2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ベヴァリー・スワーリング「ニューヨーク」

何か、つかみどころのないタイトルだ。 ちなみに以前「ロンドン」という上下巻の大作があったが、 同じ集英社で出している、というだけで全然関係ないらしい。 オビには「ある治癒者一族の光と影の歴史」 原題は〝CITY OF DREAMS -A Novel of Nieuw Amsterda…

ストリングスホテル東京「ザ・ダイニング」

銀座−品川−幕張を行脚する。ホント、場所に脈絡がない。 ランチだけは比較的余裕があったので、 品川はストリングスホテル東京の フレンチ・フュージョン「ザ・ダイニング」。 http://www.stringshotel.com/restaurants/dng/men/index.html# 品川で食事とい…

時代小説ならではの味わい

風邪などに苦しみながらも、 宇江佐真理「桜花を見た」を読み終えた。 宇江佐真理は「幻の声」「たまごのふわふわ」に続いて3冊目。 以前は時代物、見向きもしなかったのに、けっこう、クセになってる。 ただ、これまで読んだことのある2冊とは、ちょっと…

また、読みたい本が…

日曜日なんで朝日、日経を買う。 ふだんは読んでない。新聞つまんないから。文化欄と家庭欄くらいしか興味ないし。 何で日曜だけ買うかといえば、書評欄があるから。 で、何で朝日と日経なのかといえば、 朝日は三浦しをん、日経には川上弘美がコラム書いて…

西村ミツル、かわすみひろし「大使閣下の料理人」20巻

「お客さんに気持ちが届く料理が作りたい」。 一流ホテルでの職を捨て、在ベトナム日本大使館の公邸料理人となった、 大沢公の活躍を描いた、味わい深い料理マンガだ。 ベトナム編を終え、現在は遊軍大使となった大使とともに、世界各国へ出向いていく。 こ…

カジュアルに楽しむ「ヴァン・ヘルシング」

札幌シネマフロンティアで先行オールナイト「ヴァン・ヘルシング」。 ユニヴァーサル・モンスター勢ぞろいだ。 ドラキュラ、フランケンシュタイン、狼男。 すごいぞ。藤子不二雄の「怪物くん」以来の快挙だ。違うか…。 この映画、すごく楽しみにしていた。理…

キュアロン効果上々の「アズカバン」

ようやっと「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」を観てきた。 札幌シネマフロンティアat札幌ステーション。 ちょっと気取って書いてみただけ。 唐突だが、 滅多に本を読まず、滅多に映画を観ない人が絶賛する本や映画は、 基本的に敬遠してしまう性質だ…

天使じゃない、人間のアリス

加納朋子「虹の家のアリス」。ISBN:4163213805 2002年10月刊だ。読むの遅くてすみません。 文庫になるの待とうか、悩んでました。 早期退職制度を利用して、念願の探偵事務所を開いた仁木順平と、 探偵志望の美少女助手、市村安梨沙の活躍を描いた、 …

札幌は円山公園横の「ル・バエレンタル」に行ってきた。

http://www.hiramatsu.co.jp/baerenthal/index.html わざわざ札幌でフレンチ? という気もするが、 この前行った西麻布の「ラ・レゼルブ」が、 非常に楽しかったので「ひらまつ」つながり。 http://www.hiramatsu.co.jp/hiramatsu_reserve/index.html 一人と…

EW&Fを聴きながら札幌へ

きょうから札幌出張。きのう買ったCD聞こうと思いつつ、 疲れた気持ちを元気づけようと、 クール・アンド・ザ・ギャングのトリビュート・アルバム 「ミュージック・オデッセイ」聴きながら出発。 オススメは 1−①Steppin’ Out / Kool & The Gang feat. Bever…

淡泊さがもの足りない「ぼくは悪党になりたい」

もう一冊は、笹生陽子「ぼくは悪党になりたい」。 少し前から書店でよく平積みされている。 売れているらしい。アマゾン品切れになってる。 結婚をせずに2男を育てる恋に奔放な母、 父が異なる、元気いっぱいの弟ヒロト、 イケメン系の女ったらしで友人の羊…

光原百合「十八の夏」に泣いた。

文庫判はISBN:4575509477 表題作が2002年の日本推理作家協会賞(短編部門)受賞作。 2003年の「このミステリーがすごい」も6位だ。 いや、文庫化されて、初めて読んだ自分が、遅れてるのは承知の上だが、 読んでよかった、としみじみ思った。 右の…

笑えて、ためになる映画本

きょうのタイトル、センスない… だが、ホントだ。 ウェイン町山・ガース柳下 「ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判2」。 http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=31417023 月刊誌・映画秘宝の連載をまとめた、その名の通り、 映画を欠席…

絵空事じゃない「劇場型捜査」

雫井脩介「犯人に告ぐ」を読む。 増え続ける「劇場型犯罪」の、向こうを張って警察が仕掛ける「劇場型捜査」。 テレビで公開捜査を呼び掛け、犯人に告げる。「お前はもう包囲された」。 ニュースショーでキャスター顔負けの立ち回りを演じる、 捜査責任者の…

このモナリザで、微笑みは…

日比谷みゆき座で「モナリザ・スマイル」。 前評判はいまいちだし、このキャストでこの公開規模。 不安をぬぐえず、きょうまで先延ばしにしてきた。 結論からいうと不安的中だが、思ってたほどは悪くない。 あくまで、思ってたほどには、だ。 まあ、これだけ…

「VIRON」で味わうビストロの味

お昼ごはんは渋谷のブラッセリー「VIRON」。 そう「がんばらなくても ごほうびがほしい」自分に、またもごほうびだ。 ↓ (オールアバウト・ジャパンの紹介記事) http://allabout.co.jp/gourmet/bread/closeup/CU20030710/ お昼のお肉プレートが、この…

ぼくもだらだら、リラックマ

そんな殺伐とした小説から一転、 「リラックマ生活 〜だらだらまいにちのススメ〜」 (コンドウ アキ・主婦と生活社)とか読んでみる。 http://www.san-x.co.jp/relaxuma/top.html いや、別にお勧めいただかなくとも、だらだら生活してるんだが、 クマがとに…

過剰なドラマは、感動をそぎ落とす

新宿武蔵野館で「天国の青い蝶」、BASED ON TRUE STORYだ。 脳腫瘍で余命わずかな少年の、ただひとつの夢は、 人生の神秘を教えてくれる、幻の蝶「ブルーモルフォ」をその目で見ること。 夢を叶えるべく、少年と母親は、世界的な昆虫学者アランのもとに出向…

スーパーめぐりは、旅の醍醐味

「バカこくでねえ!」と怒ってはいけない。本当に楽しいのだ。 こうして、写真集まで出たことで、 より普遍的な楽しみであることもわかって、非常にうれしい。 というわけで、森井ユカ「スーパーマーケットマニア」。 ISBN:4062123754 旅先のスーパーマーケ…

時代小説ならではの味わい 「幻の声」

本日2冊目は宇江佐真理、 髪結い伊三次捕物余話シリーズの第1作「幻の声」。 髪結いにして、同心・不破の手先も務める伊三次を主人公に、 江戸の街の人情話を細やかに描いている。 時代小説を読んでいて思うのは、 その時代だからこそ、の感情の動きが、 …

骨太そのもの「13階段」

本は、講談社で文庫化された、江戸川乱歩賞受賞作「13階段」。 文庫判ISBN:406274838X 高野和明は、最新作「幽霊人命救助隊」ISBN:4163228403 を読んで、 ちょっと不満が残っていた。いや、面白いんだが、何か物足りないのだ。 たぶん、コメディ・タッチで…

ひと味違うアメリちゃん

日比谷・シャンテシネで、オドレイ・〝アメリ〟トトゥの「堕天使のパスポート」。 ただただ、ひとすら愛おしい。 誰がかって、オドレイ演じるトルコ系難民シェナイだ。 難民としてたどり着いた、喧騒のロンドン。 シェナイは、憧れの地、NYで暮らす日を夢…

神楽坂おこもりホテル&アフロフレンチ

きょうは、ちなみに神楽坂アグネスホテル&アパートメンツでおこもり♪ 今回2度目。立地的には、ほんのちょっと神楽坂から外れるが、 値段も手ごろで、部屋のグレードも上々だ。 ちょっと手軽なエスケープには、かなりの好条件が揃ってる。 ↓ http://www.agn…

多少硬めの三浦しをん「極め道」

本日2冊目は、絶版ものをようやく入手した、 三浦しをんのエッセイ第1作「極め道」。ISBN:4334780423 いや、やっぱり面白い。 もちろん、微妙に硬いし、まだ遠慮があるのだけど、 やはりこの作家の感性って、つくづくすごい。 その後、新宿・伊勢丹を「欲…

好き、好き、好きが超たくさん

きょうは、長いんで2部構成で参る。何だよ、参るって。 で、舞城王太郎「好き好き大好き 超愛してる」だ。 何じゃ、このタイトル。 おまけにきんきらピンクのこの表紙、このオビ「愛は祈りだ。僕は祈る」。 前作「阿修羅ガール」は、気になりつつ手を出しそ…

ガレットの意外な弱点「ル・ブルターニュ」

いい映画を観た満足感を胸に、神楽坂へ向かう。 遅い、遅いランチは毘沙門天近くのクレープリー「ル・ブルターニュ」 ↓ http://www.le-bretagne.com/ アーティチョークとトマト、ほうれん草のガレット(そば粉のクレープ)と、 塩バターキャラメルのアイス添…

新宿・シネマスクエアとうきゅうで「16歳の合衆国」

製作は「アメリカン・ビューティー」のケヴィン・スペイシー。 ガールフレンドの弟で、身体障害者のライアンを、突如刺し殺したリーランド。 事件について口をつぐむ16歳は 「どうせ、みんな理由を求めているんだろう」と逆に問い掛ける。 リーランドのこ…

ファーストフード事情に想うこと、など

朝ご飯は恵比寿ガーデンプレイスの「benugo」。 最初は、ウエスティン東京で朝食ビュッフェと思ったんだが、3250円もするの… 以前食べたとき、そんな高かったかな? と、いうのが一つ。 朝食に3000円以上出せません、というのが一つ。だからパ…

通り一遍? 「朽ちた花びら」

映画の余韻を引きずった上、本そのものの出来も手伝って、 白川通「病葉(わくらば)流れて」の続編、「朽ちた花びら」は、いまふたつ。 あまりにオトコに都合のいい女性描写、 結局普遍的な価値観から自由になれない中途半端さ、 前作にくらべ、迫力、リア…

「自由が燃える温度」のはずだが…

僕的には、背筋も凍るのだ。 映画を観て、吐き気を覚えたのもひさしぶりだ。 前回がいつだったか、何だったか覚えていないが、 何らかのいやな映画を観たときだった。 きょうの映画は面白かった。 でも、観終わった時、背筋の凍る寒けと、空恐ろしさから微妙…