小説−海外

ジョン・クリード「ブラック・ドッグ (新潮文庫)」

〝50年前の認識票(ドッグ・タグ)、 遺された二つの謎の言葉、 全てを結ぶ謀略とは?〟 英国の元秘密諜報部員が活躍する、 スパイ・アクション&サスペンスのシリーズ第3弾。 〝CWA賞受賞作家による冒険小説の王道!〟 受賞作の「シリウス・ファイル …

ヤスミナ・カドラ「テロル (ハヤカワepiブック・プラネット)」

〝なぜ妻は自爆したのか?〟 愛する妻が、自爆テロの首謀者に― 幸福な生活を送っていた男に、突如突きつけられた衝撃の事実。 〝イスラムの哀しい夫婦の愛を描いた野心的傑作。〟 アルジェリア出身でフランスへ亡命したかつての覆面作家が、 テロが横行する…

ディーン・クーンツ「ハズバンド (ハヤカワ文庫NV)」

〝クーンツの新たな傑作!〟 「ウォッチャーズ〈上〉 (文春文庫)」「ウォッチャーズ〈下〉 (文春文庫)」など、 数々の傑作を世に送り出したモダンホラーの巨匠が贈る、 〝予測不能の「愛」のサスペンス小説〟 ツイストに次ぐツイスト、ジェットコースターの…

マイクル・コナリー「天使と罪の街(上) (講談社文庫)」「天使と罪の街(下) (講談社文庫)」

〝現代ハードボイルドの第一人者 コナリーが描く壮大なサスペンス〟 ついにたどり着いてしまった、ハリー・ボッシュ・シリーズの最新刊。 名残惜しくもあり、取っておきたい気持ちもあるのだが、 やはり、読みたい気持ちを抑えることはどうしてもできない。 …

ポール・オースター「ティンブクトゥ」

〝犬のミスター・ボーンズは考えた。 優しかったウィリーに再会するために、ティンブクトゥへ行こう――〟 表紙の可愛さに釣られ、買ってはみたものの、 なかなか読み始められなかった1冊、だったりする。 〝オースターの最高傑作ラブ・ストーリー〟 表紙を見…

ジョルジョ・ファレッティ「僕は、殺す 上 (文春文庫)」「僕は、殺す 下 (文春文庫)」

〝顔のない死体。 顔のない犯人。〟 イタリアの有名コメディアンが放つ大ヒット・サイコ・サスペンス。 〝イタリアで発表されるや、350万部のベストセラーとなったデビュー作〟 ジェットコースターを思わせる、圧倒的なスピード感、そしてドラマ。 〝息も…

マイクル・コナリー「暗く聖なる夜(上) (講談社文庫)」「暗く聖なる夜(下) (講談社文庫)」

〝ハードボイルド最高峰!〟 週刊文春の2005年ベスト1、このミス2006年版2位、 各方面で絶賛の嵐となった、ハリー・ボッシュ・シリーズ第9作。 前作「シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)」でLAPDを退職し、私立探偵となったボ…

スキ・キム「通訳/インタープリター」

〝痛ましくも美しい通訳の肖像に心打たれずにはいられない。〟 韓国系の女性通訳を主人公にした文芸ミステリー。 〝往年のロス・マクドナルドを思わせるような戦慄に満ちたミステリ〟 〝文化の狭間に異邦人として生きることを問う〟 移民であること、そして…

ラッタウット・ラープチャルーンサップ「観光 (ハヤカワepiブック・プラネット)」

〝人の絆はもろく、はかない。 しかし、それゆえに美しい―――〟 シカゴ生まれバンコック育ちのタイ系作家による7編。 〝色鮮やかなタイを舞台に恋、孤独、別れ、 家族を優しく綴る期待の新人作家による短編集〟 LAタイムズ、ワシントン・ポスト、ガーディ…

マイクル・コナリー「シティ・オブ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)」

〝犬が咥えてきた骨は少年の身体の一部だった......。 悪夢の事件に孤高の刑事ボッシュが敢然と立ち向かう。〟 コナリーによるハリー・ボッシュ・シリーズもいよいよ第8弾。 シリーズにおいても大きな転換点となる1作でもある。 犬が発見した約20年前の…

トマス・ハリス「ハンニバル・ライジング 上巻 (新潮文庫)」「ハンニバル・ライジング 下巻 (新潮文庫)」

〝我、いかにして怪物となりしか。〟 〝今、善悪の彼岸に血潮満ちたり。〟 前作「ハンニバル(上) (新潮文庫)」「ハンニバル(下) (新潮文庫)」から7年。 ハンニバル・レクターものの最新作にして、 その怪物誕生の原点を描く、という、時系列的には最初の作…

マイクル・コナリー「夜より暗き闇(上) (講談社文庫)」「夜より暗き闇(下) (講談社文庫)」

〝現代ミステリーの雄コナリーが、人の心に巣くう闇を抉る!〟 ハリー・ボッシュのシリーズに、「わが心臓の痛み」のテリー・マッケイレブ、 「ザ・ポエット」のジャック・マカヴォイのコナリー作品オールスターが登場。 ボッシュにまたも降りかかる厄災、そ…

エルモア・レナード「身元不明者89号 (創元推理文庫)」

〝犯罪症小説の巨匠が、デトロイトを舞台に <レナード・タッチ>で描く、食えない連中の物語〟 1977年作品〝UNKNOWN MAN NO.89〟が、田口俊樹の訳で登場だ。 〝人探し<マンハント>にひそむ危険な誘惑 軽い気持ちで請け負った仕事<ヤマ>がいつしか男…

ブライアン・フリーマン「インモラル (ハヤカワ・ミステリ文庫)」

〝町中の男達は皆その女子学生の虜になった。 忽然と消えた彼女は、義理の父に殺されたのか? やがて明らかになる淫らな真実とは?〟 マカヴィティ賞最優秀新人賞受賞にして、 アメリカ探偵作家クラブ賞(MWA賞)の最優秀新人賞最終候補作。 オビには思わ…

マイクル・コナリー「エンジェルズ・フライト〈上〉 (扶桑社ミステリー)」「エンジェルズ・フライト〈下〉 (扶桑社ミステリー)」

〝90年代に生み出された警察小説の 頂点に君臨するコナリーの真骨頂がここに!〟 「堕天使は地獄へ飛ぶ」を改題した、 ハリー・ボッシュのシリーズもいよいよ第6弾。 LAのダウンタウンを舞台に、またも困難な事件が持ち上がる。 LAダウンタウンにある…

ロバート・ゴダード「眩惑されて(上) (講談社文庫)」「眩惑されて(下) (講談社文庫)」

〝自責のうちに不慮の死を遂げた元妻の名誉のために〟 「千尋の闇」のロバート・ゴダードの最新作は、 18世紀と、23年前が交錯する、お得意のゴシック・ミステリー。 〝18世紀の英国政界を震撼させた謎の投書家ジュニアスから届いたメッセージの真意は…

レイモンド・チャンドラー「ロング・グッドバイ」

〝「長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))」がクールに、そして切なく、生まれ変わりました。〟 清水俊二訳による、ハードボイルドの名作が、村上春樹による新訳で登場。 カズオ・イシグロの惹句もそそる、出版界話題の1冊だ。 〝ハルキによるレイ…

マイクル・コナリー「トランク・ミュージック〈上〉 (扶桑社ミステリー)」「トランク・ミュージック〈下〉 (扶桑社ミステリー)」

〝現代ハードボイルドの到達点を示す、 コナリーの<ボッシュ>シリーズ〟第5弾。 ハリウッド署の刑事ハリー・ボッシュの活躍はまだまだ続く。 ボッシュといえば、のトラブルは続出、「ナイト・ホークス」の〝あの人〟も再登場し、 捜査の行方は今回も混迷…

マイクル・コナリー「ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)」「ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)」

〝エドガー賞受賞の鬼才、 マイクル・コナリーが犯罪小説の極北に挑む野心作〟 このところ読み進めている、ハリー・ボッシュのシリーズを離れ、 ノンシリーズ(あとで関わってくるらしいが…)の傑作を読む。 デンヴァーの地元紙「ロッキー・マウンテン・ニュ…

マイクル・コナリー「ラスト・コヨーテ〈上〉 (扶桑社ミステリー)」「ラスト・コヨーテ〈下〉 (扶桑社ミステリー)」

ますます盛り上がる、ハリー・ボッシュのシリーズ第4弾。 累計55万部を突破したらしいが、読めば納得というものだ。 いまさらながら読み進めているわけだが、 一気に読める喜びを考えれば、それもなかなか悪くない。 この作品も、もちろん圧倒的な面白さ…

G・M・フォード「毒魔 (新潮文庫)」

〝白昼の劇物散布―― 即死者116名。 意外すぎる黒幕の最後の狙いとは?〟 「憤怒 (新潮文庫)」「黒い河 (新潮文庫)」「白骨 (新潮文庫)」に続くシリーズ第4弾。 ニューヨーク・タイムズの元辣腕記者、フランク・コーソが今回挑むのは、 シアトルのバスタ…

ニコール・クラウス「ヒストリー・オブ・ラヴ」

〝その物語はいつか輝く。生き延びていればこそ。〟 〝ナチスの魔手を逃れたポーランド移民、80歳。 彼が書いた小説に因んで名づけられた少女、14歳。 全世界注目の女性作家が綴る、壮大な運命と邂逅の物語。〟 男は、レオ・グルスキ。第二次大戦下、ナ…

マイクル・コナリー「ブラック・ハート〈上〉 (扶桑社ミステリー)」「ブラック・ハート〈下〉 (扶桑社ミステリー)」

いまさら読んでる、ハリー・ボッシュのシリーズ第3弾。 原題は〝THE CONCRETE BLONDE〟 コンクリート漬けの死体で発見されたブロンド美女が、 ボッシュの因縁の事件に新たな波紋を引き起こす。 犯人逮捕の際の射殺で、ボッシュの左遷につながった〝ドールメ…

ジャンリーコ・カロフィーリオ「眼を閉じて (文春文庫)」

〝これまでにないクールな文体で描かれた新感覚サスペンス。〟 ジェフリー・ディーヴァーが絶賛、 「無意識の証人 (文春文庫)」に続く、イタリア発の法廷サスペンス第2弾。 〝カロフィーリオは歯切れのよいアイロニーの効いた小説を書く。 それは法廷スリラ…

マイクル・コナリー「ブラック・アイス (扶桑社ミステリー)」

「ナイトホークス」に続くハリー・ボッシュのシリーズ第2作。 ハリウッド署殺人課の一匹狼が今回挑むのは、同僚の謎の死。 LAから南下し、メキシコはメヒカリへ。 捜査が進むにつれ、ボッシュの周辺にも危険が… ハリウッド署管内で、麻薬課刑事の死体が発…

ジャンリーコ・カロフィーリオ「無意識の証人 (文春文庫)」

文春文庫の新刊「眼を閉じて (文春文庫)」を購入し、 読もうと思ったら、シリーズ第2弾、とある。 そりゃ、第1弾から読まねば、と手に取る。 なかなか馴染みのない、イタリア発の法廷スリラー。 〝ジェフリー・ディーヴァーが、 「最良の法廷スリラー」と…

ジェス・ウォルター「市民ヴィンス (ハヤカワ・ミステリ文庫)」

〝男には許されないのか、小市民的な幸せさえも。〟 「本の雑誌 285号」3月号で気になった1冊。 マイクル・コナリー、トマス・H・クック、 ジョージ・P・ペレノーケスらの作品を押しのけ、 アメリカ探偵作家クラブ賞の最優秀長編賞を受賞したという逸品…

マイクル・コナリー「ナイトホークス〈上〉 (扶桑社ミステリー)」「ナイトホークス〈下〉 (扶桑社ミステリー)」

「チェイシング・リリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)」で、マイクル・コナリーの魅力に、 (大変)遅ればせながら、目覚めてしまった。 というわけで、 数々の傑作を生み、警察小説最高のシリーズとも称される、 ハリウッド署殺人課刑事(その後、私立探偵)、…

マイクル・コナリー「チェイシング・リリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)」

〝「リリーはいるか?」一本の間違い電話をきっかけに 男は抜き差しならぬ深みにはまりこんでいった。〟 2003年刊のハードボイルド・サスペンスが文庫化。 〝「マイクル・コナリーは驚異の作家だ。 いつも意外な展開に唸らされる」典厩五郎/本書解説よ…

ジュリアン・バーンズ「イングランド・イングランド (海外文学セレクション)」

〝テーマパーク・イングランド!〟 そこはイングランドよりもイングランドらしいところ。 〝イングランドのすべてがそろう小さな島。 王室も、ハロッズも、マンチェスター・ユナイテッドも、 ロビン・フッドも……。 そして、レプリカが本物を凌駕する?!〟 イ…