2年ぶりのユニバーサル・スタジオ・ジャパン

mike-cat2007-05-16



とある関係でUSJの招待状をいただく。
2年ぶりだし、
ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」もできたし、
ということで出発進行♪
ジェットコースターといえば最近何かあった気もするが、
まあ、いかにもなローカル遊園地の
インチキコースターみたいなことはないはずだ。


前回来たのは2年前。
ややオフシーズンだったためか、やけに人が少なかったり、17時半で閉園だったり、
スタッフのやる気にもだいぶ疑問を感じたり…、と、ビミョー感は強かった。
もともと、ハリウッドの方に行ったこともあるから、新鮮味がなかったこともあるが、
まあ、何度行っても満足感を味わえる幕張方面のアレとはだいぶ格差を感じたものだ。
ということで、今回は「スパイダーマン」など、やや食傷気味のライドをパス。
「ハリウッド・ザ・ドリーム・ライド」+ショー中心で、より幕張のアレとの差異も比べてみることにする。


入場ゲートをくぐると、平日にもかかわらず、意外に多めの人出。
傍若無人に走り回る修学旅行生が多いが、まあしかたがない。
アーケードをくぐり、まずは「シュレック 4-D アドベンチャー」。
あれ、前回も観たかもしれない。しかし、記憶はほとんどなし。
観ているうちに、何となく記憶が甦る。
しかし、シュレックといえば、マイク・マイヤーズ、キャメロン・ディアズ&エディ・マーフィー
浜田雅功ですらない吹き替えには、だいぶ違和感が残る。
だいいち、なぜシュレックが関西弁を喋らないといけないのか…


まあ、そんな疑問を抱えつつ、「ハリウッド・ザ・ドリーム・ライド」へ。
まずは1回、と思いきや、スタッフが入り口前で絶叫―
「調整運転中で、再開の見通しは?まったく?立っておりません!!」
正直といえば正直だが、無神経さがビンビンと伝わる。
「現在再開は未定ですが、長くかかる場合もございます」とか何とか、
もう少しムッとこない表現はないのか。
相変わらずここのスタッフは…、
などとぼやきつつ、スヌーピー・スタジオへ向かう。
お目当ては、実はこのスタジオでいちばん面白い「ペパーミント パティーのスタント・スライド」。
ゴムボートに乗って、水流パイプをくぐるという、まことに原始的なアレである。
ボートの端からジョビジョバ流れ込んでくる水に悲鳴を上げつつ、大笑い。
尻を浮かせていないと、下着までグチョ濡れになったりもする手ごわいヤツである。


続いては、ハリウッドエリアに戻って「セサミストリートのドリーム・オブ・ダンシング 」
途中からだが、子供の頃からのフェイバリット、クッキー・モンスターにご機嫌♪
もう少し、オリジナルのゴワゴワ感が出てると、もっといいのだが、贅沢はいわない。
ショーは進み、終盤、キャラクターいきなりタオルを持ち出し、踊りだす場面。
「なんで乾布摩擦?」 いや、カーウォッシュ♪ だった。失礼…


じゃあ、お次は「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」?なんて思って歩いていると、
待ち時間ボードで「ハリウッド・ザ・ドリーム・ライド」が待ち時間35分の表示。
あれ、運転再開?と思って振り向いたら、猛ダッシュの中高生多数。
それじゃ行くか、と思って、並んでみると、まさに運転再開したばかり。
スルスルとチェーンの迷路をくぐり抜け、10分と待たずに乗ることができてしまう。

話題のBGMは、ドリカムにコブクロボンジョビエミネムビートルズ
ネット投票の結果らしいが、エミネムはどうなんだ。だいぶ雰囲気違わないか?
ということで、ボンジョビにしてみたのだが、
正直音楽が聞こえるのは、最初の落下ぐらいまでだろうか。
そこかしこから悲鳴、そして時速90キロ弱で風を切る音…
思ったより景色を楽しむ余裕もないまま、無重力っぽい浮遊感にとらわれる。
これって、飛行機が強風の中を着陸する際の、胃が持ち上がる感覚?
横を見ると、奥さんは怖くて泣きだしてる。
飛行機嫌いや、乗り物酔いする人、どうもこのジェットコースターはまずいかも。
降車後、向かいの「ピンク・パンサー・カフェ」にて奥さま、しばしダウンとなった。


休憩後、ニューヨークエリアのグラマシーパークで、
キャラクターがパレードする「ハッピー・ハーモニー・セレブレーション」。
日体大卒っぽい、ややストリート系のダンサーとともに、
各キャラクターの乗ったフロートが、広場をグルグルと回る。
ややスタイルの悪いスヌーピーに、

足の太さがなかなかリアルなハローキティ

この中では一番の出来かも、のセサミストリートに、

ジンジャーブレッドマンとネズミがかわいいシュレックのフロート。

悪くないのだが、客そのもののノリの悪さもあって、
ダンサーたちのノリがやけに浮き上がってしまい、痛さも感じる。
さらに、キャラクターのあまりの統一感のなさと、
フロートの作りの安さなんかも手伝って、幕張のアレより7割引の印象。
努力は認めるんだけど…、なんて思ってしまうのが、何とも切ない。


パレードの後は、喧噪をくぐり抜け、「ランド・オブ・オズ」へ。
お目当てはアニマルショーの「トト&フレンズ」だったが、
15時開始に5分遅刻する。
「ショーがもう始まってますので…」。けんもほろろに入場をお断りされる。
ああ、そういうとこだけはキッチリとやってくれるんだ、と不満タラタラでおやつタイムに変更。
スヌーピーエクレアと、スヌーピーまん。

しめて710円。お味は…
そして、780円も出して、ドリンクもついていないハンバーガーセット。
これがまあ、おいちくない。
当たり前といえば当たり前だが、しかしそれでももう少し何とかならないものか、不思議でならない。


またも湧きあがる不満を押しとどめ、「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」。

ここでようやく優先チケットを使い、5分で搭乗。ああ、何かうれしい。
まあ、ここも最後の落下以外は何もないのだが、
幕張の「スプラッシュ・マウンテン」なんかと一緒で、
落下&水しぶきの単純さゆえに、わかっていても飽きが来ない。
ようやく乾いた体が、またも水しぶきにまみれ、またも大笑い。


続いて、まだ観たことのなかった「ウォーターワールド」。
あのケビン・コスナーのキャリアを一時どん底まで貶めたアレだが、
ユニバーサル・スタジオでは、いまだ人気アトラクションだったりする。

当然「濡れます」の警告があるスプラッシュ・シートへ。
ショーを前にまずは、前説があったりするのだが、これがくせ者。
ショーの盛り上げ効果どころか、笑ってしまうぐらいのバケツ・アタックにぐしょ濡れ。
カッパを着ていた奥さんですら、直撃弾に顔面びしょ濡れ。
着ていない僕は、ジュラシックパークで浴びた水のことを忘れるぐらいのグチョグチョ…
カッパを着ていようがいまいが、平気で狙ってくるのだから、恐ろしい。
ぶっかけられても構わない人以外は、スプラッシュ・シートは厳禁だ。


なかなかの大仕掛けを満喫した後は、ふらふらとパーク内をうろつき、
E.T.アドベンチャー」と「セサミストリート 4-D ムービーマジック」で和む。
しかし「シネマ 4-D ストア」で買い物すると、またも不快な出来事が。
友人のお子さんに、と別包装を頼もうと「プレゼントなので…」というと、
「プレゼント包装はお受けしてません!」。こちらの目も見ずに、吐き捨てる。
おそらく、何度も訊かれてうんざりしているのだろうが、それはないだろう。
挙げ句に、持ち手すらない別々の紙袋に乱雑に入れて、はいおしまい。
ビニールかなんかでまとめてもらえなかったっけ? と思って訊ねると、
一番安くて380円のスーベニア・バッグを指さし、
「こちらを買っていただいてます」。もちろん、きつい口調で視線はあらぬ方向。
こいつ一人のせいで、どれだけのスタッフの努力がムダになったか、
説教してやりたい気持ちをグッとこらえ、ストアを後にする。
(ここで説教してしまうと、アドレナリンが沸騰してしまい、あとが台無しになる)


バカ店員は、あとでアンケートなりで言いつけてやるとして(小学生みたい…)、
そろそろ19時の閉園(早くないですか?)を前に、最後の総仕上げ。

ふたたび「スヌーピー・スタジオ」に戻り、
超ちびっこコースターの「スヌーピーのグレート・レース」へ。
これも仕掛けが小さいせいか、意外に楽しかったりする剛の者。
きゃあきゃあ騒いで、スヌーピー・ショップでちょいとお買い物する。
鍋つかみが欲しかったのだが、スタッフに訊くと「しばらくお待ちください」
3、4分ほど無線で連絡して、もう一度「しばらくお待ちください」
商品の入れ替わりが激しいのは承知しているが、商品知識は皆無らしい。
正直、テーマパークのスタッフ、というプライドがあまり感じられない。


気分直しを兼ね、最後にもう一度「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」。
まったく待ち時間なしで、一番前を2人で占領させていただく。
夕闇が迫り来る中、ふたたびスプラッシュ! を浴びる。
出てきたときには、もう閉園時間。
ほとんど人気のなくなったパーク内をてけてけと出口へ向かう。
不思議なのは、この暗くなった時間こそ、いい雰囲気を醸し出していること。

春先の17時半閉園もヘンだが、それ以上に、
この気持ちのいい季節、20時まで営業できないものか?

人件費とか、コストパフォーマンス重視の結果だとは思うが、これまた不満が残る。


ユニバーサル・ウォークを駅に向かうと、またも大阪ならではの脱力キャラに遭遇。

どうして、映画の夢と、なにわテイストを一緒にするのか、理解に苦しむ。
あくまでパーク外とはいえ、テーマ性無視はやはりパークのスペシャル感を疎外する。


総合的には面白かったと思うのだが、やはり不満が残るのだ。
キャラクターのごった煮のようになってしまった部分に関しても、
地域性も考慮しているのだろうし、さまざまな試行錯誤の結果なのだろうとは思う。
スタッフの質についても、もしかしたら、
一般的基準からいけば、僕がうるさすぎるだけかもしれない。
だが、やっぱり幕張のアレと比べてしまうと、
「日本の2大テーマパーク」なんて言葉が、どれだけ空虚に聞こえることか…
まさか入場料が同じ(ほぼ同じ、かな?)なんて、ちょっと信じがたい。
(すみません、今回はタダで入らせていただいてますが…)
まるまる、あのネズミ系のとこを真似る必要もないのだろうが、
スタッフ教育だとか、統一感のあるテーマ性とか、
再考の余地ありだよな、と、偉そうに考えながら、家路につくのだった。