2007-01-01から1年間の記事一覧

伯方雪日「誰もわたしを倒せない (創元推理文庫)」

〝頂点を望むなら、 とっておきの計略<アングル>を用意しろ。 誰にも見破れない、 最高の仕掛け<トリック>を。〟 本格ミステリとプロレスが合体! 虚々実々が入り交じるプロレス界を舞台に、 鮮やかでトリッキーな謎解きが光る連作集だ。 〝二人の刑事が…

「キャットフィッシュ・ハウス」で鯰フライ

せっかく来たのだから、 アラバマらしい食べ物を 食べよう、ということで、 ナマズ料理に挑戦する。 で、Millbrookにある「キャットフィッシュ・ハウス」へ。 ナマズ料理、と聞くとあまり前向きなイメージが浮かばないが、 アメリカでは特段変わった料理、と…

斎藤純「銀輪の覇者」

銀輪の覇者 上 (ハヤカワ文庫 JA サ 8-1)銀輪の覇者 下 (ハヤカワ文庫 JA サ 8-2) 〝「深夜プラス1」に比肩する興奮! 熱き思いが時代を駆ける自転車冒険小説〟 2005年版の「このミステリーがすごい」で5位に輝いた、 斎藤純の代表作が、ついに文庫化…

アラバマにて、ちょっと寄り道

せっかくアラバマくんだりまで来たはいいのだが、 予想以上に拘束時間が長いもので、どこにも行く時間がない。 日がな一日、ギラギラ照り付ける太陽の下にいるので、 顔はもうすっかり真っ赤に焼けてしまい、 あとは目の下のクマをどうムラなく焼くか、ぐら…

スウィート・ホーム・アラバマ!

レーナード・スキナードの「スウィート・ホーム・アラバマ」に乗せ、 バーミンガム空港から、州都モンゴメリーへと移動する。 あまりにベタといえばベタなのだが、 わざわざアラバマくんだりまで来たのだから、これぐらいはしておかないと。 モワッとした空…

とりあえずシカゴ

約4年ぶりの海外出張、だったりする。 よくもこれだけ放っておかれたものなのだが、 それがそのまんま、4年ぶりのアメリカ行きとなる。 まずは全日空機にて、成田−シカゴの11時間。 けっこう揺れに揺れて、快適とはほど遠いフライトになってしまった。 …

マイケル・クライトン「プレイ −獲物」

プレイ―獲物〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)プレイ―獲物〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) 〝全米で200万部のブロックバスターを記録〟 「ジュラシック・パーク」「スフィア」を始めとする、 テクノロジーSFの巨匠、マイケル・クライトンの02年作品。 〝はたして人類は生…

今邑彩「つきまとわれて (中公文庫)」

〝おまえが犯人だ〟 「いつもの朝に」の今邑彩による、 〝摩訶不思議な異色の短編集〟 ゆるやかに連なる8編のミステリが、 微妙な悪意と皮肉な運命、苦い余韻をもたらす。 冒頭の「おまえが犯人だ」は、 青酸カリ入りのチョコレートで毒殺された妹をめぐる…

海堂尊「ブラックペアン1988」

〝驚愕手術の結末!〟 「チーム・バチスタの栄光」、 「ジェネラル・ルージュの凱旋」の著者最新作。 シリーズでもおなじみの、 東城大学病院を舞台にした、 メディカル・エンタテインメントの傑作がまたも誕生した。 〝外科研修医世良が飛び込んだのは君臨…

黒川珠々「楽園に間借り」

〝次に来るのはヒモ文学で決まり!〟 第3回野生時代青春大賞受賞作。 〝“尻に××××を持つ男” (気になる人は12ページ参照を) 百輔の悩み多きヒモライフに笑いっ放し。 キャラ立ちナンバーワンのデビュー作、 ドラマ化熱烈希望。 by.大森望〟 男の憧れ…

TOHOシネマズなんばで「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」

あの4人組が帰ってきた― アメコミ界でも屈指の人気を誇るシリーズ、 「ファンタスティック・フォー」の、映画版第2作。 原題は〝FANTASTIC FOUR: RISE OF THE SILVER SURFER〟 人気キャラクターのシルバーサーファー が登場で、紹介編的性格も強かった前作…

吉田戦車と伊藤理佐が結婚!?

吉田戦車と伊藤理佐が結婚したそうだ。 吉田戦車さん「マンガ家」婚 9月20日20時5分配信 産経新聞 不条理ギャグマンガ「伝染るんです。」のヒットで知られるマンガ家の吉田戦車さんが、同じくマンガ家の伊藤理佐さんと結婚したことが20日、分かった。吉田…

小池昌代「タタド」

「あとでまた、交代しましょう」 「ええ、そうしましょう」 アレックス・カッツ〝Beach House〟の、 表紙も印象的な川端康成文学賞受賞作。 〝海辺の家に集まった男女四人。 倦怠と甘やかな視線が交差して、 やがて朝がくると、その関係は一気に「決壊」する…

ロバート・ウォード「四つの雨 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ウ 21-1)」

〝これぞ大人のノワールだ!〟 そうそうたる面々が、オビに惹句を連ねる注目作。 〝マイクル・コナリー、感激。 ジェイムズ・クラムリー、脱帽。 T・ジェファーソン・パーカー、驚愕。 ケン・ブルーウン、共感。 ローラ・リップマン、驚嘆。 ロバート・クレ…

樋口有介「誰もわたしを愛さない (創元推理文庫)」

〝女子高生に圧倒され、 次々現れる美女には翻弄され、 事件の哀しい結末は深く柚木を憂鬱にさせる〟 創元推理文庫に再収録が進む柚木草平シリーズの新刊。 〝メガネ美女の新キャラクター・小高直海初登場。 38歳の青春を描く私立探偵シリーズ第六弾!〟 …

TOHOシネマズなんばで「ミス・ポター」

〝その恋が私を変え、私の絵が世界を変えた。 「ピーターラビット」の作者ビアトリクス・ポターの 恋と波乱に満ちた半生を描く感動作〟 世界111カ国で1億部のベストセラーを記録している、 不朽の名作ピーターラビット誕生を描く、 著者生誕140周年を…

敷島シネポップで「キャプティビティ」

〝絶対に逃げられない。〟 「ソウ」、「ホステル」に続く、拷問系ホラーの最新作。 謎の一室に監禁されたNYのトップモデルが… という、いかにもな設定が微妙な米=ロシア合作映画。 主演は、人気TVシリーズ「24 -TWENTY FOUR-」や、 「蝋人形の館」などで…

マイクル・コナリー「終決者たち」

「終決者たち(上) (講談社文庫)」「終決者たち(下) (講談社文庫)」 〝復職刑事、迷宮難事件に挑む! ロス市警にハリー・ボッシュが戻ってきた。 未解決事件を追う“クローザー=終決者”として。〟 ハリー・ボッシュ・シリーズ待望の最新第11作が登場。 一度…

マイケル・クライトン「NEXT」

「NEXT 上 (ハヤカワ・ノヴェルズ)」「NEXT 下 (ハヤカワ・ノヴェルズ)」 〝今、遺伝子テクノロジーが危ない! ヒトの遺伝子を動物に導入したら? 自分の細胞が知らぬ間に売られていたら? 悪夢のような世界が扉を開く!〟 「ジュラシック・パーク」のマイケ…

大崎梢「片耳うさぎ」

〝片耳うさぎに気をつけろ。 屋敷に入れるな。入れれば人が殺される。〟 「配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)」の著者最新作。 「成風堂書店」のシリーズから離れた、書き下ろし長編。 〝古くて大きなお屋敷の謎を前に、二人の少女が大奮闘! この家…

デイヴィッド・ブリン「キルン・ピープル」

(「キルン・ピープル 上 (ハヤカワ文庫 SF フ 4-19)」「キルン・ピープル 下 (ハヤカワ文庫 SF フ 4-20)」) 〝ゴーレム探偵登場〟 「スタータイド・ライジング」の人気作家による最新作。 ユダヤ教の伝承にある動く泥人形、ゴーレムを、 近未来のテクノロ…

TOHOシネマズなんばで「デス・プルーフ in グラインドハウス」

米公開版では、タランティーノ×ロドリゲスの、 2本立てとして上映された「グラインドハウス」から、 「ニューヨーク1997」のカート・ラッセル主演、 クエンティン・タランティーノ監督の「デス・プルーフ」に、 米公開版では〝リール紛失〟としてカット…

歌野晶午「ハッピーエンドにさよならを」

〝前人未到のミステリ4冠を達成した 偉才が仕掛ける未曾有の殺意〟 「葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)」の歌野晶午最新作。 〝小説の企みに満ちた、 アンチ・ハッピーエンド・ストーリー〟 よくある展開を次々と裏切る、11編の洒落た悪意。 〝…

ジョエル・ローズ「漆黒の鳥 (ハヤカワ・ノヴェルズ)」

〝19世紀のブラック・ダリア事件 メアリ・ロジャーズ殺害の渦に ミステリの父ポー 連発拳銃の考案者コルト そしてニューヨーク警察の祖先 ヘイズ長官が巻き込まれてゆく…〟 19世紀のニューヨークを震撼させた、 実在の未解決猟奇殺人事件を題材に、 推理…

米沢穂信「インシテミル」

〝見つかった。何が? 私たちのミステリー、私たちの時代が。〟 「ボトルネック」の米沢穂信、最新作は、 本格の匂いの漂う、閉鎖空間での殺人ゲーム・ミステリ 〝この屈託と含羞を、絶対読み逃してはならない。〟 不自然に高給なアルバイトと、恐ろしい<実…

トマス・H・クック「石のささやき (文春文庫)」

〝せつなく痛ましい悲劇と 最後に明かされる真相の衝撃――〟 「死の記憶 (文春文庫)」「緋色の迷宮 (文春文庫)」 の名手、待望の最新作。 〝すべての小説好きを魅了する、 それがトマス・H・クックだ。〟 タペストリーのように織りこまれる、 いかにもクック…

シネマート心斎橋で「ショートバス」

〝そこは愛が優しく交わる場所〟 あの魂の名作「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の、 ジョン・キャメロン・ミッチェルが贈る、愛とセックスの最新作。 9・11以後のNY、アンダーグラウンドを舞台に、 満たされない人々が集まるブルックリンのサ…

近藤史恵「サクリファイス」

〝ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ。〟 ツール・ド・フランスで有名な、自転車ロードレースを題材に、 「二人道成寺 (本格ミステリ・マスターズ)」の近藤史恵が描く青春ミステリ。 〝二転三転する〈真相〉、 リフレインし重きを増す…

久しぶりの更新…

ようやく、人並みの暮らしが取り戻せた。 8月中盤までも相当忙しかったのだが、 下旬から月初めにかけてはひさしぶりの18、19、20時間労働… 一瞬のスキを突いて、「グラインドハウス」こそ観に行ったが、 本も映画もほとんど読めず、観られず… 終わっ…

敷島シネポップで「シッコ」

〝ムーア先生、急患です。 テロより怖い、医療問題。〟 「ボウリング・フォー・コロンバイン」、「華氏911」の、 マイケル・ムーアのこんどのお題は「医療」。 問題まみれで、それこそビョーキ(SICKO)な、 アメリカの医療制度を相手取り、ムーアの叫び…