侵略は トランスフォーム<変身>から始まる!〟 ロボット玩具のシリーズ「トランスフォーマー」を、 スティーヴン・スピルバーグとマイケル・ベイが映画化。 最新のCG技術を惜しみなくつぎ込み、 米軍の全面協力を経て製作した、SFアクション…

ウェズリー・ステイス「ミスフォーチュン」

〝ドレスにひげの相続人なんて。〟 ジョン・ウェズリー・ハーディング名義で、 ミュージシャンとして活躍する作者が、 6年の歳月をかけて書き上げたデビュー作。 〝狡猾な親戚の陰謀で、わたしは財産を奪われた……。 19世紀英国の領主館を舞台に描くディケ…

DVDで「最‘愛’絶叫計画」

先日観たばかりの「鉄板英雄伝説」(原題〝EPIC MOVIE〟)の、 アーロン・セルツァーによる日本未公開作品。 こちらの原題は、ずばり〝DATE MOVIE〟。 いわゆるデート向けの恋愛映画を中心に、 パロディと下ネタ満載で送る、バカ映画の極北だ。 主演は「アメ…

P・G・ウッドハウス「マリナー氏の冒険譚 (P・G・ウッドハウス選集 3)」

〝やあ皆さん。退屈しておられる? ならば不詳わたくしがすごい話をご披露しよう。 気分爽快まちがいなし!〟 「ジーヴズの事件簿 (P・G・ウッドハウス選集 1)」、 「エムズワース卿の受難録 (P・G・ウッドハウス選集 2)」に続く第3巻がいよいよ登場。 〝世…