京都は亀岡のコスモス園とトロッコ列車。

mike-cat2006-10-27



気付いてみれば、秋も終盤にさしかかろうという頃になってしまった。
秋といえば秋桜<コスモス>、のはずだったのに、昨年は空振り。
ことしこそは、というわけで、レンタカーを借りて、
京都・亀岡は「丹波/亀岡夢コスモス園」に向かう。
http://www.kyoto-kameoka-kankou.jp/cosmos/


阪神高速池田線をひたすら北上し、池田木部から国道423号。
4、50分ほどの山道ドライブを終えると、亀岡市内へと突入する。
好天に恵まれたのどかな田園風景の中に、ふんわりと広がるコスモス畑。
農閑期を利用した二毛作っぽい雰囲気がそこはかとなく漂うが、それもまた一興だ。


〝京のおばんざい〟と銘打ったおでんなど微妙な品ぞろえが光る、
丹波「味わい」市のテントを抜け、入場料300円也を払って入場する。
目の前に広がるのは、20品種800万本!のコスモス。

コスモス園の向こうに見える建物など、やや気分を削がれる要素もあるが、
やはり一面に広がるコスモスは、ただただ壮観としかいいようがない。


このテのイベントには付き物の、創作かかしコンテストなんてのもやってる。
正直なところ、こういう手作りものには全然興味ないし、
作り手側のセンスのなさを存分に見せつけられるのも、あまり嬉しくない。
しかし、地元の子どもたち製作の、これには参った。

エッシャー、いやダリを思わせる、シュールなデッサンにもうくぎづけだ。


ぐるりと園内を1周してくると、さまざまな品種のコスモスに出逢える。
20品種の判別はかなり困難ではあるのだが、
白にピンクのシンプルな品種に加え、
黄色のイエローキャンパス、白に赤い縁取りのピコティ
コスミック・オレンジやディアボロといったオレンジ系の品種、

ピンクの八重咲きが見目麗しいダブルクリックなどなど、色鮮やかさはなかなかだ。

大好きなチョコレートコスモスがないのは残念だが、
あれは花屋で買うもの、と割り切って考えれば、さほど悔しくはない。


そうそう、メキシカンセージやケイトウ(キャンドル)、
ケナフ(コーヒーフィルターなんかに使われるアレ、である)なんかも楽しめる。

最後のお楽しみは、コスモス摘み&切り花のプレゼント。
コスモス畑の一角から、おひとり様5、6本という感じでいただけるのだ。
つぼみと花のバランスのいいものを、と欲深く畑の中をさまよい歩き、チョイスする。
ついでに、500円でえらく立派な花束も買えるので、あわせてゲットする。

家に帰って活けてみると、こんな感じ。かなりゴージャスな一品ができあがる。


コスモス園を後にし、車で5分ほどの湯の花温泉郷へ。
日帰り入浴のできる京都・烟河(亀岡ハイツ)に向かう。

入浴料はおひとり様600円。
ガラス張りの立派なエントランスをくぐり、
建て増しに建て増しを重ねたと見られる奥の奥、「元亀(げんき)の湯」へ。
温泉は正直言って、正面玄関のイメージよりはかなり古い印象だ。
塩素はややきつめだし、メンテナンスも5段階の3、という感じか。
メインの大浴槽にジャクージの小風呂、露天風呂の組み合わせで、サウナはなし。
期待してきてしまったら、かなりがっかりすること請け合いだが、
コスモス園ついでのゆるい気分で来れば、そうは失望もない。
小一時間ほどだらだらと浸かって、
日頃の疲れ(本当にあるのか、疑問も残るが…)を癒やしてみる。


お風呂から上がって、次に目指すは嵯峨野のトロッコ列車]。http://www.sagano-kanko.co.jp/
亀岡の市街地(らしきところ)を抜けて、約30分で「トロッコ亀岡」に到着する。
ロッコの駅限定という「トロッコ列車キティ」と、「保津川下りキティ」と、
定番中の定番のおみやげをまずは購入、丹波牛乳などを飲みつつ列車を待つ。


やたらと目を引くのは、なぞの狸たち。

「他を抜く」と引っ掛けて、商売繁盛を祈っているとか。
ううん、何ともコメントのしようがないが、そういうことらしい。


そうこうしているうちに電車が到着。
「ザ・リッチ」というセンスを疑うネーミングのオープン車両に乗り込み、さあ出発だ。
保津川沿いを走る列車からは、峡谷の見事な景観が望める。

たまに名物の保津川下りの船なんかも見えて、これもまた楽しい。
落石で一部徒歩区間が入るらしいが、
あれもいつか乗ってみなければ、と決意を新たにしつつ、列車の揺れに体を任す。


トンネル内のとんでもない音響にドキドキししたり、
ところどころにチラホラ見える紅葉に、秋を感じたり、の約30分。

写真撮影サービスなんかもあり(フレーム込みで1000円)、
なかなか楽しく過ごせる。
終点折り返しの「トロッコ嵐山」では、
鉄ちゃんよろしく撮影なんかもしてしまう。

やや寒さもきつくなってきた帰路は、「ザ・リッチ」ではない普通車両。
ファンキーな車掌さん(ミッキー・カーチスかと思った)が、
往路とは違うウンチクなんかも教えてくれて、思わずふむふむだ。


列車のミニトリップを終え、
夕闇に包まれた「トロッコ亀岡」から、家路に着く。
ひさしぶりのドライブなので、だらだらウロウロしつつ、大阪へ。
バッド・マナーが横行する大阪市内ドライブもつつがなく終え、一日を締めくくった。