2005-01-01から1年間の記事一覧

ブリュッセル2日目♪

朝から天気がくるくる変わる。 晴れていたかと思えば、気づくと雨がしとしと、 突然ザーッときたりしたかと思えば、またまた晴れ間がのぞく。 かさを出したり、しまったり…。ちょっとせわしない一日になってしまった。 で、朝ご飯はもちろんワッフルでしょ♪ …

旅行3日目。ひとまずパリを離れ、ブリュッセルへ向かう。

Chatelet乗り換えのメトロ4号線でGare du Nord(パリ北駅)へ。 タクシーという手段もあったのだが、 いっぱしのパリジャンを気取って、地下鉄でなんて考えたのが失敗だった。 乗り換え、まるで迷路。 重たい荷物を抱え、階段を上ったり下りたり… ようやく…

パリ2日目♪

きょうは(やや)早起きして、午前中はルーブル美術館見学。 おう、いいね、観光旅行っぽいね。 まずは腹ごしらえ、と、メトロTuileries近くのカフェQualite & Coへ。 しかし、朝のメニューはあまりそそられなかったので、河岸を変える。 近くで見つけたカフ…

さあ、いよいよ初めてのヨーロッパ旅行、東京の実家から成田に向かう。

関空から行けばいいはずなのであるが、ネコさんたちのことがあるのだ。 ペットホテルは、たとえ病院のものでも基本的には避けたい。 あれ、ケージが犬とかの隣になったりしたら、かなりのストレスだ。 犬がキャンキャンやっている隣で、一晩とか、考えるもの…

あすから休暇、ヨーロッパへ

あすから、ひさしぶりの長期休暇。 パリ→ブリュッセル→アムステルダム→ユトレヒト→ケルン→パリと、2週間弱のお楽しみ。 オフシーズン? だって、いましか休めないのだもの… ちなみに全然鉄ちゃんではないのだが、 タリスやICEを使っての移動は、何だかい…

黒川博行「暗礁」

気づいたら、明け方まで読んでいた… 「疫病神 (新潮文庫)」「国境 (講談社文庫)」に続く、〝疫病神シリーズ〟第3弾。 新潮社、講談社と版元を変え、今度は幻冬舎からの出版となった。 って、それは別にどうでもいいんだが、本棚にうまく並べられないのがち…

道頓堀松竹角座で「ブラザーズ・グリム」

「未来世紀ブラジル」「12モンキーズ」のテリー・ギリアム最新作。 「グリム童話」で名高いドイツの民話収集家、 グリム兄弟をモチーフにしたファンタジー・アドベンチャーだ。 ギリアム作品というと、 映画製作失敗の顚末をまとめた「ロスト・イン・ラマ…

藤堂志津子「秋の猫 (集英社文庫)」

30代、40代の独身女性と猫or犬、そして男を描いた短編集。 柴田錬三郎賞受賞作。 ハードカバー刊行時「面白そう。でも、たぶん、犬か猫が死ぬだろうな…」と 散々悩んで、結局買わなかった一冊だ。 でも、文庫化でまた表紙を見たら、やっぱり読みたくな…

マーク・ワインガードナー

「メジャーリーグ、メキシコへ行く―メキシカンリーグの時代 (海外文学セレクション)」 二次大戦が終わったばかりの1946年、 こんどは、野球界の「メキシコ戦争」が勃発した。 メジャーリーグのオーナーたちは横暴を極め、 ニグロリーグは曲がり角を迎え…

エドウィン・H.コルバート「恐竜の発見 ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピース」

原題は〝Men and Dinosaurs〟直訳すれば、男たちと恐竜。 〝6400万年前に絶滅した恐竜たちの姿を甦らせた男たちの物語〟だ。 1822年、イギリスのマンテル夫妻が見つけた、先史時代の歯の化石。 トカゲのような爬虫類と思われるその化石こそ、 世界で…

東野圭吾「時生 (講談社文庫)」

「トキオ」を文庫化にあたり、改題。 ううん、もとの題の方がいいのではないかい、とも思うのだが… ハードカバーの時は微妙に食指が伸びず、見送ったのだが、 出先で手持ちの本を読み終わったので、大急ぎで購入する。 背表紙の〝ベストセラー作家の集大成作…

絲山秋子「ニート」

絲山秋子、待望の新刊短編集ということだったのだが、 この「ニート」というタイトルが、どうにも気に入らなかった。 だから、買ってから数日は放置プレイ。 あんまり好きじゃないのだ、こういう言い換え。 もちろん、厳密な定義づけに由来する言い換えとは…

山本幸久「凸凹デイズ」

東急世田谷線沿線を舞台にした人間模様を軽やかに描いた、 「はなうた日和」の作者による新作長編。 〝恋愛じゃなく、友情じゃなく、仕事仲間。彼らがいつも、そばにいた。 キュートでコミカル、ちょっとせつない−。オシゴト系長編小説〟 前作で見せた、独特…

梅田ナビオTOHOプレックスで「ソウ2」

アッといわせるカラクリで、スマッシュヒットを放った「ソウ」の続編。 前回のヒットを受け、何とびっくり、ナビオでは1番館で上映だ。 ムダに広い劇場が、かなり違和感を醸し出している。空いてるし。 やっぱり単館か、シネコンでも小さいスクリーンがお似…

西原理恵子「営業ものがたり」

あの切ない切ない傑作「上京ものがたり」「女の子ものがたり」。 その2作に続く3部作完結編、と思って読んだら大間違いだった。 刊行のフォーマットこそ一緒なんだが、その後日談+α。 その〝α〟が、浦沢直樹「PLUTO」との競作!?「うつくしいのはら…

ロバート・J・ソウヤー「ハイブリッド―新種 (ハヤカワ文庫SF)」

ネアンデルタール・パララックス3部作の完結編。 「ホミニッド-原人 (ハヤカワ文庫SF)」「ヒューマン -人類- (ハヤカワ文庫 SF (1520))」で張りめぐらされた、 さまざまな伏線が一気に収束され、物語が大きく動きだす。 まさに完結編にふさわしい、ダイナミ…

ロバート・J・ソウヤー「ヒューマン -人類- (ハヤカワ文庫 SF (1520))」

クロマニヨン人ではなく、ネアンデルタール人が進化した、 パラレルワールドの地球との遭遇を描いた、 〝ネアンデルタール・パララックス〟シリーズの第2弾。 並行宇宙からやってきたネアンデルタール人のポンターが、 今度はネアンデルタール人の特使とし…

ロバート・J・ソウヤー「ホミニッド-原人 (ハヤカワ文庫SF)」

いよいよ3部作完結編「ハイブリッド―新種 (ハヤカワ文庫SF)」が刊行された、 ネアンデルタール・パララックスの第1作にして、ヒューゴー賞受賞作。 完結編までウズウズしながら待つのがイヤで、 これまで我慢を重ねてきたのだが、ついに解禁となった。 ソ…

伊坂幸太郎「魔王」

表紙にドーンと大きく書かれた「魔王」が印象的な最新作。 〝未来にあるのは、青空なのか、荒野なのか 世の中の流れに立ち向かおうとした、兄弟の物語〟 〝ひたひたと忍び寄る不穏と、 青空を見上げる清々しさが共存する、圧倒的エンターテイメント〟 これだ…

心斎橋はパラダイスシネマで「ティム・バートンのコープスブライド」

「チャーリーとチョコレート工場」と同時進行で製作されたバートン最新作。 ジョニー・デップの主演(こちらは声の出演だが)まで、同じだったりする。 加えて「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(製作)以来の、 ストップモーション・アニメということ…

桜庭一樹「ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)」

〝次世代型作家のリアル・フィクション あたしは死んだ。この空の下で 少女という概念をめぐる3つの箱庭の物語〟 つい先日読んだ「少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)」の気になる作家、 桜庭一樹による何ともいえない味わいの、SFファンタジ…

ジム・ドワイヤー、ケヴィン・フリン「9・11生死を分けた102分 崩壊する超高層ビル内部からの驚くべき証言」

2001年9月11日の米同時多発テロで、全世界を衝撃に陥れた 世界貿易センター(WTC)への旅客機突入、崩落事件を再現したノンフィクション。 あの衝撃の映像は、いまでも脳裏に焼きついているし、 テロの裏にあった巨大な陰謀は、もうマイケル・ムー…

戸梶圭太「自殺自由法」

〝ついにできました待望の法律 君は死ねないから、生きているのか? 1億2千万人の生と死の風景〟 発想が面白いというか、シャレにならないというか、 いかにも戸梶圭太らしい、かっ飛んだ設定でグイグイ迫ってくる問題作だ。 しかし、考えてみると、そもそ…

桐野夏生「アンボス・ムンドス」

いかにも桐野夏生らしい、悪意に満ちた(ほめ言葉)作品集。 主人公はいずれも、ひとクセもふたクセもある連中だ。 自分に自信のない肥満女、誰にも好かれないホームレス、 惰性の不倫にしがみつく女、ある秘密を抱える中年女、 複雑な家族関係に絡められた…

T・ジェファーソン・パーカー「カリフォルニア・ガール (ハヤカワ・ノヴェルズ)」

あの傑作「サイレント・ジョー (ハヤカワ・ノヴェルズ)」に続く、 2度目のエドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)受賞作品。 舞台は1960年代のカリフォルニア州オレンジ・カウンティ、 若い女性の惨殺事件を軸に、ある家族のドラマと移ろいゆくアメリ…

平安寿子「Bランクの恋人」

マイ・フェイバリットのひとり、平安寿子の最新作。 「月刊J−novel」掲載作などをまとめた短編集だ。 オビは〝愛にもいろいろありまして…〟 どこかズレた関係に悩む、オトコとオンナの7つの物語だ。 表題作の「Bランクの恋人」は、モテ男を自認する…

戸梶圭太「CHEAP TRIBE-ベイビー、日本の戦後は安かった」

〝トカジがほじくり出す、できればなかったことにしたい昭和史 でも、そうはいかない。あなたもそこにいたでしょう!〟 昭和の底辺を生きた男、永吉の激安人生を通して、昭和史を描く。 あなたもそこにいたでしょう? と言われても困るのよ。 主人公の永吉は…

トルーマン・カポーティ「冷血」

〝魂の暗部を抉りつくすノンフィクションノベルの金字塔〟 金字塔、の前には「言わずと知れた」のひと言を添えてもいいだろう。 とか、言う割に実は読んだことがなかったのだ。 言い訳になるのだが、いわゆる〝古い翻訳〟がどうにも苦手。 たとえ、名訳と言…

桜庭一樹「少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)」

そこら中の書店の平積みでやたら目に焼きつく、青い空と白い雲。 何か気になる、東京創元社のミステリ・フロンティアの新刊だ。 オビは 〝あたし、大西葵13歳は、中学2年生の1年間で、人をふたり殺した〟 なかなか、穏やかじゃない。 しかし、どこか漂う…

なんば千日前・敷島シネポップで「ステルス」

時は近未来、米海軍は対テロ対策チームを設立した。 集められたのはトップガン中のトップガン3人組。 ベン=ジョシュ・ルーカス(「メラニーは行く!」) カーラ=ジェシカ・ビール(「テキサス・チェーンソー」) ヘンリー=ジェイミー・フォックス(「R…