2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

DVDで「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」

「ヤグシェマーシュ!」 アカデミー賞の脚色賞ノミネートを始め、ゴールデン・グローブ賞や、 LA批評家協会賞など数々の賞に輝いた、衝撃の問題作。 小規模公開にもかかわらず、全米NO.1ヒットを記録した、悪趣味ムービーだ。 町山智浩氏のブログで知…

トマス・ハリス「ハンニバル・ライジング 上巻 (新潮文庫)」「ハンニバル・ライジング 下巻 (新潮文庫)」

〝我、いかにして怪物となりしか。〟 〝今、善悪の彼岸に血潮満ちたり。〟 前作「ハンニバル(上) (新潮文庫)」「ハンニバル(下) (新潮文庫)」から7年。 ハンニバル・レクターものの最新作にして、 その怪物誕生の原点を描く、という、時系列的には最初の作…

TOHOシネマズなんばで「ホリデイ」

〝人生に一度だけ、誰にでも運命の休暇がある〟 「ハート・オブ・ウーマン」「恋愛適齢期」の、 ナンシー・メイヤーズの監督・脚本による、 甘い、甘い、ロマンティック・コメディ。 主演にケイト・ウィンスレット (「タイタニック」、「エターナル・サンシ…

浅田次郎「月島慕情」

〝あたし、あんたのおかげで、やっとこさ人間になれたよ 〟 「姫椿 (文春文庫)」「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」の浅田次郎、最新短編集。 〝月島に行ったら、幸せになれる― やっと自由を手に入れた吉原の太夫は、 愛する男の住む“夢の島”へ思いを馳せる…

マイクル・コナリー「夜より暗き闇(上) (講談社文庫)」「夜より暗き闇(下) (講談社文庫)」

〝現代ミステリーの雄コナリーが、人の心に巣くう闇を抉る!〟 ハリー・ボッシュのシリーズに、「わが心臓の痛み」のテリー・マッケイレブ、 「ザ・ポエット」のジャック・マカヴォイのコナリー作品オールスターが登場。 ボッシュにまたも降りかかる厄災、そ…

エルモア・レナード「身元不明者89号 (創元推理文庫)」

〝犯罪症小説の巨匠が、デトロイトを舞台に <レナード・タッチ>で描く、食えない連中の物語〟 1977年作品〝UNKNOWN MAN NO.89〟が、田口俊樹の訳で登場だ。 〝人探し<マンハント>にひそむ危険な誘惑 軽い気持ちで請け負った仕事<ヤマ>がいつしか男…

梅田ガーデンシネマで「パリ、ジュテーム」

〝街角の小さな恋物語〟 2006年カンヌ映画祭「ある視点」部門オープニング作品。 東京から2週間遅れで、ようやくの大阪上陸だ。 「パリ、愛してる!」 アルフォンソ・キュアロン、コーエン兄弟、ジェラール・ドパルデューら、 世界の21人の名匠がパリ…

ブライアン・フリーマン「インモラル (ハヤカワ・ミステリ文庫)」

〝町中の男達は皆その女子学生の虜になった。 忽然と消えた彼女は、義理の父に殺されたのか? やがて明らかになる淫らな真実とは?〟 マカヴィティ賞最優秀新人賞受賞にして、 アメリカ探偵作家クラブ賞(MWA賞)の最優秀新人賞最終候補作。 オビには思わ…

マイクル・コナリー「エンジェルズ・フライト〈上〉 (扶桑社ミステリー)」「エンジェルズ・フライト〈下〉 (扶桑社ミステリー)」

〝90年代に生み出された警察小説の 頂点に君臨するコナリーの真骨頂がここに!〟 「堕天使は地獄へ飛ぶ」を改題した、 ハリー・ボッシュのシリーズもいよいよ第6弾。 LAのダウンタウンを舞台に、またも困難な事件が持ち上がる。 LAダウンタウンにある…

敷島シネポップで「ポイント45」

〝女の武器は45口径(ポイント45)より危険。〟 「バイオハザード」、「フィフス・エレメント」の、 ミラ・ジョヴォヴィッチが主演する、官能クライムサスペンス。 〝Flatbush〟の脚本などを手がけた、 ゲイリー・レノンが、自らの脚本で初のメガホンを握る…

テアトル梅田で「今宵、フィッツジェラルド劇場で」

〝最後のラジオショウが終わるとき、新しいドアが開く〟 「M★A★S★H」、「ショート・カッツ」、「ゴスフォード・パーク」など、 数々の名作を残し、昨年11月に逝去したハリウッドの反逆児、 ロバート・アルトマンの遺作にして、集大成的な作品。 実在す…

ロバート・ゴダード「眩惑されて(上) (講談社文庫)」「眩惑されて(下) (講談社文庫)」

〝自責のうちに不慮の死を遂げた元妻の名誉のために〟 「千尋の闇」のロバート・ゴダードの最新作は、 18世紀と、23年前が交錯する、お得意のゴシック・ミステリー。 〝18世紀の英国政界を震撼させた謎の投書家ジュニアスから届いたメッセージの真意は…

道頓堀松竹角座で「ステップ・アップ」

〝この一瞬に夢をかけて〟 ダンス映画史上歴代5位の興行収入を記録した、話題作。 〝心揺さぶる音楽のストリートダンスと、クラシックバレエの融合。 これまでにない新しいスタイルのダンスで魅せる青春映画が誕生!〟 音楽とダンス、そしてドキドキするよ…

森見登美彦「新釈 走れメロス 他四篇」

〝あの名作が、京の都に甦る!? 暴走する恋と友情―― 若き文士・森見登美彦の近代文学リミックス集!〟 表題作の太宰治「走れメロス」に、中島敦「山月記」、芥川竜之介「藪の中」、 坂口安吾「桜の森の満開の下」、森鷗外「百物語」を現代流&森見登美彦流に…

松江SATY東宝で「デジャヴ」

〝[デジャヴを、操れ──]〟 製作:ジェリー・ブラッカイマー、監督:トニー・スコット、 主演:デンゼル・ワシントンと「クリムゾン・タイド」の面々がリユニオン。 デジャヴ(既視感)をテーマに、 サスペンスとアクション、そして××の要素も織り込んだ娯…

レイモンド・チャンドラー「ロング・グッドバイ」

〝「長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))」がクールに、そして切なく、生まれ変わりました。〟 清水俊二訳による、ハードボイルドの名作が、村上春樹による新訳で登場。 カズオ・イシグロの惹句もそそる、出版界話題の1冊だ。 〝ハルキによるレイ…

敷島シネポップで「ラストキング・オブ・スコットランド」

〝何よりも恐ろしいのは、人間の本性〟 ジャイルズ・フォーデンの原作「スコットランドの黒い王様 (新潮クレスト・ブックス)」を、 「運命を分けたザイル」のケヴィン・マクドナルド監督で映画化。 食人大統領、と恐れられたウガンダの独裁者、イディ・アミ…

大相撲観戦、春場所4日目

大相撲の升席チケットを戴いたので、いそいそと出かける。 まずは腹ごしらえしてから、というのことで、心斎橋の京懐石「美濃吉」へ。 春のお勧めコースをいただくことにする。 前菜は白魚の梅肉和えや、菜の花など5種。 ひな祭りっぽい器がなかなかにかわ…

マイクル・コナリー「トランク・ミュージック〈上〉 (扶桑社ミステリー)」「トランク・ミュージック〈下〉 (扶桑社ミステリー)」

〝現代ハードボイルドの到達点を示す、 コナリーの<ボッシュ>シリーズ〟第5弾。 ハリウッド署の刑事ハリー・ボッシュの活躍はまだまだ続く。 ボッシュといえば、のトラブルは続出、「ナイト・ホークス」の〝あの人〟も再登場し、 捜査の行方は今回も混迷…

森見登美彦「四畳半神話大系」

〝無意味で楽しい毎日じゃないですか。何が不満なんです?〟 「夜は短し歩けよ乙女」の森見登美彦による既刊本。 〝「太陽の塔 (新潮文庫)」から1年―――。 再びトンチキな大学生の妄想が京都の街を駆け巡る!〟 「夜は短し〜」の天狗こと樋口さんや羽貫さん…

森奈津子「踊るギムナジウム」

「西城秀樹のおかげです (ハヤカワ文庫 JA)」の森奈津子最新作。 〝性愛の夢想人が贈る、笑撃のゲイ・コメディ集〟 百合コメディ「姫百合たちの放課後 (Book of dreams)」の姉妹編にも当たる、薔薇コメディ。 〝ぼくは恥じてない! ただ、美しく清らかな人を…

マイクル・コナリー「ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)」「ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)」

〝エドガー賞受賞の鬼才、 マイクル・コナリーが犯罪小説の極北に挑む野心作〟 このところ読み進めている、ハリー・ボッシュのシリーズを離れ、 ノンシリーズ(あとで関わってくるらしいが…)の傑作を読む。 デンヴァーの地元紙「ロッキー・マウンテン・ニュ…

TOHOシネマズなんばで「ナイトミュージアム」

〝みんな みんな、動き出す!〟 全米大ヒットのベン・スティラー最新作。 今回は何と、先行上映までされてしまう、という、 ビデオスルーすら珍しくないスティラー作品としては破格の扱いだ。 もちろん、製作に「ホーム・アローン」「ハリー・ポッター」の、…

桜庭一樹「少女七竈と七人の可愛そうな大人」

〝憤怒と純情の美少女、川村七竈、十七歳。〟 「赤朽葉家の伝説」でようやく桜庭一樹の真価を知る。 で、以前何となくパスした、この1冊をいまさら読む。 〝美しさに呪われた少女七竈の、 せつない冒険を鮮烈に描く、大人の“少女”小説〟 少女の名は、七竈。…

マイクル・コナリー「ラスト・コヨーテ〈上〉 (扶桑社ミステリー)」「ラスト・コヨーテ〈下〉 (扶桑社ミステリー)」

ますます盛り上がる、ハリー・ボッシュのシリーズ第4弾。 累計55万部を突破したらしいが、読めば納得というものだ。 いまさらながら読み進めているわけだが、 一気に読める喜びを考えれば、それもなかなか悪くない。 この作品も、もちろん圧倒的な面白さ…

G・M・フォード「毒魔 (新潮文庫)」

〝白昼の劇物散布―― 即死者116名。 意外すぎる黒幕の最後の狙いとは?〟 「憤怒 (新潮文庫)」「黒い河 (新潮文庫)」「白骨 (新潮文庫)」に続くシリーズ第4弾。 ニューヨーク・タイムズの元辣腕記者、フランク・コーソが今回挑むのは、 シアトルのバスタ…

TOHOシネマズなんばで「パフューム ある人殺しの物語」

〝それは、昨日まで人だったもの。〟 禁断の官能を描いた問題作にして大ベストセラー、 パトリック・ジュースキントの「香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)」を、 「ラン・ローラ・ラン」、「ヘヴン」のトム・ティクヴァが映像化。 主演は「ブライアン・ジョ…

TOHOシネマズなんばで「ゴーストライダー」

〝拳(フィスト)にチェーン、魂(ソウル)に正義。 運命の鎖に繋がれたアナザー・ヒーロー。〟 「スパイダーマン」「X−メン」「ハルク」のマーベル・コミックが放つ、 ちょっとツウなダーク・ヒーローが、ついに実写版で映画化。 監督は「デアデビル」、「…

株式会社レッカ社 編著「永遠のガンダム語録 (PHP文庫)」

永遠のガンダム語録 (PHP文庫)作者: 株式会社レッカ社出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2007/01/06メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (49件) を見る〝「悲しいけど、これ戦争なのよね!」 ――スレッガー・ロウなど 感動の名セリフ150を…

レスリー・デンディ、メル・ボーリング「自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝」

〝勇気か、科学への愛か 時には「死を賭す」危険も顧みず、 自分の体で試すことを決意した 科学者・医学者たちの涙ぐましい物語。〟 100度を越す高温部屋でどれだけ耐えられるか パンや肉を袋や木の筒に入れて丸呑みする消化実験 「笑うガス」を吸った歯…