春の京都お花紀行@梅宮大社&松尾大社&嵐山


風邪をひいたり、何だか用事がたて込んだり、なんてしてるうちに、
ソメイヨシノの季節が過ぎ去りつつある今日この頃、
いかがお過ごしですか…なんてゆっくりしているわけにはいかないので、
ようやく空いたいまのうちに、と残りわずかな桜シーズンを味わいに行く。


2、3日前まで満開だった平安神宮が散り始めとなってしまったので、
急きょターゲットを、現在7分咲きという梅宮大社にチェンジしてみる。
梅宮、というくらいだから、本来のウリは梅のはずではあるのだが、
桜情報に載っているからには…、と強引に最寄りの阪急・松尾駅へ向かう。
阪急京都線を桂で乗り換え、嵐山線で2駅目。
「松尾、松尾、松尾です…」のコマーシャルみたいな車内放送を耳に、ホームへ降り立つ。


梅宮大社へは、ここから歩いて10分ほど。
春は梅に桜、つつじ、杜若…と、さまざまなお花が楽しめる、好スポットである。
とはいえ、梅はもちろん終了。
桜は、というと、こちらはやや季節が遅めの八重桜がメインである。

鮮やかなピンクのやつもあれば、

白が際立つ八重咲きもナイス。

こちらのピンクも、なかなか艶やかで、目に楽しい。


そして、うれしいのはほかの花々もにぎやかに咲き誇っていること。

まずは有名らしいつつじ。
回廊のようになっていて、見ているだけでうっとりしてしまう。

こちらのつつじも色合いが鮮やかだ。

杜若にはまだ早いのだが、ちょっとフライング気味に咲いている花も。


満足感たっぷりに駅の方面へ戻る。
次に向かうのは、駅すぐ横の松尾大社へ。
こちらは現在〝やまぶき祭り〟なるものを開催中。

満開のやまぶきと、新緑のコントラストが、何とも美しい。

有名なアングルらしいのが、この川沿いのやまぶき。

境内からはちょいと外れるが、駐車場のやまぶきも見事である。
ちなみに、こちらの境内のお茶屋さん、そばも美味しいし、団子もいい。
みたらし団子はタレにほんのわずかに梅干しを使っているのだろうか。
かすかな酸味が、さわやかに、そしてふんわりと柔らかい団子の風味を引き立てる。
黒糖わらびも、そのふるふるした食感に、思わず恍惚の人となりそうな絶品だ。


ここらへんでもうだいぶ満喫はしているのだが、
せっかくあと1駅で着くのだから、と、嵐山まで足を伸ばす。
もう桜は終了と思いきや、

いきなり駅のホームで散り際の桜が、爛熟の美を魅せてくれる。

中ノ島に向けて歩く最中にも、かすかな名残りが、目を楽しませる。

そして、渡月橋のたもとには、菜の花が見えたりして、こちらもなかなか。

最後に、桜ごしに臨む嵐山(山の名前はよく知らないが…)。


さほど期待していなかっただけに、うれしさもひとしお。
さらに増した満足感を胸に、京福電鉄四条大宮へ。
そして、阪急で大阪への帰路に着くのだった。