TOHOシネマズなんばで「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」

mike-cat2007-09-21



あの4人組が帰ってきた―
アメコミ界でも屈指の人気を誇るシリーズ、
「ファンタスティック・フォー」の、映画版第2作。
原題は〝FANTASTIC FOUR:
      RISE OF THE SILVER SURFER〟
人気キャラクターのシルバーサーファー
が登場で、紹介編的性格も強かった前作から、
一気にシリーズ本来の盛り上がりを見せる作品となる。


主演は「シン・シティ」「イントゥ・ザ・ブルー」ジェシカ・アルバに、
「キング・アーサー」ヨアン・グリフィズ
「セルラー」のクリス・エヴァンズ
シルバーサーファーを演じるのは「パンズ・ラビリンス」ダグ・ジョーンズ
声は「マトリックス」シリーズのローレンス・フィッシュバーンが担当する。
監督は前作「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 」に続き、
「バーバーショップ」ティム・ストーリーがメガホンを執る。
脚本も前作に続いて、「ツイン・ピークス」シリーズのマーク・フロストと、
「Gガール 破壊的な彼女」を手がけたドン・ペイン


宇宙の放射線を浴び、特殊な能力を身につけたヒーロー4人組、
ファンタスティック・フォー」は、いまやセレブ真っ青の人気者となった。
リーダーのミスター・ファンタスティックのリード=グリフィズと、
紅一点であるスー・ストームのスーザン=アルバの結婚は、世間の話題を席巻していた。
しかし式直前、宇宙から飛来した謎の彗星が、世界各地で異常現象を巻き起こす。
それは惑星に破滅をもたらす?シルバーサーファー?だった―


なかなかどうして、悪くない作品ではないかと思う。
このシリーズの最大の見どころはもちろん、
超能力ユニットの活躍と、ジェシカ・アルバの登場シーンなのだが、
ストーリーがまずまず無難にまとめてあるので、
さほどブツ切れ感も感じず、最新のSFXや、アルバたん萌えが楽しめる。
アルバたんのお色気ショットはかなり控えめなのは残念だが、
それでもメガネっ娘にウエディング・ドレスなどなど、
ファンならずともうっとりとできるような場面はめじろ押し。
ジェシカ・アルバだけを目的に観に行っても損はない作品だと思う。


もちろん、ミスター・ファンタスティックやスー・ストーム、
ヒューマン・トーチにザ・シングらの暴れっぷりも、見どころ満載。
前作のような説明部分がないため、存分にその魅力を満喫できる。
多少おふざけが過ぎる部分もあるが、
ちょっとした暴走や、能力の入れ替わりなど、笑える場面も多々あり、だ。
シルバーサーファーとの絡みも迫力十分で、
つくづく現代の映像技術の凄さを感じさせられることしきりである。


ヒーローであることの悩みや、仲間の間での擦れ違い、
シルバーサーファーとの接触などで描かれるドラマ的な部分もまずまず。
原作者のスタン・リーが登場してみたり、
遊び心も詰まった92分間は、ファンはもちろん、
あまりアメコミに関心がない層にもけっこうアピールできそうな気がする。
過剰な期待は禁物だが、楽しくサラッと観るには十分なクオリティ。
次作も早いサイクルで公開して欲しい、そんなシリーズに仕上がりつつある。