オランダ2日目♪

mike-cat2005-11-18

アムステルダム郊外へ、世界最大の生花市場、
アールスメア生花市場(Bloemenveiling Aalsmeer)を訪ねる。


朝6時過ぎ、中央駅前から172番のバスで出発する。
はっきりいって外は真っ暗。
酔っぱらいが歩いていたりして、微妙に雰囲気は悪し。
メインのバス停からちょっと離れたところに172系統のバス乗り場を発見。
とりあえず運行表を眺め、Bloemenveilingのバス停があることを確認する。
運転手さんにも、その旨を伝え、切符を買う。
きのうAlbert Heijnで買ったパンとチーズなどで作ったサンドイッチを頬張りながら、
夜明けのアムステルダムの風景を楽しむ。これもなかなか悪くない。
出発から1時間弱、
そういえばバス停の名前などアナウンスがないことに気づく。
降りるのが終点ではないため、ちょっと注意しながら、車窓をうかがう。


ようやく空も明るくなり、周りの光景はもう田園地帯。
ここで、やたらと大きな敷地に建物が並ぶバス停に着く。
すぐ近くのビルには、チューリップらしい看板。
「よし、ここだ!」とバスを下りてみる。
しかし、すぐには見学入り口見当たらず…
もしかして、バス停間違えた? と看板を見ると、
そのバス停の名前が、全然書いてない。なんて不親切…


それでも、どうにもならないので見渡すと、ようやく矢印発見。
胸をなで下ろし、4ユーロ50セント也を払って、入場する。
サッカー場120個分の広さを誇る、世界最大の生花市場だとか。
階段を上り、市場の上に設置された見学ルートに出る。
すごい、これぞ圧巻、という景色が広がる。
見渡す限り、数百メートルに渡って、ワゴンに敷きつめられた花が並ぶ。
まあ、市場は市場なので、微妙に殺風景さもあるのだが、やはりすごい。

数え切れないほどのバラに、ガーベラ、チューリップ、
反対側を見れば、紫陽花、向日葵、スターチス
その圧倒的な光景に、ただただ感激しながら、歩を進める。
やがて、左にガラス張りのお部屋が登場。
大画面プロジェクターには数字とメーター、そして花の写真がある。
そう、こちらはいわゆる競りの様子が見ることができるのだ。
ガラスの前には、チューリップの形の操作盤が。
十種類ほどのボタンがあり、各国語で説明をしてくれる。
ちなみに日本語はなし、だったりするが…


見学ルートは延々と続くが、見たこともないような花があったり、
写真を撮っていると、愛想よくポーズを取ってくれたりするオッちゃんもいたり、
クリスマスに向けて、彩色をほどこされたのもあったりして、
花好きなら間違いなく楽しめる、お花天国になっていたりする。

もの足りないとすれば、花との微妙な距離か。
見学ルートは、匂いがかげるほど花に近くないので、
おみやげもの売り場に、生花とか売っていないかな、との期待を抱く。
しかし、売り場には球根やポストカードなどのグッズのみ…
むむむ、買って帰るのが無理でも、もっと近くで花見たかったな、の感は残る。
ただ、それはあくまでも小さな不満。
朝11時には見学は終わってしまうというし、
活発に競りが行われるのも朝の早い時間なので、早起きは必至だ。
しかし、三文の得、じゃないが、早起きの甲斐があるスポットだと思う。


再びバスに乗り、アムステルダム中央駅へ。
ここからインターシティ(IC)に乗って、ユトレヒトへ向かう。
そう、ミッフィーというかナインチェの作者、ディック・ブルーナの街だ。
アイントホーフェンナイメヘンマーストリヒト行きなど、
けっこうたくさんあるユトレヒト方面の電車に乗る。
やっぱり早いのはIC、これが快速で、スプリンターが急行、
スネルトレインが準急で、ストップトレインが各停という感じ。
車窓からは、運河が見えたり、のどかな田園風景が見えたり…


約30分でユトレヒトに到着する。
このユトレヒトは、オランダの交通の要所らしく、
駅はアムステルダムより大規模な感じで、システマチック。
ちなみにこの駅、変わった自動ドア付の有料トイレもけっこうきれいだった。
駅のショッピングセンターへ通じる通路には、
フリッツやコロッケ、パンにカフェなどなど、
池袋のスナックランドを巨大にしたような(地域ネタっぽいが…)エリアが広がる。
さっそく自動販売機のコロッケを初体験してみる。
買ったのは、牛肉の入ったクリームコロッケ、のようなもの。
カレー風味のスパイスが微妙ではあるが、なかなか悪くない。

駅を出ると、目の前には屋台のマーケットみたいなのが広がる。
ここにも鰊ドッグや鱈のフライ、ドーナツやチーズの屋台などが盛りだくさん。
さっそく鱈のフライをいただく。
ソースが数種類あってよくわからないが、オーロラソースみたいなのでいただく。
うまい。品がないけど、止まらない味だ。
結局、ユトレヒトを離れる前にももう一回寄って、鰊ドッグとフライをまたいただいた。


ここから運河沿いを北へ歩いて、まずはナインチェ広場へ。
ディック・ブルーナの息子さんが作ったというブロンズの像がある。
10分ほど歩くと、ミッフィーが描かれた小さな標識を発見。

広場に鎮座するブロンズ像のミッフィーちゃんとご対面、となる。
せっかく晴れ渡ったさわやかなお天気なのに、
季節と時間が悪いのか、日陰に寒々と立つミッフィーちゃん。
ううん、何か可哀相だけど、かわいい♪ なんて触ると冷たい。
むむむ、やっぱり晩秋はこんなものかな…、と思いつつ写真撮影。
裏に回ると、落書きなんかもしてあったりする。
どこにでもいるのだな、こういう程度の低いヤツは…、とちょっと残念。


ここから歩いて繁華街を抜け、ドムトールン(ドム塔)に向かう。
112メートルの鐘楼は、オランダ最古のゴシック建築だとか。

いわゆるハウステンボスのドムトールンは、これがモデルだったはず。
下から見上げると、これがまた圧巻だ。
14世紀にこんなものを作っているなんて、
つくづくヨーロッパ人の建築文化の奥深さに、感心したりする。
(日本の木造建築文化ももちろんすごいとは思うのだが…)


次の見学ツアーは2時間後、ということでとりあえずスルー。
ミッフィークッキーがあるという洋菓子店Theo Blomへ。
しかし、なかなか見当たらない。
そうこうしてる間に、
ミッフィー切手が置いてあるというPostzegels W. van der Bijiを発見。
さっそくミッフィー切手、というかブルーナ切手を見せてもらう。
ここで、日本郵政省おそるべし、を実感する。
見せてもらった見本ファイルの半分が、日本のふみの日切手。
見慣れた日本の切手の中から、オランダの切手を見つけ出す。
ピンバッジやユーロ導入時の、記念コインなんかもあったので、ガッツリ購入。


ホクホクしながら、お店のおいちゃんに
「ところで、Theo Blomはどこだいね?」と尋ねると、「このすぐ並びだ」。
えっ、見逃した?
店を出て、もと来た道を戻ると、しっかりあった。
店がけっこう小さいからね、と自分に言い訳しつつ、店に入る。
オランダ観光局のサイトで見たミッフィー缶は品切れだったが、
ミッフィーの顔が描かれたクッキーはあったので、こちらを購入する。


ここから再び歩いて、セントラル・ミュージアム(Centraal Museum)へ。
途中の運河沿いのカフェでお茶をシバき(死語の世界…)、寒さをしのぐ。
意外に人気のない道にやや不安がよぎり、地図をチラチラしながら南へ向かう。
行き止まりを右に曲がると、ようやく美術館を発見。
入場料を支払うと、荷物を預けるよう指示される。
で、「ナインチェは4階よ」と、おまけのひと言。
ここに来る日本人のほとんどが、ミッフィー目当てなんだろうな、と。


わかっていたことだが、現在はあまり多くの点数は展示されていない。
何でか、というと、

現在この美術館の別館としてDick Bruna Huisを建設中だから。
たぶん、先日神戸でやってたミッフィー展なんかにも貸し出しをしてるはず。
来年の2006年2月にオープンらしいので、旅行時期を間違えた、
という節もあるのだが、まあユトレヒト行きは後から決めたからしかたない。
それでも、ミッフィーの本場に来たぞ! みたいな満足感はアリ。
「またいつか、ここに来るぞ」との決意を胸に、ミュージアムショップへ。
美術とは全然関係のない、子ども用ビニールプールなんかも売っていてなかなか笑える。


再び散策がてら、運河沿いの道を駅に向かう。
途中カフェで紅茶をいただき、駅の中へ。
ユトレヒト・スナックランドで、恒例マヨネーズがけフリッツをいただく。
揚げ物ばっかり食べているような気がするが、ダイエットは帰国してから、だ。
絶対しないような気もするが、とりあえずはそういうことにしておく。


アムステルダム行きは、急行に相当する(っぽい)スプリンター。
微妙に停車駅が多かったりするが、所要時間は40分程度で到着する。
ここからいったんホテルに戻り、ユトレヒトの戦利品を部屋に置く。
再び、繁華街に繰り出し、昨日も行ったムント塔へ。
ここの1階にある、デルフト焼きのショップへ向かう。


手書きのやつはなかなかいいお値段だ。
10センチ前後のオーナメントで、だいたい40ユーロ前後。
だが、プリントのやつは、やっぱり全然味気ない。
ドカンと買い込めればいいのだが、予算と荷物の関係で、厳選数個を購入する。
ここから再びカルファー通りを散策。夕方の人出でにぎわうデリで軽く夕食。
ダム広場に戻ると、何とアイススケートリンクが出没している。

何だか、NYのロックフェラーセンターを思い出し、猛烈に滑りたくなる。
貸し靴は1回10ユーロ。
インチだが何だか、よく分からない靴のサイズに苦労しつつ、ようやくリンクへ。


スケートなんて、そういえば大学の授業でやって以来●年ぶり。
当時はバックスケーティングも、(1回転なら)ジャンプもできたのだが、
初めて履くホッケー用のスケートは、まったくエッジがなく、
すっかり荒らされたリンクの面は「整氷って何?」みたいなゴツゴツぶり。
気取って滑ってみたりすると、あっという間に足を取られる。
そんな中でも、カミカゼ野郎はいるもので、
よちよち滑る人たちを押しのけ、夢中になってスピードを出す。
むむむ、スケート王国オランダ、おそるべし、って関係ないか…


で、30分近くも滑っていると、衰えた足腰はもうガタガタに…
あした、どうなってしまうのかしら…
そんな想いを胸に抱きつつ、またもAlbert Heijnでお買い物。
翌日のお弁当用に、ブリーとクミン入りのチーズなどなどを購入する。
ダム広場の夜景を目に焼き付け、この日はもうお休みなさい…
翌日はいよいよ4カ国目、ドイツはケルンへ向かうこととなる。