2005-01-01から1年間の記事一覧

いよいよ秋到来、ということで、

季節の風物詩に奈良公園・鹿の角きりを観に行く。 http://naradeer.com/event01.htm もちろん、観るのは初めて。 昼ごろ開始、ということなので、春日大社近くの鹿苑に向かう。 道すがら出会った鹿たちに、ちょいちょいと鹿せんべいを差し上げる。 横を見る…

レイ・ブラッドベリ「さよなら、コンスタンス」

実はブラッドベリ初挑戦だったりする。 「火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)」も「華氏451度 (ハヤカワ文庫 NV 106)」も読んだことない。 思わずそそるオビの惹句に、そのまんま食いついた。 〝ファンタジーの抒情詩人、ブラッドベリの最新長編〟 〝死者の名…

グレッグ・ルッカ「奪回者 (講談社文庫)」

「守護者 (講談社文庫)」に続く、ボディガード・アティカスのシリーズ第2弾。 どうも微妙、といいつつ、文句もたれつつ、 ここ最近で3冊目になるのだが、いまだ〝微妙〟感がつきまとう。 今回の物語は「守護者」のそのまんま続き。 前回の事件で親友ルービ…

道頓堀は松竹角座で「シン・シティ」

あまた映画化されるアメコミの中でも、独特の存在感を示す、 フランク・ミラー原作のモノトーン+パートカラーのアクション・ノワールだ。 その男くささもかなりのものだが、いわゆるカッコよさでは群を抜く。 冒頭のシーンだけで、もうガツンとやられる。 …

茶屋町・テアトル梅田で「ルパン」

幼いころ、マリー・アントワネットの首飾りをめぐって、父を殺されたアルセーヌ。 15年の時を経て、腕利きの怪盗に成長したルパンは、ある日 淡い恋心を抱いていたいとこのクラリスと再会する。 一方でルパンは、魔女とも称されるカリオストロ公爵夫人に惹…

やってみました、エンタ検定

id:juice78さんのところで見かけたエンタ検定。 日経に検定されるのも、何だか微妙だけど、とりあえずやってみた。 +++ 第1回 エンタ!検定 成績発表 +++ あなたの総合得点は76点 全国平均 60点 全国順位(10月5日 18時現在) 1174位(18582人中) −−…

戸梶圭太「未確認家族 (新潮文庫)」

駒江知弘は、東京の郊外に暮らす会社員。 数年に一度、ブチギレの発作を起こす、いわゆるアブナイ男。 妻も子もありながら、痴漢に女遊びに、日々余念がない。 その妻、駒江美穂は、元ヤンキー。いまは普通の主婦然としているが、 過去には援助交際などなど…

モーガン・スパーロック「食べるな危険!!ファストフードがあなたをスーパーサイズ化する」

マクドナルドの食事だけで一カ月暮らしたらどうなるか? で話題を呼んだ「スーパーサイズ・ミー」のスパーロックによる詳細版&後日談。スーパーサイズ・ミー [DVD]出版社/メーカー: TCエンタテインメント発売日: 2005/07/08メディア: DVD購入: 1人 クリック…

グレッグ・ルッカ「守護者 (講談社文庫)」

スピンアウトの「耽溺者 (講談社文庫)」から読み始めた、 〝ボディガード、アティカス・コディアックのシリーズ第1作。 命を賭けて守るべきものとは? アンドリュー・ヴァックス絶賛!〟 はて、ヴァックス? ヴァクスじゃないのかに? と思い、 調べてみる…

奥田英朗「ララピポ」

〝最新爆笑小説、誕生! いや〜ん、お下劣。 ※紳士淑女のみなさまにはお勧めできません。(作者)〟 奥田英朗の爆笑小説、といえば、Dr.伊良部の 「イン・ザ・プール」、そして直木賞受賞作となった「空中ブランコ」。 そのテイストを存分に生かし、現代…

マヌエル・ムヒカ=ライネス「七悪魔の旅」

「地獄の大魔王に叱責され 七つの大罪を担う悪魔たちは 獲物を探して 時空を超える旅に出た」 オビがとても端的に、そして正確にストーリーを語っている。 地獄でだらだらと過ごしている悪魔の盟主たちに、大魔王がハッパをかける。 地獄に魂が足りないので…

梅田ガーデンシネマで、「メゾン・ド・ヒミコ」

監督・犬童一心、脚本・渡辺あやの「ジョゼと虎と魚たち」コンビによる新作。 あの、優しく繊細なタッチはそのままに、 ゲイの老人ホームを舞台にした、ちょっとファンタジックなドラマが、展開される。 主演はオダギリジョーに柴咲コウ、伝説のゲイバーのマ…

梅田OS劇場で「がんばれ! ベアーズ ニュー・シーズン」

ウォルター・マッソー×テータム・オニールによる、 言わずと知れた1976年製作の傑作がリメイクされた。 「恋人までの距離−ディスタンス−」「ビフォア・サンセット」の、 リチャード・リンクレーターによる〝現代版へのアップデート〟作品ということらし…

梅田OS劇場C・A・Pで「ふたりの5つの分かれ路」

フランソワ・オゾンのサイトではえらく前から紹介されてた作品。 原題は「5×2」。邦題、なかなかいい訳かも知れない。 楽しみにしていたことも忘れるくらい経って、ようやくの日本公開だ。 シャーロット・ランプリングが出演で話題を呼んだ、 「まぼろし」…

グレッグ・ルッカ「耽溺者 (講談社文庫)」

本の雑誌の「翻訳小説が売れない」特集で、 訳者の古沢嘉通が「こんなに面白いのに売れない」と嘆いていた一冊。 訳者の言葉をそのまんま鵜呑みにするのもどうかと思うし、 オビの惹句が、最近そこら中で絶賛しすぎてスティーヴン・キング化してる北上次郎、…

ロバート・J.ソウヤー「フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫SF)」

2009年、ヨーロッパ素粒子研究所(CERN)で行われる世紀の大実験は、 最後のカウントダウンを残すのみの段階になっていた。 カナダ出身のロイド・シムコーと、ギリシャ出身のテオ・プロコビデスが中心となって、 準備を進めてきた実験が成功すれば、…

浅田次郎「憑神」

かなりご無沙汰の浅田次郎。 そういえば、時代物も最近読んでいなかったので、一挙両得で読んでみる。 しかし、「憑神」ってのも穏やかじゃないな、なんて思いながらも、オビに 〝涙と笑いの浅田節〟とあれば、そら読まなきゃならないだろ、ということで。 …

茶屋町はテアトル梅田で「コーチ・カーター」

ジュールス「パルプ・フィクション」&メイス・ウィンドゥ(「スター・ウォーズ」)の サミュエル・L・ジャクソンが高校のバスケットボールチームに扮した感動作。 〝グレート・アンガー〟の名せりふは聞けないが、熱い熱い語りに胸を打たれる。 大学進学率…

町田康「屈辱ポンチ (文春文庫)」

いよいよ文学の秋、だからね、町田康でも読もうと思ったのだが、 わざわざ買いに行くのも面倒臭いし、 第一いつもいつも行っているジュンク堂書店のお姉さんに、 「いつもいつもこいつは昼間っからヒマそうねこういうやつをニートというのかしら、 そう考え…

なんば千日前は敷島シネポップで「ファンタスティック・フォー」

予告を観る限り、けっこうキャッチーで楽しそうな映画だったのに、 公開前の話題といえば、レイザーラモンHG(ハードゲイ)が、 関西宣伝部長を務めたぐらい。 つながりは、いえば「フォーッ!」しかないという強引さには笑うが、 何だか寂しい感じは否め…

心斎橋・パラダイスシネマで「おまけつき新婚生活」

東京公開はたしか7月。大阪ではいつになったら公開するのやら…、 と思っていたら唐突にレイトショー公開となったベン・スティラー〝最新作〟。 アメリカでは2003年公開映画が、どうしてこれだけ塩漬けにされるんだね? と、ひとしきりブツブツ文句を垂…

エルヴェ・ヴォドワほか「星の王子さまの眠る海」。

「本の雑誌」の巻頭で紹介されていた、 版権切れで新訳相次ぐ「星の王子さま」関連本。 1944年、自ら操縦する偵察機で飛び立ったまま、二度と戻らなかった、 「星の王子さま」の作者、サン=テグジュペリの謎を追った、 日刊紙《ラ・プロヴァンス》の記…

アラン・エミンズ「死体まわりのビジネス-実録●犯罪現場清掃会社」

〝浴室一面に広がる血糊、壁に張りついた脳みそ、飛び散った頭蓋骨、 ソファに染みこんだ腐った体液、ハエの大群と蠢くうじ虫、 道路に点在するピューレ状の肉体、腐敗臭を放つゴミ屋敷……。〟 こんなオビを見て、その本を買うなんて、どうかしてる。 そう指…

クリントン・マッキンジー「コロラドの血戦 (新潮文庫)」

続編「絶壁の死角 (新潮文庫)」のオビにある、北上次郎の惹句が気にかかり、 まずは最初の作品から、と思い、読み始めた。 表紙もイケてないし、〝血戦〟の邦題もやや微妙なため、 「絶壁の死角」のオビを見なければ、読むことはなかっただろうな、という一…

〝欲望百貨店〟にて…

午後イチの帰阪を前に、〝欲望百貨店〟伊勢丹をのぞく。 そういえば、東京が3カ月ぶりなのだから、伊勢丹も3カ月ぶり。 新宿の街を歩いて気づく。 きのうの渋谷でも感じたことだが、3カ月経つとだいぶ感じが変わる。 やはり、東京のペースってつくづくす…

梅田ガーデンシネマで「ハッカビーズ」

ことし「クローサー」「アルフィー」とハズしてくれたジュード・ロウの本命。 大阪ではようやくの公開とあって、期待で胸を膨らませ、遠路スカイビルに向かう。 しかし、指定席のはずのガーデンシネマが自由席。どうも、入りが悪いらしい。 まあ、もともと大…

出張で3カ月ぶりの東京。

しかし、たった一泊、それも明日は午後イチで帰阪なので、 相も変わらず、いつも通りの場所を巡回するぐらいしか思い浮かばない。 せめて仕事が夜にかからなければ…、と無念の思いで渋谷に向かう。 向かうといっても、店を何軒か眺めて、ブラッセリー「VI…

ダグラス・アダムス「銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)」

河出文庫の新訳版。映画の興奮も醒めやらぬ中、さっそく読んでみる。 前回読んだのは新潮文庫版が出た当時だから、ほぼふた昔前。 はっきりいって、ほとんど覚えていない。 だが、当時は微妙に難解だった覚えもあったりする。 今回は映画を観たばっかりだし…

歌野晶午「女王様と私」

いまどきまだ、歌野晶午を読んだことがなかったのだが、気になって手に取る。 まあ、「葉桜の季節に君を想うということ (本格ミステリ・マスターズ)」の時点で気にしておけよ、というとこだが… 何となく思わせぶりな表紙に、オビは 〝「葉桜」の歌野晶午が放…

梅田ピカデリーで「チャーリーとチョコレート工場」

「ビッグ・フィッシュ」では、微妙に期待をハズしてくれたティム・バートン最新作。 MJ(バスケット系でなく、小児性愛系のほう)を思わせる、 白塗りのジョニー・デップが、チョコレート工場経営の変人を演じる、ファンタジーだ。 ジョニー・デップ史上ナ…