出張で3カ月ぶりの東京。

mike-cat2005-09-15

しかし、たった一泊、それも明日は午後イチで帰阪なので、
相も変わらず、いつも通りの場所を巡回するぐらいしか思い浮かばない。
せめて仕事が夜にかからなければ…、と無念の思いで渋谷に向かう。


向かうといっても、店を何軒か眺めて、ブラッセリー「VIRON」で遅めのランチを取るぐらい。
それだって、たまたまいいお洋服とかが見つかればいいけど、そううまくはいかない。
結局、ふだんブラッと寄ることのできる環境がいかに大事か、思い知る。
本当は夜行きたかった「VIRON」。
ランチタイムも外してしまったので、夏野菜のサンドイッチと夏野菜のタルティーヌで我慢。
とはいえ、やはりここのバゲットの美味しさは、有無をいわせないものがある。
エシレバターの豊かな味わいとともに、香り高い夏野菜が口の中で広がる。
ううん、やはりたまらない。何とか大阪にも支店とかできないものか、勝手な願いを抱いてみる。
お仕事中のお夜食にはヴィエノワ・ショコラと、ハムとコンテチーズ、エシレバターのサンド。
コンテチーズの等級の低いのをグリュイエールチーズというらしいが、
なるほど、その濃厚な味わいたるや、もう桃源郷…(←本当にわかるのか、とは突っ込まないで…)


で、相も変わらず本屋に寄ってしまう。
ブック・ファーストに、パルコ地下のリブロ(旧パルコ・ブックセンター)
重たくなるのに、なぜ? ということになるのだが、いま読んでいる本が面白いのである。

コロラドの血戦 (新潮文庫)

コロラドの血戦 (新潮文庫)

まあまあの厚さなので、あすの移動の飛行機まで持つかと思ったら、かなり危険なペース。
読む本がなくなって身悶えする前に買っておこうということ。
賢者の知恵、でないことは間違いないが、猿知恵の一歩手前くらいで勘弁してほしい。
で、買ったのはこの3冊。
死体まわりのビジネス-実録●犯罪現場清掃会社

死体まわりのビジネス-実録●犯罪現場清掃会社

こういう本、何でか知らないがついつい読んでしまう。
悪趣味とは知っているのだが、まあリアリズム、ということで。
星の王子さまの眠る海

星の王子さまの眠る海

こちらは、今月の本の雑誌の巻頭で取り上げられていたやつ。
版権切れを取り上げたコラムそのものも面白いのでぜひご一読を。
星の王子さま」自体を読んだことがないくせに、手に取ってみる。
幼稚園の頃から漫画にはまりこんでいたせいで、
いわゆる児童書をきちんと読んでいないのだよ。困ったことに…
で、とりあえずこちらから読んでみる、という、たぶん世にも珍しい読書体験をしてみることにした。
黒い時計の旅 (白水uブックス)

黒い時計の旅 (白水uブックス)

こちらも、「本の雑誌」から、豊崎由美のコラムで取り上げられていた本。
白水Uブックスは、素晴らしいラインナップと裏腹に、
どうにも活字が読みにくくていつも悩みの種なのだが、これは猛烈に読みたくなった一冊。
家の本棚を思い浮かべると、いつ読めるかわからないが…
ああ、そう考えると、つくづくきょう買う意味って、何だったんだろうか。
ビニールに手に食い込む重みを感じつつ、思い悩んでみるのだった。