シネマート心斎橋で「jackass number two」

mike-cat2007-01-27



〝──WARNING!──
 この映画のスタントマンはただのバカです
 ワルガキや幼稚な大人は絶対マネしないように〟
あの究極のバカ映画、ジャッカスが帰ってきた。
アナコンダにキングコブラ、猛牛に蜂、蛭…
あのバカテイストはそのままに、海で、山で連中が暴れる−


ゴルフカートの大クラッシュ大会にワニ、電気、ネズミ捕り…
バカとしかいいようのない激痛系スタント、下ネタをふんだんに盛り込んだ悪戯で、
世のバカを狂喜乱舞させたMTV発の爆笑実録スタント映画、
「ジャッカス・ザ・ムービー」の続編だ。→レビュー


通常、パート2というと、スケールが一気にアップというのが定番。
テレビの深夜番組と同じで、低予算の深夜枠で面白かった番組が、
ゴールデン枠に移った途端に全然面白くなくなる、ということが多々あるが、
この映画に限っては、その心配はご無用といっていい。
予算枠は多少大きくなっているかもしれないが、スケール感はそう変化なし。
ウン、ゲロ、×ン×ンの下ネタが増量気味にはなっているが、
小中学生のノリを思わせる、あの無意味なバカっぷりはまるまる健在だ。


ジャッカス版の牛追い祭で始まる92分間は、
思わず顔を背けたくなる、しかし目を離せないお下劣と激痛の連続。
ネズミちゃんとヘビのマヌケな寸劇に、消防車ロデオ、
淫乱バアちゃん&極悪ジジイのどっきりに×ン×ン焼き印、
アナコンダと一緒〟に馬糞食い、馬の×ーメ×飲み、直腸イッキ、
人間ルアーでサメ釣りに挑んだかと思えば、人間が消えるマジックも、
カリフォルニアに現れた悪魔に癒やし系蛭、熊用かに挟み…
よくもこれだけの奇行蛮行愚行を連ねたものだと感心するばかりだ。


登場するのは、いまやスターの仲間入りを果たしたジョニー・ノックスヴィルに、
お馴染みスティーヴォーやウィーマン、バムとその両親(常に災難…)、
前作でも登場したスパイク・ジョーンズ(「アダプテーション」監督)に、
ジョン・ウォーターズ(「ヘアスプレー」「 I love ペッカー 」監督)、
ルーク・ウィルソン(「チャーリーズ・エンジェル」「キューティ・ブロンド」)、
あの「マーダーボール」のマーク・ズーパン、
カリスマ・スケート・ボーダーのトニー・ホークまで登場する、豪華な布陣だ。


もう本当にバカバカしくって最高、と書くと、
「おまえの頭の中もウン、ゲロ、×ン×ンだろ」という誤解を受けそうだが、
それでも、この面白さはたまらない、クセになる味に満ちている。
映画の中でバム(だったと思うが…)が、
「お願いだから〝3〟は作らないでくれ」と懇願していたが、
そんなこと言わずにぜひお願いしたいものである。(下ネタ抑えめでもいいが…)