ディナー@北浜・ポンテベッキオ


すこし早めの奥さまお誕生日ディナー。
夏は何だかイタリアンが食べたくなるな、ということで、
1年ぶりリストランテ「ポンテベッキオ」北浜本店へ。
うだるような暑さも一段落した夕暮れ、大阪証券取引所の1階へ。


この日はお任せのコースをいただくことに。
まずは季節のカクテルのベリーニと山梨県産白鳳のジュースで乾杯。
濃厚な桃の香りにうっとりしつつ、料理を待つ。


1皿目は「味来コーンのピューレ&うなぎの万願寺唐辛子詰め」

ローストフォアグラを浮き実にした味来コーンのピューレは、
昨年来たときに思わず感激するくらい、その甘みが印象的だった一品。
相変わらず少ないが、相変わらず美味しい。
いかにも夏らしい、万願寺唐辛子とうなぎの風味も食欲をそそる。


お次は「鮎のコンフィ メロンシャーベット添え」

鮎とメロン、なんて奇抜に聞こえるのだが、違和感はゼロ。
むしろ、甘みとほろ苦さが絶妙にマッチして、一筋縄ではいかない旨味を生み出す。


そして「本マグロの軽いスモークと、温泉卵のボッタルガ添え」

イメージとしてはタルタルステーキか。
ちなみにボッタルガはカラスミ
グチャグチャして食べるのだが、濃厚な味わいが複雑に絡み合うのがたまらない。


さらにお魚が続く。「鱧の炭火焼きと夏野菜の揚げ浸し」

これもそういえば、昨年舌鼓を打った、夏ならではの一品。
肉厚な淡路産の鱧が、口の中でとろけていく悦びに、思わずうっとりだ。


ここでパスタが入る。「うずらラグーソースタリオリーニ

ちなみに上にはスモークのチーズが散らしてある。名前は失念。
チキンラーメンを思わせる麺が、いい感じのスナックっぽさを醸し出す。
ただ、ちょうどメニューも終盤ということで、組み立て的にも、
もすこしトマトの酸味が効いていてもいいかな、という印象はある。


で、お料理最後はお肉。「鴨のロースト ネギとウイキョウを添えて」

血の滴るような鴨のローストに、ネギを背負わせるだけでもたまらないのに、
フェンネルの香りをまとった茎、フェノッキオがまた泣かせるのである。
あっさりめのソースが、何となく慈愛に満ちた感じで、締めくくりには最高だ。


デザートの前には、ピオーネで口直し。

爽やかな酸味とシャーベットが一体となると、
ここまでの満腹感が一気にリセットされるようで心地いい。


デザートは「アマレット風味のティラミス キャラメルアイス添え」と

「白桃のコンポート シャンパン風味」

誕生日のメッセージも添えてもらい、香り高いデザートを貪る。
やっぱり、本格的なイタリアンで食べるティラミスは格別だし、
爽やかな桃の風味で、口の中がまさしく桃源郷の様相を見せてくれる。
最後にカプチーノハーブティーをいただき、本日は終了。
かすかにそよぐ風の中、北浜を後にしたのだった。