ノンフィクション

マーク・オブマシック「ザ・ビッグイヤー 世界最大のバードウォッチング競技会に挑む男と鳥の狂詩曲」

“バカか?偉業か?” 米大リーグでマーク・マグワイアとサミー・ソーサの、 HR競争“チェイス・マリス”に全米が沸いた1998年。 探鳥界も、とんでもない大記録樹立に沸き返っていた― いわゆるバードウォッチングをもっと熱烈にした、“探鳥”。 希少種を追…

クリス・バラード「バタフライハンター 10のとても奇妙で素敵な仕事の物語」

“なりたかった、なろうと思っていた。 そして、人生と仕事が重なった。” 「スカイウォーカー」に「目玉職人」、「きこりレディ」、 「キノコ採掘師」、「アメフト伝道師」、そして「バタフライハンター」… 「スポーツ・イラストレイテッド」のスタッフ・ライ…

トニー・ロビンソン「図説「最悪」の仕事の歴史」

〝世にも過激なハローワーク!〟 英国史上の最悪の仕事を実際に体験するという、 イギリスのテレビ局「チャンネル4」の人気体験番組、 「ザ・ワースト・ジョブズ・イン・ヒストリー」を、 豊富なデータや文献を加え、本にまとめた1冊。 〝反吐収集人、蛭採…

ドナ・ハート、ロバート・W・サスマン「ヒトは食べられて進化した」

〝人類史の常識をくつがえす衝撃の進化論〟 日経、産経の書評などで話題のノンフィクション。 〝「狩るヒト」から「狩られるヒト」へ 人類の祖先は勇敢な狩猟者ではなく 肉食動物の餌食だった!〟 自然人類学の専門家による、 まったく新しい人類進化論の仮…

マーク・ジェンキンズ「大冒険時代―世界が驚異に満ちていたころ 50の傑作探検記」

〝過酷な砂漠や峻峰、エキゾチックな風習、 息をのむ絶景、楽園の生活… いまではもはや味わえない旅のスリルとロマンを凝縮!〟 20世紀前半―冒険がもっとも冒険らしかった時代の、 「ナショナル・ジオグラフィック」から、50の旅行記をセレクト、 当時の…

森功「黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人 (新潮文庫)」

〝戦慄の犯罪ドキュメント〟 久留米市で起こった、看護婦仲間による、 連続保険金殺人を再現した犯罪ドキュメンタリーだ。 女王のように振る舞う1人の女と、3人の下僕、 医療知識を駆使し、次々と脅迫、そして殺人を犯した4人組。 何が彼女らを、冷酷な犯…

テッサ・モーリス=スズキ「北朝鮮へのエクソダス―「帰国事業」の影をたどる」

〝驚愕の新事実!! そもそも、日本政府、官僚、日本赤十字の動きから始まった―。〟 1960年代、およそ9万人の在日朝鮮人が、 偽りの「地上の楽園」に向け、旅立った〝帰国事業〟の真相を探る。 〝それは策略と欺瞞と裏切りの物語〟 歴史の闇に隠蔽され…

トレイシー・ウィルキンソン「バチカン・エクソシスト」

〝カソリックの総本山バチカンには、 公認のエクソシストたちがいる!〟 悪魔祓いの過去、そして現在、その横顔、 カリスマ・エクソシストにエクソシスト養成講座… エクソシストを多角的に追ったノンフィクション。 〝LAタイムズの敏腕女性記者が、 深く分…

最相葉月「星新一 一〇〇一話をつくった人」

「憧れて小説家になったのではない。 それ以外、道は残されていなかった」 「絶対音感 (新潮文庫)」、「あのころの未来―星新一の預言 (新潮文庫)」の著者による、 「ショートショートの神様」ともうたわれた、星新一の評伝。 〝製薬会社の御曹司、終生つきま…

マーク・ボウデン「ホメイニ師の賓客〈上〉―イラン米大使館占拠事件と果てなき相克」「ホメイニ師の賓客〈下〉―イラン米大使館占拠事件と果てなき相克」

〝アメリカvsイスラム過激派、積年の怨恨はここに起源する〟 50人を越える外交官らが444日間にわたって人質となった、 1979年のイラン米大使館占拠事件を多角的に再現した、 「ブラックホーク・ダウン」原作者による、渾身のノンフィクションだ。 …

門倉貴史「世界の下半身経済が儲かる理由―セックス産業から見える世界経済のカラクリ」

〝下半身は、GDPも左右する。〟 世界最古の職業にして、 開発途上国の重要な〝産業〟であるセックス経済を、 国内外のセックス産業事情の解説と、数字で読み解く。 〝下半身が動くと、なぜ世界は潤うのか?〟 世界経済のカラクリを読み解く、と豪語する不…

デボラ・ブラム「幽霊を捕まえようとした科学者たち」

〝幽霊の存在を科学的に実証せよ! ノーベル賞科学者のチームが始めた驚愕の研究〟 文藝春秋の新刊海外ノンフィクションは、 幽霊を大まじめに研究した、偉大な科学者たちの物語。 〝錬金術からは化学が! 占星術からは天文学が! 心霊研究からは!?〟 科学…

マシュー・ボグダノス、ウィリアム・パトリック「イラク博物館の秘宝を追え―海兵隊大佐の特殊任務」

〝史上最大の略奪事件を古典を愛するタフガイが解決!〟 2003年4月、バグダッド陥落― 暴徒と化した市民は、国立博物館から数々の秘宝を略奪。 テロリストへの武器や資金提供の流れを断つべく、 また、人類の宝ともいうべき、メソポタミアの至宝を取り戻…

柳澤健「1976年のアントニオ猪木」

〝1976年のアントニオ猪木は日本のプロレスを永遠に変えた。〟 世紀の大凡戦、と酷評されたアントニオ猪木vsモハメッド・アリ戦など、 アントニオ猪木が戦った、1976年の異種格闘技戦4試合を、 日本のプロレス・格闘技界を大きく変えた転機として…

レスリー・デンディ、メル・ボーリング「自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝」

〝勇気か、科学への愛か 時には「死を賭す」危険も顧みず、 自分の体で試すことを決意した 科学者・医学者たちの涙ぐましい物語。〟 100度を越す高温部屋でどれだけ耐えられるか パンや肉を袋や木の筒に入れて丸呑みする消化実験 「笑うガス」を吸った歯…

カール・タロウ・グリーンフェルド「史上最悪のウイルス 上―そいつは、中国奥地から世界に広がる」「史上最悪のウイルス 下―そいつは、中国奥地から世界に広がる」

〝戦慄ノンストップ! バイオノンフィクション〟 〝エボラを凌ぐ感染力 謎の伝染病の正体を暴け!〟 02年から03年にかけ、世界を恐怖に陥れた、 SARSを題材にしたノンフィクション。 ちなみに、はまぞうの表示だと1巻・3巻だが、 これは間違いで、…

ジェームズ.R・チャイルズ「最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか」

〝誰がどのように引き起こし、誰がどのように食い止めたのか? 原発事故から高層ビル倒壊まで、メカニズムと人的要因をあぶりだす〟 スペースシャトル・チャレンジャー号爆発やスリーマイル島原発事故、 コンコルド墜落事故にチェルノブイリ原発事故、海洋石…

ジェイムズ・L・スワンソン「マンハント―リンカーン暗殺犯を追った12日間」

〝リンカーン暗殺。 それはアメリカ史上初の同時多発テロだった!〟 サブタイトルは〝The 12-Day Chase for Lincoln's killer〟 アメリカを揺るがした歴史的な犯行の全貌と、 テロリストの逃亡の果てを追ったノンフィクション。 あのハリソン・フォード主演…

北尾トロ「裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)」

〝裁判員制度前に必読!〟 「裏モノJAPAN」連載の「人生劇場」をまとめた、 ちょっぴり不謹慎な、興味本位の裁判傍聴記。 〝離婚、DV、強姦、詐欺、殺人、強制わいせつ… 真にリアルな人間ドラマは、裁判所にある〟 名もない事件が裁かれる、その現場…

パトリック・マシアス「オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史」

〝アメリカは萌えているか?!〟 町山智浩編・訳による「映画秘宝」 「フィギュア王」の連載に加筆した、 アメリカにおける日本アニメ&マンガ・オタク事情をまとめた1冊。 〝アメリカン・オタクの世界にようこそ 全米で爆発する日本製オタク・カルチャー、 …

デイヴィッド・R・ウォレス「哺乳類天国―恐竜絶滅以後、進化の主役たち」

〝手乗りサイズのアリクイ、 走り回るクジラ、 のしのし歩く巨大ナマケモノ。 2億5000万年におよぶ獣たちの物語。〟 ザリンガーの壁画「哺乳類の時代」に着想を得た、 哺乳類の進化史と研究史をまとめたノンフィクションだ。 当代流行りの恐竜では、エ…

田口久美子「書店繁盛記」

〝本屋さんの棚には、私たちの未来がつまっている〟 〝若い書店員の奮闘から、本と出版の未来を考える〟 ポプラ社のWebマガジン「ポプラビーチ」の連載「書店日記」をまとめたもの。 80年代、書店界の寵児として、 〝トットちゃん積み〟とも言われた集…

ランディ・カッシンガム「訴えてやる!大賞―本当にあった仰天裁判73 (ハヤカワ文庫NF)」

〝それはあなたが悪いのでは?〟 訴訟社会アメリカで、本当にあった信じられない訴訟の数々… 〝一獲千金を狙って今日も誰かが誰かを訴える! 〝弁護士の入れ知恵で大金をせしめるべく起こされたおバカな訴訟を表彰します〟 原題は〝THE TRUE SETLLA AWARDS〟…

タラス・グレスコー「悪魔のピクニック―世界中の「禁断の果実」を食べ歩く」

〝コカ茶 葉巻 密造酒 チョコレート ポピーシード 生乳チーズ〟 〝食べるなと言われると、食べたくなる〟 誰がどうして禁止したのか? 食を通じて、人間の欲望と社会・政治のかかわりを解き明かす。〟 カナダのトラベルライターによる、 世界の「禁断の果実…

アニー・チェイニー「死体闇取引―暗躍するボディーブローカーたち」

ハヤカワのノンフィクション最新刊。 〝無断で献体を転売する大学病院、 遺体を切り売りする火葬場…〟 〝知られざるアメリカの死体マーケットの実態と、 そこから暴利をむさぼる人々の素顔に迫るルポルタージュ!〟 臓器移植や、解剖実習のために用いられる…

アレックス・バーザ「ウソの歴史博物館 (文春文庫)」

世界中のウソや大ボラ、ペテンに悪戯、 エイプリルフールのジョークなどを集めた 〝The Museum of Hoax〟をまとめた本。 (ウェブサイトは http://www.museumofhoaxes.com/) 表紙は、とあるビルの屋上での記念撮影写真。 後方には、航空旅客機らしきものが…

ジョシュア・デイビス「負け組ジョシュアのガチンコ5番勝負! (ハヤカワ文庫NF)」

〝爆笑と感動の嵐! 僕だってヒーローになれる!〟 〝一風変わった競技に自分の活躍の場を 探し求めた男の悶絶チャレンジ生活。〟 ハヤカワのノンフィクション・ブログで、 「ことし一番おもしろい」と紹介されたノンフィクション。 http://hayakawanonficti…

フランクリン・フォア「サッカーが世界を解明する」

書店店頭ではちょくちょく見かけていた1冊。 サッカー至上主義にあふれた勘違い本か、 よくあるワールドカップ便乗本と思っていたのだが、 先週の新聞書評で、まったくレベルの違う本であると知る。 〝90分では終わらない、壮大かつディープな物語。〟 〝…

ジャネット・ウォラック「砂漠の女王―イラク建国の母ガートルード・ベルの生涯」

〝イラク建国の立役者は、英国富豪令嬢だった!〟 〝アラビアのロレンスと共にイスラームの民を愛し、 人生に愛を求めつづけたひとりの女性。 砂漠を駈けぬけた、その愛と情熱に満ちた一生〟 「イラク建国の母」、「イラクの無冠の女王」、 「アラビアのロレ…

マーク・カーランスキー「1968―世界が揺れた年〈前編〉」「1968―世界が揺れた年〈後編〉」

〝思い出して下さい。この年、あなたは何をしていましたか?〟 何もしてません。そりゃ、まだ生まれてませんから… 〝激動の一年がよみがえる。これは、決して過去のことではない。〟 1968年とは、現代史における、ひとつの転換点となった1年でもあった…