2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

西原理恵子「できるかなクアトロ (SPA COMICS)」

〝サイバラさんもう何がなんだか…〟 「SPA!」の連載などをまとめたシリーズ第4弾。 〝インドの奇祭から恐竜化石発掘まで、サイバラ猛進の足跡。〟 突撃女性漫画家のパイオニアにして、 いまもその世界でぶっちぎりの独走を続けるサイバラが、 こんどは…

広島はTOHOシネマズ緑井で「クィーン」

〝世界中が泣いた日、たった一人涙を見せなかった人がいた〟 女王エリザベス2世を演じたヘレン・ミレンが、 アカデミー主演女優賞を受賞したほか、 作品賞、監督賞、脚本賞など5部門でノミネート。 英国アカデミー賞、ヴェネチア国際映画祭などでも絶賛。 …

TOHOシネマズなんばで「バベル」

〝神は、人を、分けた。〟 神の怒りに触れて、人々は言葉を分かたれた、という、 旧約聖書のバベルの塔の物語をもとに、 「アモーレス・ペロス」、「21グラム」の名匠、 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが、 伝わらない言葉と気持ち、そして孤立す…

大崎梢「サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア)」

〝書店限定の名探偵、今日も密かに活躍中!〟 本好きにとっては、最大のお楽しみのひとつでもある、 書店めぐりが一層面白くなる、待望のシリーズ第3弾。 〝取り寄せ、付録など、書店にまつわる5つの謎を収録。〟 前作の「晩夏に捧ぐ (ミステリ・フロンテ…

柳澤健「1976年のアントニオ猪木」

〝1976年のアントニオ猪木は日本のプロレスを永遠に変えた。〟 世紀の大凡戦、と酷評されたアントニオ猪木vsモハメッド・アリ戦など、 アントニオ猪木が戦った、1976年の異種格闘技戦4試合を、 日本のプロレス・格闘技界を大きく変えた転機として…

TOHOシネマズなんばで「ハンニバル・ライジング」

〝レクター博士「誕生」に秘められた謎が今、解き明かされる!〟 「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクターの幼少期から、 青年期まで成長を描いた、待望の最新作にして、 シリーズのいわば〝エピソードⅠ〟に当たる原点でもある。 原作者のトマス・ハリスが脚…

奈良・京都の藤めぐり@興福寺&春日大社&平等院

藤の季節がやってきた。 とはいえ、藤といえばGWということで、たいてい多忙だったり、 人混みがいやだったり、で毎年のようにチャンスを逃しつつけている。 しかし、ことしは一念発起。 ちょっと見ごろには早いと承知しつつも、奈良・京都の藤めぐりを画…

マイクル・コナリー「天使と罪の街(上) (講談社文庫)」「天使と罪の街(下) (講談社文庫)」

〝現代ハードボイルドの第一人者 コナリーが描く壮大なサスペンス〟 ついにたどり着いてしまった、ハリー・ボッシュ・シリーズの最新刊。 名残惜しくもあり、取っておきたい気持ちもあるのだが、 やはり、読みたい気持ちを抑えることはどうしてもできない。 …

サラ・イネス「誰も寝てはならぬ(6) (ワイドKC モーニング)」

〝読むと寝るよ。〟 昨年4月に出た前巻の告知では〝今秋〟となっていたが、 なぜか延びに延びに延びに延び、実に1年ぶりの最新刊。 〝まじめな9時5時ぐらしの皆様に贈る、 ちょいダメ大阪人と愉快な仲間達のお気楽都心ライフ。 さあ、趣味と恋に興じまし…

ポール・オースター「ティンブクトゥ」

〝犬のミスター・ボーンズは考えた。 優しかったウィリーに再会するために、ティンブクトゥへ行こう――〟 表紙の可愛さに釣られ、買ってはみたものの、 なかなか読み始められなかった1冊、だったりする。 〝オースターの最高傑作ラブ・ストーリー〟 表紙を見…

なんばパークスシネマで「ラブソングができるまで」

〝彼は、忘れ去られた80年代のポップスターだった 彼のメロディに彼女の詩(ことば)が出会うまでは──〟 「トゥー・ウィークス・ノーティス」に「フォー・ウェディング」、 「ブリジット・ジョーンズの日記」、「ノッティングヒルの恋人」の、 ブリティッシ…

ジョルジョ・ファレッティ「僕は、殺す 上 (文春文庫)」「僕は、殺す 下 (文春文庫)」

〝顔のない死体。 顔のない犯人。〟 イタリアの有名コメディアンが放つ大ヒット・サイコ・サスペンス。 〝イタリアで発表されるや、350万部のベストセラーとなったデビュー作〟 ジェットコースターを思わせる、圧倒的なスピード感、そしてドラマ。 〝息も…

春の京都お花紀行@梅宮大社&松尾大社&嵐山

風邪をひいたり、何だか用事がたて込んだり、なんてしてるうちに、 ソメイヨシノの季節が過ぎ去りつつある今日この頃、 いかがお過ごしですか…なんてゆっくりしているわけにはいかないので、 ようやく空いたいまのうちに、と残りわずかな桜シーズンを味わい…

樋口有介「林檎の木の道 (創元推理文庫)」

〝気まぐれで面倒なやつだったけど、 自殺するような子でもなかった〟 創元推理文庫で復刊が進む、樋口有介の青春ミステリ。 〝「ぼくと、ぼくらの夏」「風少女 (創元推理文庫)」に連なる青春ミステリの傑作〟 暑い夏の東京を舞台にした、ボーイ・ミーツ・ガ…

梅田OS名画座で「戦場にかける橋」

アカデミー賞の作品、監督、主演男優(アレック・ギネス)など、 7部門を獲得した、映画史上に燦然と輝く名作映画が、 OS名画座のリバイバル〝大作特集〟で、スクリーンに復活。 ちなみに73年の公開コピーだが、 〝全世界の賞を独占・映画史上最大の栄…

マイクル・コナリー「暗く聖なる夜(上) (講談社文庫)」「暗く聖なる夜(下) (講談社文庫)」

〝ハードボイルド最高峰!〟 週刊文春の2005年ベスト1、このミス2006年版2位、 各方面で絶賛の嵐となった、ハリー・ボッシュ・シリーズ第9作。 前作「シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)」でLAPDを退職し、私立探偵となったボ…

シネリーブル梅田で「ママの遺したラヴソング」

〝新しい出会い、新しい生活。私は、ゆっくりと歩き出す〟 ロナルド・エヴェレット・キャップスによる同名原作、 「ママの遺したラヴソング」にほれ込んだシェイニー・ゲイベルが、 自ら脚本化、4年の歳月を経て初監督作として送り出した労作。 主演に「パ…

TOHOシネマズなんばで「ロッキー・ザ・ファイナル」

〝NEVER GIVE UP 自分をあきらめない〟 御歳60歳を迎えたシルベスター・スタローンが、再びリングへ。 あの映画史に残る名作「ロッキー」の完結編。 スタローン自身が2作ぶりにメガホンも握り、ロッキー・ストーリーの幕を閉じる。 まさかのストリート・…

スキ・キム「通訳/インタープリター」

〝痛ましくも美しい通訳の肖像に心打たれずにはいられない。〟 韓国系の女性通訳を主人公にした文芸ミステリー。 〝往年のロス・マクドナルドを思わせるような戦慄に満ちたミステリ〟 〝文化の狭間に異邦人として生きることを問う〟 移民であること、そして…

テアトル梅田で「13/ザメッティ」

〝13人のロシアン・ルーレット ──それは、運命を狂わせる邪悪なゲーム。〟 ヴェネチア映画祭やサンダンス映画祭で評判を呼んだ、 グルジア出身監督による、新感覚のクライム・サスペンス。 〝TZAMETI 〟は、グルジア語で「13」を表す。 カンヌなどへの出品…

シネマート心斎橋で「情痴 アバンチュール」

〝私が私でなくなる夜〟 夜ごと街を徘徊する夢遊病の美女と、 彼女に惹かれた男の背徳のロマンス。 主演はフランソワ・オゾンの〝ミューズ〟 リュディヴィーヌ・サニエと、ニコラ・デュヴォシェル、 共演にブリュノ・トデスキーニら。 監督・脚本は、長編第…

TOHOシネマズなんばで「ブラッド・ダイヤモンド」

〝ダイヤの価値を決める“4つのC”── color(色) cut(カット) clarity(透明度) carat(カラット) しかし、実は5つめのC<conflict>が存在することを、あなたは知る── [自由][家族][真実]──彼らはダイヤにそれぞれ違う輝きを見た。〟 「血の大…

敷島シネポップで「オール・ザ・キングス・メン」

〝善は、悪からも生まれる。〟 ロバート・ペン・ウォーレンのピューリッツァー賞受賞作、 「すべて王の臣」を原作とした、 ロバート・ロッセン監督が1949年に製作、 作品賞を含むオスカー3部門に輝いた同名作品をリメイク。 「シンドラーのリスト」でア…

TOHOシネマズなんばで「ブラックブック」

大傑作「スターシップ・トゥルーパーズ」や「ロボコップ」、 そしてカルト傑作として近年再評価されている「ショーガール」の、 ポール・ヴァーホーヴェン最新作。 会計屋主導のハリウッドのくびきを逃れ、 故郷オランダで解放された異能の人が、 ナチス占領…

奥田英朗「家日和」

〝いい人は家にいる〟 奥田英朗の最新作は、家を舞台にした短編集。 〝ずっと外にいた夫の王国か。 ずっと家にいた妻の城か。 ビター&スウィートな<在宅>小説。〟 題材はもちろん、いま、その在り方を問われる家、そして家庭。 〝2007年奥田英朗のオ…

ラッタウット・ラープチャルーンサップ「観光 (ハヤカワepiブック・プラネット)」

〝人の絆はもろく、はかない。 しかし、それゆえに美しい―――〟 シカゴ生まれバンコック育ちのタイ系作家による7編。 〝色鮮やかなタイを舞台に恋、孤独、別れ、 家族を優しく綴る期待の新人作家による短編集〟 LAタイムズ、ワシントン・ポスト、ガーディ…

マイクル・コナリー「シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)」

〝犬が咥えてきた骨は少年の身体の一部だった......。 悪夢の事件に孤高の刑事ボッシュが敢然と立ち向かう。〟 コナリーによるハリー・ボッシュ・シリーズもいよいよ第8弾。 シリーズにおいても大きな転換点となる1作でもある。 犬が発見した約20年前の…

伊坂幸太郎「ラッシュライフ (新潮文庫)」

〝巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる〟 そういえば未読だった、伊坂幸太郎の2002年度作品。 ジョン・コルトレーンの〝Lush Life(豊潤な人生)〟をモチーフに、 〝lash(むち打つ)〟に〝lush(豊富な、華麗な)〟、 〝rash(無分別な、軽…

TOHOシネマズなんばで「ハッピー フィート」

〝このステップが、ぼくの気持ち。 超オンチな“マンブル”は、いつもひとりぼっち…。 彼が踊りはじめたとき、奇跡が起きる!〟 ピクサー製作の「カーズ」を見事に打ち破り、 アカデミー賞長編アニメ賞を獲得した、ミュージカル・ファンタジー。 「ベイブ/都…