車を借りてドライブ♪ 和歌山マリーナシティに行ってみる。

mike-cat2005-08-25

http://www.marinacity.com/
以前、仕事の関係で訪れたことがあるけど、いまいち印象は希薄。
ポルトヨーロッパ黒潮市場、紀州黒潮温泉と、
どこも過剰な期待はできないけれど、スポットの数はそこそこ揃っている。
ポルトヨーロッパとか、かなりアブない感じだが、数撃ちゃ当たる方式。
まあ、たとえ全部ハズレでも、久しぶりのドライブだけでも十分さ! 
と、こころを奮い立たせ、阪神高速湾岸線→阪和道経由で現地へ向かう。


東海以東では台風が猛威を振るいつるある中、近畿地方は軽めの曇天。
2時間はかかると思っていたドライブは、あっさり1時間強で終わる。
平日とはいえ、まだ夏休み。混んでいるかと思ったマリーナ周辺はクルマもまばら…
もしかして、まさに閑古鳥?


まずはその危険な雰囲気がプンプンと漂うポルトヨーロッパへ。ここはお初。
パスポートが3500円。
ううん、東京ディズニーランドの半分以上取るってのは、なかなか大胆だ。
かといって入場料1400円もどうかな、と思いつつ、入場料だけで中へ。

少なくとも、パスポートは買わなくてよかったが、
入場料払って入る価値も、まったくといっていいほどなかった。
このテのテーマパークだと、
ハウステンボス>>志摩スペイン村>>>>ポルトヨーロッパだろうか。
倉敷のチボリ村は行ったことないが、たぶんポルトヨーロッパといい勝負なんだろうな…


たぶん、〝海のサファリ〟を意味するであろう、「シーファリ」に乗る。
シミュレーションシアター、とかいう分類となるらしい。
で、これがユルい。とにかくユルい。
スタッフのやる気ない接客&案内から始まって、
導入部のVTR、シミュレーション映像に至るまで、どれをとってもユルユル。
かといって、脱力感を楽しませるような開き直りもなく、〝乗らなきゃよかった〟感はかなり高。
振動ばかりが激しいため、もうここですっかりやる気をなくす。


あとはパッと見回しても乗りたいのほとんどなし。
ウォータースライドタイプのアトラクション「ハイダイブ」は運休のため、
興味を覚えるようなアトラクションはあとひとつだけ。「ぐるぐるコースター」
コーヒーカップみたいなコースターが、遠心力でくるくる回るジェットコースターだ。
これはなかなかすごい。スピードが増すと、コースターもくるくるくるくる…
たぶん、気分が優れないときならゲ×必須のライドだが、健康状態がOKなら結構楽しい。
しかし、降りるとこれまたやるき喪失。意外にダメージが大きいのは、歳取った証拠?
で、あとは何もないので、ポルトヨーロッパ終了。
感想? 潰れてよし。
もしくは、入場料廃止が妥当であろう。偉そうに言ってみた。

続いて黒潮市場に向かう。
ここは以前にも行ったことある。やたらとマグロが売っていたイメージ。
和歌山でこんなにマグロが水揚げされるのか、だいぶ疑問もあった。
しかし、数年ぶりに訪れると、様子はかなり変わっている。
店舗は昭和30年代風に改装され、雰囲気はまずまず。
かつてのマグロ一辺倒から、
みかん、梅干し、醤油など、和歌山特産品をフィーチャーした品ぞろえになった。
化学調味料、保存料無添加などの品ぞろえはいまいち甘さも残るが、
和歌山を前面に押し出した演出には、かなりの好感を覚える。
「浪花のモーツァルト」ことキダ・タローが作ったというテーマソングも、かなり笑える。
「まぐろだ! まぐろだ ! まぐろで勝〜負〜」
だんだん耳について離れなくなるのがやっかいだが、それもまたよし。
ベタベタに観光チックな雰囲気ではあるけど、何だか楽しくなってくる。


お食事はベタに大トロの握りとサンマのバッテラ、
それに追加料金200円でさばいてくれるお刺身。トビウオとマルアジをさばいてもらう。
当たり前の魚だけど、こういう地のものを食べさせてくれることにこそ、価値がある。
お味の方もなかなかよろしく、すこぶる高い満足度で、食事終了。
このころになるとポルトヨーロッパでの鬱屈(というほどでもないが…)もすっかりと消え去り、
来てよかった感が、急激に上昇していく。
こうなると人の少なさも、わびしさ漂うポルトヨーロッパ内とは違い、
明らかにプラス要因になってくる。

付設の温室みたいなショップで売っていた柑橘類の100%ジュースがお勧めだ。
みかん、バレンシア、はっさく、あまなついよかん
そして、三宝かん、ネーブルセミノール、きよみの9種類が揃っている。
これがたまらなくおいしい。
素材それぞれの味が飲み比べられるのも、なかなかいい趣向だ。
思わず全種類買い求めてしまう。ジュースのおとな買い。


黒潮市場の横には、ファーマーズマーケットもできていた。
きょうは車で来ているので、何でもかんでも買い放題だ♪、うれしいな♪、とばかりにいろいろ買い漁る。
和歌山特産のものから、単にトマト、きゅうりなんてもものまで、いろいろと揃う。
お値段もいかにもファーマーズマーケット価格なので、
ついつい買いすぎてしまうのが困りものではあるのだが、これまた楽しかったりする。


ひさしぶりのドライブの疲れは、紀州黒潮温泉で癒やす。
地下から無理矢理掘り出した単純温泉のようで、特別な効果は期待すべくもないけど、
マリーナを見渡す露天風呂もあって、なかなかの風情は出ている。
だらだらと浸かり、水分が抜けたところで「パンピーオレンジ」が目の前に。
「飲みたい、でも…」と必死で我慢し、黒潮市場のショップのジュースに走る。
おいちい、たまらない。


そういえば、気づけば午後から日差しが戻り、去りゆく夏をしばし満喫する。
天気もいいので、帰りは和歌浦湾を軽くドライブし、大阪方面へ帰路をたどる。

岸和田を越えたあたりだろうか、虹を発見。
写真はいまいちだけど、これほどくっきり色分けができてる虹を見るのもひさしぶりだ。
何だかものすごく得した感じ。
こうしてご機嫌ドライブ小旅行は、ハイな気分のままフィナーレを迎えたのだった。