ひと味違うアメリちゃん

mike-cat2004-08-19

日比谷・シャンテシネで、オドレイ・〝アメリ〟トトゥの「堕天使のパスポート」。


ただただ、ひとすら愛おしい。
誰がかって、オドレイ演じるトルコ系難民シェナイだ。
難民としてたどり着いた、喧騒のロンドン。
シェナイは、憧れの地、NYで暮らす日を夢見る、ホテルの清掃スタッフ。
「冬は木々がライトで輝くって本当?
 公園でスケートしたり、警官は白馬に乗ったり…」


見守るのは、母国ナイジェリアで無実の罪を着せられた不法滞在者、オクウェ。
同じホテルで、夜間のフロントを務める。
ホテルオーナーら、難民たちを利用しようとする人間の悪意に振り回される、
厳しい現実を、難民、不法滞在者の視点から描いた、社会派ドラマでもある。


難民問題は簡単に語りきれるものでないので、この際置いておく。
何よりも印象的だったのは、前述したオドレイ・トトゥだ。
あの強烈な印象を残したアメリと、まったく違う魅力的なキャラクターを演じている。


トルコなまりの(いや、何がトルコなまりかわかるほどの英語力はないが…)
つたない英語で、夢を、希望を、そして不安を語る瞳は、
あの悪戯っぽいアメリの瞳を忘れさせるほど、切なさに満ちている。
ある大きな犯罪に巻き込まれ、シェナイはさらなる辛い現実に向き合わされる。
観ている方は、辛いのひと言なんだが、
同時に、トトゥという女優の奥深さも見えてくるような気がした。


監督は「グリフターズ」「ハイ・フィデリティ」のスティーヴン・フリアーズ
オクウェを演じるキウェテル・イジョフォー(「ラブ・アクチュアリー」)
オクウェの友人で、もと中国系難民グオイを演じるベネディクト・ウォンら、
脇役たちにも、非常に魅力的なキャラクターが顔を揃えている。
グリフターズ [DVD] ハイ・フィデリティ 特別版 [DVD] ラブ・アクチュアリー [DVD]
これまた、必見の映画だな、と強く感じたが、
ここ数日、傑作続きで、ちょっともったいない気が…
たまに駄作を交えておかないと、何かバランスが取れない。


ランチは神楽坂づくしパート3で、これまた毘沙門天近くの「天麩羅 喜楽」。
天ぷらとか、異様に久しぶりだ。
えび、きす、めごち、アスパラ、アオリイカ、しいたけ…
暑い日は天ぷらに向かないと聞くが、さほど影響なしだったと思う。
ついつい、なすと蓮根、追加してしまった。


そのカロリーオーバーを解消するため、新宿で寄り道、と思ったら、
またも「欲望百貨店」伊勢丹
ショコラティエ ジャン=ポール・エヴァン」にふらふらと…
    ↓
http://www.jphevin.com/
冷房が効く中で、ソルベと、ホットチョコレート飲んでしまう。
銀座の「ピエール・マルコリーニ」もおいしいけど、
やっぱりこっちの方が好き。
香りがやっぱり引き立ってるし、強烈にチョコレートって、感じがする。
あ、カロリーとかまったく関係ナシの世界に入っている。反省…


と書いた端から、その反省を忘れ、
夜食は東中野アフガニスタン料理「パオ・キャラバン・サライ」。
          ↓
http://www.pao-higashinakano.com/caravan_sarai/caravan_sarai.htm
ケバブにカラヒィ、カジキマグロの薫製、ラムローストなどなど、
食べまくって、さらにぜい肉のもとを補充する。
飲兵衛と一緒だったので、ワインも1人1本。
ああ…、昨晩はお酒控えておいてよかった。