2007年度マイベスト映画

mike-cat2008-01-01



とうとう2007年が終わってしまった。
年末に引っ越しとなってしまい、12月はわずか6本。
アダム・サンドラー主演の「再会の街で」に、
ウィル・フェレルのおバカ・コメディ「俺たちフィギュアスケーター
何となく気になる「やわらかい手」や「チャプター27」、
フランソワ・オゾンが手掛けた文芸もの「エンジェル」と、
気になる映画を少々溜め込んだ状態でのベスト選びだけに、
もしかしたら最終的なランキングはちょっと変更になるかもしれないが、
とりあえずは年内に観た映画のベスト10ということで。
ちなみにことしは3年ぶりの100本越えで120本。
2008年もこの調子で何とか続けたいものだが、どうなることやら…


ちなみに上半期のベスト5は
1.「クィーン」
2.「主人公は僕だった」
3.「ドリームガールズ
4.「善き人のためのソナタ
5.「ラブソングができるまで」
「クィーン」を越えた作品があったかどうか、スカスカの記憶を探ってみる。


7月の映画で印象的だったのは、
アルモドバルの「ボルベール」とリンチの「インランド・エンパイア」。
「インランド〜」のバッドドリップ感は捨てがたいが、
まあ過去の作品と比べてしまうと、評価はやや微妙な感も。
8月は「トランスフォーマー」の変型ロボットにしびれた。
マイケル・ベイの演出にはまあ問題は残すが、それでもすごい作品だった。
それとケイト・ウィンスレットが印象的な「リトル・チルドレン」、
ああ、映画バカへの最高の贈り物「グラインドハウス」もあったっけ…


9月は「シッコ」が提示する、医療の恐ろしい現実に怯えた。
あとは日本公開11月の「バイオハザード3」も、なかなかどうして…
10月は何といっても「パンズ・ラビリンス」だろう。
あの哀しくも美しい物語は、いま思い出しても体が震えるほど。
そうそう、「ヘアスプレー」もハッピーで楽しい作品だった。


11月で印象的なのは「ブレイブ・ワン」だろうか。
ニール・ジョーダンが提起する「復讐の是非」には考えさせられた。
12月、といってもたいして観ていないのだが、
観たばかりの「ザ・シンプソンズ MOVIE」がやたらと楽しかった。
ブラザーサンタ」も地味ながら、忘れられないクリスマス映画の一本となった。


さあ、いよいよことしのベスト10。
といいつつも、まずは惜しくも圏外だが、
「ザ・シンプソンズ MOVIE」と、「ブラザー・サンタ」
どちらもきついシャレで笑わせてもらった、最高のコメディだ。
で、ここからはいよいよベスト10。


10.「善き人のためのソナタ」

9.リトル・チルドレン」

8.「ドリームガールズ」

7.「ヘアスプレー」

6.「ラブソングができるまで」

5.「トランスフォーマー」

映画そのものの出来としては、あまりお勧めできないのだが、
やはり男のコ魂をくすぐるロボット変型モノはすごかった。
せっかく家のテレビも大きくしたし、DVDでもう一回観たい1本。


4.「グラインドハウス」

これはまあ企画モノでもあるんで、ちょっと反則といえば反則。
好みとしてはロバート・ロドリゲスプラネット・テラー」より、
クエンティン・タランティーノの「デス・プルーフ」のくだらなさが最高にいい。


3.「主人公は僕だった」

俺たちフィギュアスケーター」を観ないままで年を越したのは悔しいが、
まあ、それはそれで、楽しみを残しておいたと考えたい。
おバカ一直線っぽい、「フィギュアスケーター」とどちらが面白いか。


2.「パンズ・ラビリンス」

ダークで陰惨な世界観、だが、そこに映し出される可憐なドラマ…
別にベスト1の「クィーン」に劣った部分があるわけではない。
「クィーン」と並ぶ、ことし最高の傑作のひとつだろう。


1.「クイーン」

悩みに悩んだが、ことしの1本というと、やはりこの作品である。
オスカーを受賞したヘレン・ミレンが、
一時のアンソニー・ホプキンスケビン・スペイシー状態になりそうな感じだが、
まあそれだけこの演技の印象が強烈だったということだろう。
(とはいえ「ナショナル・トレジャー」で披露した胸の谷間には驚いたが…)



ことしもいい映画にめぐり逢えますように…