2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

吉野朔実「本を読む兄、読まぬ兄 [吉野朔実劇場]」

〝膝に猫、左手に本、犬は留守番。〟 「犬は本よりも電信柱が好き (吉野朔実劇場)」 「弟の家には本棚がない―吉野朔実劇場」に続く、 「本の雑誌」連載の、本のコラムをまとめた1冊。 本にまつわる、もしくはあまりまつわらない漫画コラムは、今回もいい感…

東京湾クルーズ・ウエディング

東京は天王洲アイル、クリスタルヨットクラブで、知人の結婚式。 桟橋での挙式に、クラブハウスでの披露宴、 レディ・クリスタル号に乗って、東京湾ナイトクルーズの豪華版。 ゴージャスで楽しいひととき、どうもありがとうございました。 そして、末永くお…

伊坂幸太郎「グラスホッパー (角川文庫)」

〝死んでるみたいに生きたくない。 伊坂幸太郎、最大の問題作にして最強傑作登場!〟 「チルドレン (講談社文庫)」に続いて文庫化の話題作。 単行本刊行時は、まだ伊坂幸太郎に対し、 様子見のスタンス(何を偉そうな…)だったので、 何となく読み逃したまま…

東野圭吾「夜明けの街で」

〝この恋はどこまで続くのだろうか。〟 不倫する奴なんて馬鹿だ。 そう信じていた〝僕〟が、道ならぬ恋に堕ちた。 男と女ではなくなった、妻との関係を忘れ、 甘い甘い恋に溺れる〝僕〟。 だが、彼女には口には出せない秘密が― 〝東野圭吾の新境地にして最高…

片町の「カスダール・クレメ」再訪

先日のディナーで、すっかりお気に入りのお店で、 こんどはランチと意気込んでみたのだが、あえなく寝坊… ティータイムでサンドイッチやデザートなどをいただくことにする。 まずはこの前から気になっていた、炙りサバのサンドイッチ。 サバといえば、ずっと…

第137回芥川賞・直木賞候補発表

そういえば、もうこんな季節だったっけ。 137回の芥川賞、直木賞の候補が発表された。 候補に挙がった13人のうち、9人が初のノミネートということで、 主催者の意図が見え見えというか、何となく違和感もあったりして… とはいえ、新しい選考委員として…

桜庭一樹「青年のための読書クラブ」

〝名門お嬢さま学校の、禁断の部屋へようこそ。〟 「赤朽葉家の伝説」の桜庭一樹最新作。 〝恋と哲学が交錯する、注目の奇才、ド迫力の新境地。〟 東京・山の手のお嬢さま学校「聖マリアナ学園」を舞台に、 異形の集団「読書クラブ」が綴った、学園の闇の歴…

TOHOシネマズなんばで「シュレック3」

〝おとぎの国のバトル・ロイヤル! 次の王様は誰だ!?〟 すっかりおなじみの、緑の怪物シュレックのシリーズ第3作。 こんどは、王様の跡継ぎをめぐって、「遠い遠い国」は大騒ぎ― マイク・マイヤーズ、キャメロン・ディアスにエディ・マーフィー、 アントニ…

TOHOシネマズなんばで「ボルベール<帰郷>」

〝ママ、話したいことがヤマほどあるの。 女たち、流した血から、花咲かす。〟 「トーク・トゥ・ハー」、「オール・アバウト・マイ・マザー」の、 ペドロ・アルモドバルが、郷愁と女性賛歌を描いた最新作。 主演は「オール・アバウト・マイ・マザー」、 「オ…

2007年上半期ベスト映画

上半期の映画マイベスト5+α、である。 ことし前半は、比較的時間が自由だったり、 なんばに2つめのシネコンができたり、と好条件が整ったせいか、 6月末までで66本(リバイバル1)というなかなかの好ペース。 4年ぶりの100本オーバーも視野に入っ…

星新一「ボッコちゃん (新潮文庫)」

〝この1冊は、私、星新一というあやしげな作家そのものを、 ショートショートに仕上げた形だといえるかもしれない。〟 「星新一 一〇〇一話をつくった人」で、 ミニ・マイブームの星新一の代表作。 ミステリーあり、SFあり、ファンタジーあり、寓話に童話…

2007年上半期マイベスト本

ハッと気づくともう、7月になってしまったのである。 歳を重ねるごとに、月日の流れが速くなる、というのは、 世の常、人の常だし、そんな感覚をまとめた論文とかもあったはずだが、 まあ、それはそれとして、あっという間に過ぎてしまった半年を振り返る。…

ダフネ・デュ・モーリア「レイチェル (創元推理文庫)」

〝もうひとつの「レベッカ」として世評高い傑作〟 先日、新訳版「レベッカ」にすっかりはまってしまった。 「レベッカ」があれだけ面白かった以上、 もうひとつの、と言われてしまったら、もう見逃せない。 こちらも2004年刊行の新訳、ということで迷わ…