「本の雑誌」上半期ベスト1特集&「この文庫がすごい」


本の雑誌 290号」は、毎年夏のお楽しみ、上半期のベスト1である。
<上半期エンターテインメントベスト10>ほか、盛りだくさんの内容。
とはいえ、ことしは国内の小説に絞ったベスト10で、
これまでに読んでいたのは、たった2冊だった。やや寂しい…
山本幸久「美晴さんランナウェイ」が2位、
桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」が5位に入ってる。
ううん、ここのランクってけっこう極私的ランキングだし、
順位はいいかげんとはいえ、「美晴さん〜」ってそこまでよかったっけ?


気になりつつも、まだ買っていなかった、
宮木あや子花宵道中」の評価がやはり高い。
ううん、何となく表紙の感じが好きではないのだけど、買ってみるか、と決意。
めったくたガイドでも、やっぱり気になっていた、
ウェンディ・ムーア「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」や、
ダイ・シージエ「フロイトの弟子と旅する長椅子 (BOOK PLANET)」なんかが、
それぞれ激ホメされていて、またも悩ましい感じになってしまう。

で、本の雑誌を買いに行った書店店頭で、「この文庫がすごい!〈2007年版〉」も発見。
森見登美彦新潮文庫のあの本が1位になってる。
ううん、これもやっぱり読まなきゃ… と、やたら影響されやすい30ウン歳。


しかし、今回の目玉は「『このミス』出張所」である。
過去20年の国内編、海外編歴代ベスト20を、文庫化最新データ付で掲載!
最近、にわかにブレイクした志水辰夫行きずりの街 (新潮文庫)」に続くリバイバルヒットはどの本か?
読み逃していた1冊をもう一度再発見するのには、最高の特集である。
とはいっても、積ん読本が次々と繁殖を続ける毎日だけに、
過去を振り返っているヒマなんかあるのか、微妙な部分もあるのだが…