ディズニー色ほんのり薄めのカリフォルニア・アドベンチャー

mike-cat2008-04-24



アナハイムといえば、ディズニーランド。
ということで、DISNEY'S CARIDORNIA ADVENTUREへ行ってみる。
カリフォルニアをテーマにしたディズニーのパークというポジショニング。
比較的ディズニーのファンタジー感は薄めの味つけといっていい。


日本でいえばイクスピアリに当たる感じの
ダウンタウン・ディズニーリゾートを通り、パークのエントランスへ。
ちょっと見かけたプレッツェルのお店でちょいとつまみ食い。

Wetzel's Pretzelsは全米はもとより、カナダやメキシコ、韓国、フィリピンまでチェーン展開している有名なお店。
焼きたてのプレッツェルの味は格別。
チーズ味やベーコン味、ハラペーニョ味まであって、迷うこと請け合いだ。
飲み物はレモネードと、なかなか味わい深いコンビで攻めてくる。


で、カリフォルニア・アドベンチャー
ゲートをくぐるとゴールデンゲート・ブリッジのミニチュアがお出迎え。
とりあえず、日本とはちょっとテーマ違いのタワー・オブ・テラーへ向かう。

あのお馴染みのテーマ音楽とともに、トワイライト・ゾーンへ。
ううん、雰囲気的には日本のやつより盛り上がるかも。


ズドーンと落ちた後はふらりふらりとパーク内を散策。
ほとんど単なる遊園地のノリのカリフォルニア・スクリーミンに挑戦する。
が、長い。とにかく長い。
標準的なジェットコースターより、1分ぐらい長い感じだ。
キャーキャー言ってたのも束の間、後半はやや疲れて声が出ない。
このテのライドが弱いヒトは、ややダメージの残る乗り物だ。


パレードは「トイストーリー」や「モンスターズ・インク」など、ピクサー作品がテーマ。

あの緑の方たちもキュートに登場する。


さらにタラタラ歩いていると、三毛猫を発見!

ISOを間違えてしまい、ヘンな写真になってしまったが、
遠く離れたミケを思い出し、何だかヘンな気分になってみる。


全体的には、このパーク単独はやや物足りない感もなくはない。
本家ディズニーランドとのコンビネーションチケットがやはりお勧めだろうか。
日本のランドやシーと違い、全然混んでいないのはうれしいが、
その分、アメリカ本国ではディズニー・マジックも頭打ちなんだろうか、
なんて、よぶんなことも頭をよぎってしまったりもする。


とはいえ、まずまず満喫(日本語がおかしいかも…)し、アナハイムを後にする。
次の目的地はサンディエゴのちょっと手前、ラホーヤ。
こちらでは有名な保養地である。
とりあえずはラホーヤのイタリアンPasqual on Prospectでおなかを満たし、あすに備える。


こちらはRigatoni Polo Affunmicato

チキン・アルフレードをスモークチキンと太めのマカロニで作った一品。


Ravioli Rossiniは、
ほうれん草とリコッタのラビオリを、トマトクリームソースであえたパスタ。

たっぷりとかかったパルミジャーノで濃厚に味わうひと皿だ。


時間もわきまえずデザートもいただき、たっぷりとしたおなかでホテルに戻る。
翌日以降に影響が残らないか、やや心配ながらも満足の1日を終えたのだった。

ふたたびLA、サンタモニカ

mike-cat2008-04-23



フェニックスからLAへ移動。
いよいよお仕事は終了、奥さまと合流し、ちょっとだけ旅行がスタートだ。
まずはハーツでやけにでかいワンボックスカーをレンタル。
なぜか、ナビ付きで一番安い車がこの車種なのである。
需要が多いからなのかわからないが、
ワンボックスなんて乗ったことないので、けっこう切り回しに困る。


それはともかく、まずは定番サンタモニカビーチへ。
だらんだらんとサードストリートをうろついた後、ピアーへ向かう。
半年前に来た気もするが、何度観ても、ここの景色は格別。
今回はベタに観覧車なんかにも乗ってみる。

ガラス張りではなく、普通にオープンな構造。
想像通りの風に加え、意外と乗り降りで時間がかかるため、
かなりの時間宙空でぶ〜らぶ〜らとしている。
高いところが苦手な方には、ちょっとハードな体験になるかも。


その後はちょっと体が冷えたので、
ピアーの入り口にあるレストラン「The Lobster」でお食事。

ちなみにこの店、以前も来たことがあるが、
こんなベタな観光地にある割にお味の方はなかなかだったりする。


本日はチキンサンドイッチとクラブケーキなどをいただく。

チキンサンドイッチはこのポテトが美味しい。
スイートポテトなのか、それともやたら糖度の高いポテトなのか。
この独特の甘みがやたらとクセになる。

クラブケーキは、けっこうボリューミーなひと品。
上に乗ってるお野菜がまた爽やかでナイフとフォークを置くヒマがない。


食事を終え、ハリウッド方面へ足を伸ばす。
途中見かけたあのアダルト雑誌のテーマレストラン「ハスラー・カフェ」が気になるが、
まあ、カップルで訪れるには、いまいち問題ありなのでパス。
アカデミー賞でお馴染みコダックシアターなどを冷やかし、
これまた定番のチャイニーズ・シアター&ウォーク・オブ・フェイムへ。
下を見ながら、スターの名前を追っかけ歩くと、こんなものが…

あの有名な下着屋さんなのだが、下着モデルってスターなのだろうか…


そんなこんなで初日はLAベタベタ観光で過ごし、あすの目的地アナハイムへ。
約1時間、インターステートを南へ飛ばすのだった。

AMC Desert Ridge 18で「ラスベガスをぶっつぶせ」

mike-cat2008-04-21



“Inspired by the true story
of five students who changed the game forever. ”
MITの学生がラスヴェガスのカジノを舞台に、
とんでもないシノギをやってのけた実話をもとにした、
ベン・メズリックの原作「ラス・ヴェガスをブッつぶせ!」を映画化。
原題は「21」。こっちの方がよくないか?


主演は、ビートルズヴェトナム戦争を題材にしたミュージカル、
「アクロス・ザ・ユニヴァース」(2008年8月公開)にも出演のジム・スタージェス
共演は「ブルークラッシュ」ケイト・ボスワース
「アメリカン・ビューティー」「スーパーマン リターンズ」ケヴィン・スペイシー
マトリックス」シリーズのローレンス・フィッシュバーン
監督は「キューティ・ブロンド」ロバート・ルケティック


MITからハーヴァード・メディカル・スクールへの進学を狙うベンは、
頼みの綱でもある奨学金の申請を「人生経験の不足」を理由に断られる。
30万ドルの学費を稼ぎ出さなければならないベンに、ある誘いが…
教授のミッキーが切り出した、カジノでのブラック・ジャックでのシノギ
それは、カジノではご法度とされている、カウンティングだった―


カウンティングというのは、映画の中でも触れられるが、
あの名作「レインマン」ダスティン・ホフマンがやっていたアレである。
ある種の特殊能力にも近い才能が必要のようだが、
カードを記憶し、カウントしてしまうことで、
次に出てくるカードが(ある程度?)わかってしまうというやつである。
つまり、偶然性に頼ったギャンブルではなく、
単なる数合わせで確実に勝てる、というカジノのご法度である。


カード(トランプ)を題材にした映画といえば、
近年でも「ラウンダーズ」や、「ラッキー・ユー」などなど、
傑作、佳作が多いのは、やはりカードそのものが映画向きの題材なのだろう。
ゲームの仕組みさえうまく説明できれば、
独特の緊張感とスリル、そしてコン・ゲーム的な要素まで、盛り込める。
この作品でのブラック・ジャックに関しては、もともとが不正なだけに、
勝負のアヤみたいな部分がないのが残念といえば残念だが、
学費稼ぎから始まったゲームを越えたシノギが、
いつしかとんでもない結末を巻き起こしていく様がなるほど面白い。


出演陣を見渡すと、ベンを演じるスタージェスが、かなりいい。
いい感じのギークっぽさとクールさが入り交じり、説得力を感じさせる。
悪だくみを持ち掛けるMITの教授ミッキーを演じるスペイシーや、
カジノの不正監視員を演じるフィッシュバーンの迫力もなかなか。
そして、何よりケイト・ボスワースだろう。
単に好みなだけかもしれないが、抜群にキュート。
全体的なキャストのバランスは、上々といって差し支えないだろう。


ストーリー全体の流れを見てみると、
2時間を越える尺は少々長い気がしなくはない。
もう少し端折ってもいいエピソードはあるような気もするが、
だからといって、退屈するような展開にはほとんどならない。
もったいないのは、終盤に話がやや見えてきてしまう部分か。
とはいえ、それで爽快感が欠けてしまうわけでもない。
ちょっと気楽にスリルを味わえば、十分楽しめる佳作だと思う。
ちなみに日本では5月末公開。

フェニックス名所めぐり

mike-cat2008-04-19



仕事の合間をぬって、よれよれとフェニックス観光にいそしむ。
フェニックスといえば、アリゾナダイヤモンドバックスだ。
いや、それともフェニックス・サンズ
まあ、フェニックス・コヨーテスを挙げる人は少ないだろう。
というわけで、かつての「バンク1」から
いつの間にかネーミング・ライツが移動していたチェース・フィールド。

夕方以降は、屋根とともにこの壁がガーッと開く。

この開く瞬間がなかなか見ものだったりする。


こちらはサンズとコヨーテスの本拠地のUSエアウェイズ・センター。

アリーナ・フットボールに女子のWNBA、コンサートと多用途のアリーナだ。


ダウンタウンから車で十数分走ると、キャメルバック・マウンテンがお目見え。

なるほど、ラクダの背中を思わせるふたこぶの山が、なかなかの絶景だ。


ちなみにちょっと登ってみると、こんな景色を見ることもできる。

いま、こちらでは花盛りの夾竹桃がまた一興だ。


こちらはこの日から移ったダウンタウンの「ホテル・サンカルロス」。

1928年築で、アメリカの歴史的ホテルにも選ばれている。
どうもマリリン・モンローもかつて泊まったとかで、
マリリン・モンロー・スイート」というのがあったりする。


このフェニックスはリタイアした富裕層も多いらしく、
街のいたるところに花が植えてあるのは、
フロリダのウェストパームビーチや、
カリフォルニアのパームスプリングスあたりとも相通じる。
写真は撮ってないのだが、
スコッツデールのショッピングモールもけっこう規模が大きく、悪くない感じ。
あらためて考えると、フェニックスって、
ちょっと立ち寄るぐらいなら、捨てたもんじゃないかもしれない。

フェニックスへ移動

mike-cat2008-04-14



アトランタへ車で2時間、そしてシカゴ経由でフェニックスへ。
またも砂漠、である。
フェニックスはちょうど5年ぶり。
比較的こぎれいな街の印象が強かった街だが、
ダウンタウンの再開発なんかも進み、またきれいになった。


ちなみに写真はダウンタウンのモール内。
(ここは以前もあったけど…)
まあ、アリゾナ州と聞くと、サボテンばかりが思い浮かぶが、
メキシコ料理が美味しかったりして、なかなか楽しい土地。
約1週間の滞在でどれだけ楽しめるか、まあ頑張ってみたい。

Regal Augusta Exchange 20で「Street Kings」

mike-cat2008-04-12



“Their City. Their Rules. No Prisoners.”
マトリックス」、「スピード」キアヌ・リーブス最新作は、
「ブラック・ダリア」「L.A.コンフィデンシャル」のジェームズ・エルロイ原作、
LAを舞台に、孤独な刑事の戦いを描く、アクション・サスペンスだ。
共演は「ラスト・キング・オブ・スコットランド」のオスカー俳優フォレスト・ウィテカー
「ファンタスティック・フォー」のヒューマン・トーチことクリス・エヴァンス
監督は「トレーニング・デイ」「ワイルド・スピード」
の脚本を手がけたデービッド・エアー。


LAPDのベテラン刑事トム=リーブスは、
妻の死をきっかけに半ば自暴自棄で強引な捜査を続けていた。
違法捜査も辞さないトムを温かい目で見守る刑事部長ジャック=ウィテカーの下、
同僚の刑事とも諍いを巻き起こし続けるトムはある日、
対立を続けていた刑事を尾行中、強盗に出くわしてしまう。
強盗に射殺された刑事には、汚職の疑惑が…
しかし、それを不審に感じたトムは、監察官の警告も振り切り、捜査に乗り出す―


キアヌ・リーブスといえば、代表作の「マトリックス」、「スピード」に加え、
パトリック・スウェイズと共演した「ハートブルー」が、個人的なベスト3なのだが、
この映画はそのベスト3に続く、けっこう好みの作品になりそうだ。
まあ、外れ者の刑事、というある種ワンパターンな役柄ではあるが、
やはりこういう役をやらせると、キアヌの持ち味は生きてくる。


特に、エルロイの強烈な脚本とのマリアージュはなかなかだ。
どぎついまでのLAの暗部にはまり込んでいく様は見ものといっていい。
共演陣を見渡しても、トムの上司を演じるウィテカーだけでなく、
監察官を演じるヒュー・ローリーのイヤらしい表情がやたら曲者。
「F4」ではカルい演技を強いられているエバンスも、
この映画ではその暗いトーンに合わせ、悪くない演技を見せる。


ちょっとしたヒネりを効かせた展開だけでなく、
単純明快な図式ではなく、どこか割り切れない結末も味わい深い。
観ているだけでノワールの世界にはまり込んでいく、
まさしく、エルロイの本領発揮、といっていいような作品でもある。
日本公開は未定のようだが、個人的にはかなりのお勧めである。

Regal Augusta Exchange 20で「The Ruins」

mike-cat2008-04-10



“Terror has evolved.”
先日、原作が邦訳されたばかりの、
スコット・スミス「ルインズ 廃虚の奥へ」
がこちらではすでに映画化。
主演は「告発のとき」ジョナサン・タッカーに、
「ドニー・ダーコ」ジェナ・マローンら。
原作の悪趣味テイストを徹底的にビジュアル化した、痛さ爆発のホラーだ。
監督は新鋭のカーター・スミス。脚色はスコット・スミス自らが手がけた。


メキシコでのバカンスを楽しんでいたアメリカの4人組、
ジェフやエイミーらは、現地で知り合ったドイツ人マシアスの誘いに乗り、
ジャングルの中に眠るマヤ文明の遺跡を訪れることにした。
現地で消息を絶ったマシアスの弟たちの跡をたぐったジェフたちだが、
そこは、恐ろしい運命が待ち受ける禁断の地だった―


原作であったような、主人公たちの愚かさゆえの神経衰弱や、
心理的恐怖みたいな部分は、一切削られている、ある種シンプルな作品だ。
怖い植物、以上。
枝葉を削るだけでなく、そのエッセンスまで失う映画化は数多いが、
まあ、典型的といえば典型的な、ただ作っただけ映画といえそう。


序盤のお目当てでもある、ジェナ・マローンら女性陣のお色気ショットから、
お気楽な若者がわざわざ危険に近づいていく「志村! 後ろ後ろ的」展開、
そして、中盤以降は、ただただ残酷で痛そうな場面が続く。
終盤は目を背けたくなるような場面ばかりなのに、
一方でCGで作りあげた“植物”は、さほど恐怖感はない。
わかっていたら、何を好きこのんで、といわれてもしかたのない作品だ