コラム、エッセイ

David Zinczenko, Matt Goulding 「Eat This Not That!: Thousands of Simple Food Swaps That Can Save You 10, 20, 30 Pounds-or More!」

シャーロットの空港で見つけた、笑える1冊。 “The No-Diet Weight Loss Solution!” 「これを食え! それはやめとけ!」 “ダイエットしないで、体重を減らす方法”を謳う、 なかば本気、なかば冗談のビジュアル豊富なダイエット本だ。 著者はNYタイムズのベ…

永田守弘「官能小説の奥義 (集英社新書)」

〝一万冊の“官能小説”から厳選した クラクラするほどの豊穣な表現世界〟 「本の雑誌」12月号巻頭の「今月の一冊」。 雑誌「ダカーポ」で、官能小説の名場面を紹介する、 名物コーナー「くらいまっくす」の担当者が、 独特の表現でオトコたちの股間をくすぐ…

スーザン・セリグソン「巨乳はうらやましいか?―Hカップ記者が見た現代おっぱい事情」

〝究極のおっぱい文化論〟 「お取り扱い困難」な規格外巨乳に生まれついた著者が 強迫観念から逃げることなく、真っ正面から取り組んだ、乳房文化論。 〝ブラジャー売り場で、美乳整形医の手術室で、女性たちが熱く語り合う〟 おっぱいとは何か、巨乳とは何…

グレゴリ青山「グ印関西めぐり(濃口)」

〝関西は魔境だ!〟 「しぶちん京都」「グ印観光」の 〝グレゴリ青山が行く、おもしろ関西紀行。 大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山をめぐる旅〟 関西ウォーカーの人気連載が、ついに単行本化。 京都出身の〝グ〟が、濃ゆい関西をご案内する1冊だ。 は…

ジョン・ロイド、ジョン・ミッチンソン「常識破壊トレーニング―やわらか頭をめざす100のレッスン」

マラソンの42・195キロは、史実にもとづいているわけではない。 サンタクロースは北国出身ではない。 世界最大の人工建築物は、万里の長城ではない。 666じゃなくて616が不吉な数字かもしれない。 〝あなたのまちがった知識に、華麗な飛び蹴りを…

吉野朔実「本を読む兄、読まぬ兄 [吉野朔実劇場]」

〝膝に猫、左手に本、犬は留守番。〟 「犬は本よりも電信柱が好き (吉野朔実劇場)」 「弟の家には本棚がない―吉野朔実劇場」に続く、 「本の雑誌」連載の、本のコラムをまとめた1冊。 本にまつわる、もしくはあまりまつわらない漫画コラムは、今回もいい感…

泉麻人「東京版アーカイブス―「あの頃のニュース」発掘」

〝「東京版」に記録された昭和を読む!〟 コラムニスト、泉麻人による、ひと味違った新聞クリップ。 〝昭和20〜40年代の朝日新聞から、 忘れられたニュースの数々を発掘。〟 1990年刊の「B級ニュース図鑑 (新潮文庫)」を、東京版で再現。 〝朝日新聞…

グレゴリ青山「ブンブン堂のグレちゃん―大阪古本屋バイト日記」

〝この新刊本には古本が詰まってます。〟 「旅のグ」「しぶちん京都」の著者による、 古書情報誌「彷書月刊」の人気連載に、 大幅加筆&書き下ろしを加えた、偏愛的・古書エッセイ。 〝グ、18歳(乙女)が迷い込んだ場所は… めっちゃディ〜〜プな<大阪の…

和田靜香「ワガママな病人VSつかえない医者 (文春文庫PLUS)」

〝北尾トロ絶賛! 「日本一の病院マニア」は観た!〟 病院依存症ともいうべき作者による、 ダメ病院&ダメ医者たちの、驚くべき生態。 〝だまされたと思って買ってください。笑えます。〟 自費出版が話題を呼び、文庫に収録されたという評判の1さつ。 ちな…

株式会社レッカ社 編著「永遠のガンダム語録 (PHP文庫)」

永遠のガンダム語録 (PHP文庫)作者: 株式会社レッカ社出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2007/01/06メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (49件) を見る〝「悲しいけど、これ戦争なのよね!」 ――スレッガー・ロウなど 感動の名セリフ150を…

町山智浩&柳下毅一郎「ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判 3 (映画秘宝COLLECTION 37)」

〝「ダ・ヴィンチ・コード」ってモナ・リザ関係ないじゃん!〟 〝「日本沈没」の草磲くんは女を抱けないのか?〟 〝実写版「どろろ」はカルピス劇場よりもヌルヌル!〟 「映画秘宝」連載の映画メッタ斬り〝漫談〟の最新刊。 ファビュラス・バーカー・ボーイ…

内澤旬子「世界屠畜紀行」

〝見たい 知りたい 肉のつくりかた〟 2/11付朝日新聞書評で気になった1冊は、 イラストルポライターによる世界の屠畜場ルポ。 〝アメリカ、イラン、インド、エジプト、韓国、チェコ、 モンゴル、東京、沖縄……… 見てきました「動物が肉になるまで」〟 ふ…

町山智浩「性教育の名のもとに推進される〝文化の転換〟」:「論座 2007年 03月号 [雑誌]」掲載

論座 2007年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局発売日: 2007/02/05メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (10件) を見る町山智浩氏のブログで紹介された、 町山氏執筆の記事「北米セックス禁止令、避妊も禁止の性教育!」が気にな…

ベルナール=アンリ・レヴィ「アメリカの眩暈―フランス人哲学者が歩いた合衆国の光と陰」

〝200年前に最も進歩した 政治制度を誇っていた国が、 いま恐るべき退化の様相を呈している!〟 アメリカ国内で猛烈な反響と批判を呼んだ、 米誌「アトランティック・マンスリー」連載の話題作。 〝フランス最高の知性が全米を行脚、 一見のどかな光景の…

森達也「東京番外地」

〝すぐそこにある、素晴らしき異空間〟 「「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)」、 「放送禁止歌 (知恵の森文庫)」の作者による、「波」連載の異色の東京街歩き。 〝猥雑な現場、過剰なスポット、忘れられた街角… 人々が交錯するその場所…

柴田元幸「つまみぐい文学食堂」

ポルノ・コメディ「ブルー・ムーヴィー」につづくことし2冊目。 人間、性欲の次は食欲、ということで、この本。 〝メルヴィル「白鯨」の揚げパンから オースター「ムーン・パレス」のチキンポットパイまで140タイトル!! 店主・柴田元幸が英米文学を「食…

グレゴリ青山「しぶちん京都」

当代一の旅行マンガ家&コラムニスト(京都出身)が、 京都の裏側をディープに暴き出した「ナマの京都」に次ぐ第2弾。 〝“京都らしさ”を堪能するには、やたらお金がかかると思っておられませんか?〟 京都人の代表的な気質のひとつでもある〝しぶちん(ケチ…

車谷長吉「世界一周恐怖航海記」

〝車谷長吉。六十歳にして初の日本脱出〟 〝船上にて自らの半生を綴った100日間〟 『文學界』での連載に大幅加筆したという、 「最後の文士」「反時代的私小説作家」による旅行記だ。 「赤目四十八瀧心中未遂」「武蔵丸 (新潮文庫)」「忌中」など、 これ…

三浦しをん「三四郎はそれから門を出た」

遅ればせながら、祝! 直木賞受賞ということで。 〝それでも本から離れられない 人気作家にして筋金入りの活字中毒者、三浦しをんの秘密の日常。〟 朝日新聞での表題連載「三四郎はそれから門を出た」を中心に、 紀伊国屋書店のウェブマガジン「i feel…

腹肉ツヤ子「100%ぶっちぎり体脂肪!」

〝キラリはじけるコレステロール! のどから屁が出る貧乏人だヨ!〟 という、イラストレーター兼漫画家腹肉ツヤ子の ブログ「肉キャット」の加筆修正版。 http://blog4.fc2.com/tuyako/ まあ、ペンネームでわかる通り、〝そういう〟系統のマンガを書いてる人…

浅生ハルミン「私は猫ストーカー」

id:nekonyaoさんのブログで見かけた、表紙がかわいい猫本。 http://d.hatena.ne.jp/nekonyao/20050803#p3 マガジンハウスの雑誌「relax」に連載された、 「あなたの知らない猫の世界」を加筆修正したもの、らしい。 著者はイラストレーターとあって、と…

三浦しをん「桃色トワイライト」

ボイルドエッグス・オンラインの週1エッセイをまとめた最新刊。 http://www.boiledeggs.com/ しかし、すごい表紙だな。 そりゃ、妄想が暴走する乙女によるエッセイとは了解している。 だが、〝桃色〟と〝トワイライト〟のタイトルに、 松苗あけみ画・真っピ…

森井ユカ「スーパーマーケットマニア アジア編」

昨年8月に出た「スーパーマーケットマニア ヨーロッパ編」に続く第2弾。 http://d.hatena.ne.jp/mike-cat/20040820 前回も書いたことの繰り返しになるんだが、 僕にとって、旅の最大の醍醐味は街歩き。 そしてその大きな柱となるのが、現地のスーパーめぐ…

リチャード・ホーン「死ぬまでにしたい101のアラ技」

暑さでアタマがちょいとボケ気味。 気分転換がわりに、バカ本に手を出してみる。 サラ・ポーリー主演の「死ぬまでにしたい10のこと [DVD]」は、 切なくて泣ける、とってもいい映画だったけど、こちらはバカひと筋。 「(サメ、クジラ、イルカなどなどと)一…

吾妻ひでおの壮絶「失踪日記」

大収穫をこころに刻み、京都から帰ると、アマゾンで購入した 吾妻ひでお「失踪日記」が到着していた。 朝日の書評で読んで、即注文したやつだ。 吾妻ひでおというと、黄金時代の少年チャンピオン、だろうか。 ただ、売れっ子作家時代、の吾妻ひでおには、僕…

ジェフリー・スタインガーテン「すべてを食べつくした男 (文春文庫)」

久しぶりに、自分の〝鳥頭〟ぶりを思い知る。 読み始めて、内容が何となく頭に引っ掛かっる。 「何となく読んだことあるような…」 でも、世の中こういうこと考える人は、 けっこういるんだろうな、などとボケる。 しかし、50ページくらい読んではたと、と…

スーザン・シャピロ「私をふった5人の男―元カレをめぐる旅」

ニューヨーク・タイムズやヴォーグに担当ページを持つ女性ライター、スーザン。 40歳を目前にした彼女の悩みは結婚5年で子供ができないこと、 そして小説が売れないこと。 ある日、かつての腐れ縁の恋人ブラッド(作家)から、 書評の依頼を受けたスーザ…

町山智浩「USAカニバケツ」

まだ風邪が治りきらない。 で、お出かけできなければ、当然読書に燃えるべき。 「夜のピクニック」が新年初キュン本なら、 初笑い本には、コレを指定するのがスジというものだろう。って勝手に決めた。 カニバケツといえば、中学生のころ、 そんな名前のエロ…

グループコロンブス編「おかしなお菓子大集合!」

先日、「これ、誰がデザインしたの?」で、地域限定お菓子のが読みたい、とかいってたら、 http://d.hatena.ne.jp/mike-cat/20041115 すでにもう本が出てたりした。調査不足。いやいや、申し訳ない、って誰にいってる? で、本題。すごいですよ、お客さん。ど…

渡部千春、『デザインの現場』編集部「これ、誰がデザインしたの?」

先々週の書評で見つけた、デザインものの写真本。 歯ブラシ、乾電池から、ヤクルト、カップヌードル、 そして百貨店の包装紙にプロ野球のユニフォーム、成田空港のピクトグラム… さまざまな暮らしのデザインの誕生秘話や、その変遷、バリエーションなどをま…