芥川賞、直木賞も決定
ゴールデングローブ賞に夢中になっているうちに、
芥川賞、直木賞も選考委員会が行われていたらしい。
芥川賞の候補は、以下5作品。
青山七恵 「ひとり日和(びより)」
佐川光晴 「家族の肖像」
柴崎友香 「その街の今は」
田中慎弥 「図書準備室」
星野智幸 「植物診断室」
で、受賞は青山七恵の「ひとり日和」 だという。
青山七恵は23歳。
19歳の綿矢りさ、20歳の金原ひとみに次ぐ3番目の若さで、
石原慎太郎とか大江健三郎なんかと同じ歳だとか。
まあ最近よくある、中学生だ、高校生だ、の話題作りとは違うと信じたい。
文藝賞受賞の「窓の灯」は読んだが、
いまいち印象薄な作品だったような気がする。
まあ、せっかくだから単行本出たら読んでみようかな、と。
直木賞の候補は以下6作品。
池井戸潤「空飛ぶタイヤ」
荻原浩「四度目の氷河期」
北村薫「ひとがた流し」
佐藤多佳子「一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-」「一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-」「一瞬の風になれ 第三部 -ドン-」
白石一文「どれくらいの愛情」
三崎亜記「失われた町」
で、驚くなかれ、受賞作は〝なし〟である。
なし、というのは02年の下半期以来。
前回で2作品選んだから、というわけでもないのだろうが、
本当になし、なのかはちょっと疑問も残るような気がする。
面子を眺めると、佐藤多佳子や白石一文ら、もうそろそろ、っぽい人もちらほら。
三崎亜記はまだもうちょっと早い気もするからいいとしても、
北村薫の未受賞にもけっこう驚いてしまう。
荻原浩とかと一緒で、とっくの昔にもう卒業、というイメージもだいぶある。
選考委員会の判断で「たまにはなしでいこう」的なものもあったのでは?
何だか、ついついうがった見方もしてみたくなる、〝なし〟なのだった。