2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ギャンブル小説に想う

本は白川通の「病葉(わくらば)流れて」を読む。 幻冬舎文庫判ISBN:4344405528 ハードカバー買った途端に、幻冬舎で文庫化。ショックでしばらく寝かせてしまった。 リチャード・ノース・パタースンの「子供の眼」以来のショックだな… ISBN:4102160132 ISBN:…

慟哭のアポロチョコレート

というわけで「誰も知らない」だ。 何が、というわけ、なのかわからんが。で、アポロチョコだ。 こんなにアポロチョコで泣いたことはなかった。 マーブルチョコでも泣くかも知れないが、チョコベビーではどうか? ここまで書くと意味不明だが、まあ、そのく…

三浦しをんのあの世界「白蛇島」

本は長らく積んであった三浦しをん「白蛇島」を読む。 かつて白蛇が邪悪なものを封じ込めたという伝説の残る拝島 (はいじま、と読むのは西武線沿線住民くらい?) 13年ぶりの大祭が行われる島に、里帰りした悟史は、異様な何かを感じ取る。 悟史は、島の…

荒唐無稽、だけどリアル

映画版の予告で、ものすごく気になっていた 「恋の門」全5巻を一気読みした。 しかし、読み出す前に気になったこと。 5巻のオビに「ユースケ・サンタマリアも絶賛」…これ、褒め言葉としてはどうなんだろう。 「あのユースケが!」とかいう人いるとは思えな…

ううん、人生「停電の夜に」

本は、ピューリッツァー賞受賞などで話題になった、 ジュンパ・ラヒリの短編集「停電の夜に」をようやく読む。 4年前の刊行当時は、短編が嫌いで(いまも得意とはいえないが…)、 いつも平積みを眺めては「ううん、でも短編だから…」と、避け続けていた。 …

サーフィンの魔力

渋谷シネマライズで「ステップ・イントゥ・リキッド」。 本編の前に上映される、劇場オリジナルの短編人形アニメシリーズ 「こまねこ」が第3話になっていた。 http://www.komaneko.com/ 何も言われなかったら、くまと間違われそうなこまねこだが、もうむっ…

統一感いまひとつ? の「リディック」

というわけで「リディック」に変更。原題は「THE CHRONICLES OF RIDDICK」 何で、年代記か、はラストまで観終われば、分かる。 思わず、にやりとしてしまうから… 「ロード・オブ・ザ・リング」を越える製作費だそうだ。 デヴィッド・トゥーヒーの映像センス…

17歳の気分に帰る「ガールズ・ブルー」

ひさしぶりにキュンとした気分になりたくて、 あさのあつこ「ガールズ・ブルー」を読む。 17歳になったばかりの理穂、 高校野球の有望選手を兄に持つ如月、 病弱だけど、意思は誰よりも強い美咲、 理穂に想いを寄せる如月の兄、睦月の青春を描いた日常クリ…

ボリューム不足がもったいない「僕たちの戦争」

荻原浩「僕たちの戦争」僕たちの戦争作者: 荻原浩出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 129回この商品を含むブログ (28件) を見る米航空機テロの起きた2001年9月に生きる、半端サーファー、健太。 敗戦の色濃い…

ベルトルッチは前戯をしない…

お下劣な書き出しになったが、 ベルナルド・ベルトルッチ監督の「ドリーマーズ」を観てきた。 「ラストタンゴ・イン・パリ」での、マーロン・ブランドもそうだったのだが、 どうにも、この監督の描く、〝そのシーン〟に納得いかない。 理由はタイトルにも書…

まさに!!!!!!!! かも、の「マッハ」

本の勢いを駆って(ウソだが…) 踏ん切りがつかなかった映画シリーズ第2弾「マッハ!!!!!!!!」観てきた。 「!」が8個なのは、映画のタイトル画面通り。 しかし、8個はいらんだろ、数えるの大変だったじゃないか… そんなことはどうでもいいのだが…

遅ればせの受賞祝い

祝! 直木賞ということで、長い間本棚に積んであった 奥田英朗「延長戦に入りました」を読む。 祝! とかいって、もうけっこう経ってるな… それに奥田英朗は僕にとって勝手に好きな作家なだけで、何の関係もないし。 スポーツが題材ということで、読み出す気…

不発の鉄槌

ケン・フォレット「ハンマー・オブ・エデン」ISBN:4094054227 〝エデンの鉄槌〟なんだが、どうも消化不良の感が強い。 今回、文庫化されて読んでみたのだが、 長らく平積みされていたとは思えないほど、並の出来のサスペンスだ。 ストーリーは、ざっとこんな…

NHKスペシャル・ザ・ムービー

六本木ヴァージンシネマで「ディープ・ブルー」観た。 サミュエル・L・ジャクソンとか、L.L.クールJとか出てたサメ映画 「ディープ・ブルー」とはちょっと違う。(あれはあれで面白かったが…) ちなみに、あっちは原題「DEEP BLUE SEA」だ…

このクセだけは、許せない…

角田光代「太陽と毒ぐも」ISBN:4838714998 オビは「大好きなんだけど、どうしても我慢できないことがある。」 そう、恋人の「許せない習慣、性癖」をモチーフにした、短編集だ。 ざっと並べただけで、かなりすごい。 「3、4日、平気で風呂に入らないスマコ…

THUNDERBIRDS ARE GO!

いやあ、しびれた、しびれた。 正確には、第1次ブームの世代じゃないが、 子供の頃、目を輝かせて画面に食い付き、 夢中になって、おもちゃで遊んだ人間には、 「サンダーバード」は、ズーンとくる。 まあ、世代とか関係なしに、完全にニュートラル(現実的…

こんなオンナに、ついていけるか?

垣根涼介「サウダージ」ISBN:4163232206 いけね、「ヒートアイランド」「ギャングスター・レッスン」の続編だ。 オビに書いてくださいな、文藝春秋さんや… 「ヒートアイランド」積ん読中なのに。 まあ、でも問題なく読めたので、しゃあないか。 で、「サウダ…

宇江佐真理「八丁堀喰い物草紙 江戸前でもなし 卵のふわふわ」

タイトル長いな…、と思いつつ「卵のふわふわ」に惹かれた。 宇江佐真理はこれまで何となく手を出していなかったがというか、時代物は初心者)、即買いの即読み。 しかし、芦原すなおの「みみずくとオリーブ」「嫁洗い池」みたいな、 お料理マインドを重視し…

毎日毎日、読んだり、観たり、食べたり、を繰り返しながら、

3日(いや、下手すると1日だな…)経つと覚えていない、 鳥頭ぶりから脱却するため、日記をつけることにした。 生まれついての三日坊主ながら、 これでも小学生時代は6年間(強制だけど)日記を書き続けた (それも先生に提出させられた!!)実績の持ち主…