ストリングスホテル東京「ザ・ダイニング」

食べちゃってごめんよ…



銀座−品川−幕張を行脚する。ホント、場所に脈絡がない。
ランチだけは比較的余裕があったので、
品川はストリングスホテル東京の
フレンチ・フュージョン「ザ・ダイニング」。
http://www.stringshotel.com/restaurants/dng/men/index.html#


品川で食事というと、最近はアトレの店を色々試していた。
しかし、意外にどれも中途半端なお店ばかり。
ランドセントラル・オイスターバーも、どうもそそらない。
http://www.oysterbartokyo.com/index.html
NYのお店にも行ったことはないんだが、
ヘンな中間色をふんだんに使った品のないロゴと、
ファミレスっぽいテーブルクロスで、ついつい二の足を踏んでしまう。


だったら、Dean&Delucaとかでお総菜の方がいいや、
と思うのは、世の常人の常じゃないか、と。
http://www.dean-deluca.com/
丸の内、渋谷より断然品ぞろえはいいし。高いのは一緒だが。
あーあ、値札まったく気にせず、毎日のお買い物ここで出来る暮らしがしたーい!


また、かないもしない欲望が暴走し始めたので、話を元に戻す。
で、「ザ・ダイニング」だった。けっこうひさしぶり。
フュージョンというと、何だか不自然な料理もたまにあるけど、
ここはその点大丈夫。というほど通ったわけでもないが。


さすがにコース食べる時間まではないので、
Antiebというスープと魚/肉料理、デザートのセットにした。
スープはヴィシソワーズ。「ああ、過ぎゆく夏…」と、感傷的になる。単純。
ディッシュは「真鯛ポワレ」か「白金豚のソテー」と問われるが、
白金豚(はっきんとん)が分からず、「発禁?」とお約束の反応…
「俗にプラチナポークといわれます」といわれ、ようやく合点する。
たぶん、字面で見たら、間違いなく「しろがねぶた」と読むだろうな。
で「あら、ずいぶんといいトコでお育ちで…」と、これまたお約束の反応するはず。


連れに聞いたら
「以前〝どっちの料理ショー〟で〝本日の特選素材〟になってた」とか。
最近テレビ全然見ないから、知らなかった。そうか、有名なブタさんだったのね。
http://www.meat.co.jp/
ご出身は港区ではなく、岩手は花巻でしたか。それは、それは…
黒豚系、ということはやはり脂身に最大の特徴があるのかしら。
ミネラルの豊富な奥羽山脈の湧き水を飲ませた、と聞くと、
あらためて、「ううむ」とうなってしまう。ああ、つくづく単純な人間だ。
といっても、ここまではあとから詰め込んだ知識。


料理はけっこうシンプルだった。
豚の味そのものを楽しんでね、ということなんだろう。
ニンニクと焦がしバターでソテーし、ソースはフォン・ド・ヴォーとシャンピニオン
いやあ、うまかったっすよ。こればっかだな… 表現力不足を痛感。
豚の脂身の甘みが、もうたまらない。ソースとの相性もすごくいい。
その一方で、そのうち塩焼きでも食べてみたい、と思ってもみる。
シェフごめんなさい。あくまで、塩も試したいだけ…


しかし「アグー」とか「イベリコ豚」とか、最近、ブランド豚が本当にたくさんある。
いつの日か、ブランド豚食べ比べ大会とか、やってみたい。
ブランド牛とかでやるより、はるかに有意義で楽しい経験になりそうだ。


札幌出張を終えた前夜は、ひさしぶりにうちのにゃんこたち(3匹)とベッドイン♪
めっきり寒くなったので、態度が全然違う。
寝る場所が、僕の体温を感じない距離から、僕の体温を貪る距離に変わってる。
脚の間とか、首の横とかは全然いいんだが、
1匹がご愛用の「胸の上」に鎮座する。重い。5キロの漬け物石。
赤ん坊の頃、将来のことを考えずに胸の上で愛玩したのが、いまになって響く。
あの頃は、まるで羽根のように軽かったのに…


冬も深まると、その重みにも慣れるのでさほど関係ないのだが、
季節の変わり目はしばらくきつい。
無意識に振り落としても、執念深く乗ってくるし。
何せ、横になって寝ていても、気付くと絶妙のバランスで二の腕に乗ってる。
「そこまでせんでもいいだろ(笑)」と思う。まあ、何か理由はあるんだろう。
愛していただいている証拠、なんだろうけど、
単に自分が生体カイロにされてるだけ、の感も決して否めない。
ネコだからなぁ。その信頼おけないトコも魅力ではあるが。
僕より体温高い人間を並べた時、本当の愛が試されるかもしれない。
まあ、試すアテもないところが、何なんだが…