ギャンブル小説に想う

本は白川通の「病葉(わくらば)流れて」を読む。
病葉流れて
幻冬舎文庫ISBN:4344405528
ハードカバー買った途端に、幻冬舎で文庫化。ショックでしばらく寝かせてしまった。
リチャード・ノース・パタースンの「子供の眼」以来のショックだな…
ISBN:4102160132 ISBN:4102160140(ちなみにこれも傑作)
いや、値段というより、持ち歩きがだるくて。


そんなことはともかく、これはギャンブル小説の〝ほぼ傑作〟かもしれない。
うまいこと言葉が見当たらないので、とりあえずこう記す。何が、記す、なんだか…
阿佐田哲也の「麻雀放浪記」には及ばないが、麻雀の描写に迫力があるのだ。
麻雀放浪記(一) 青春編 (角川文庫)
けっこう麻雀のルール説明なんかもあって、
初心者にも分かるように書いているつもりだろうけど、中身は濃い。
たぶん、麻雀けっこうやってないとわからないと思う。
おまけにブウ麻雀も出てくるし。(いわゆる普通のリーチ麻雀と違う、独特のルール)
博打の流儀みたいなものの描写もいい。競輪の〝ライン〟の話とか、なかなか読ませる。


もちろん、ドラマそのものは、かつての麻雀劇画ブームの頃の名作に比べれば、
かなり見劣りする。読んだことがあるような話、もけっこう出てくる。
だから、あくまで麻雀小説の中での偏差値は高いが、
麻雀ドラマとしての実力は、まあまあというところか。
一気読みして、さらに続編「朽ちた花びら」をすぐ読み始めたくせに、何なんだが…


あとは余談… 朝は久しぶりに、渋谷・VIRONのモーニング。
バスケットいっぱいのパンに、ジャム5種、ピーナツバター、はちみつ。
調子に乗って、食べ過ぎた。これだけで、きょうの許容カロリー越えてるかも。
それなのに、またサンドイッチとか買って、仕事に行くアホな自分にあきれる。
直前まで、映画観て慟哭していたのは、いったい誰…


その後(その後、じゃねえだろ、という気もするが…)
仕事で行った高輪プリンスホテルで、驚愕の出来事。
ドアを通る際、後ろの女性のために後ろ手でドアを開けていたら、
テルマンが女性を抜かして平気でそこを通過、
その上、ドアを抑えようともしない。


プリンスホテル、やはり恐るべし。さすが、超三流ホテル。
つくづく、プライベートでは絶対利用したくないランクナンバー1だ。
というか、ここを一流ホテルと思っている人間が世の中には少なからずいる、
ということの方が、もっと空恐ろしいことなんだが。
何で、あんな天井が低くて、調度品のグレードが低くて、ホテルマンの態度が悪くて、
どーしよーもないホテルに…、とか言い出すときりがないんでこの辺で。