片町・土佐堀沿いのフュージョン「カスダール・クレメ」


奥さんのおともだちとともに、早めの暑気払いディナー。
いい感じのビストロっぽいところを探してみた結果、
「ハーブ」をテーマにしたこのお店を発見、さっそく訪れてみる。
以前は「ナガオ・ヴンダバ」というお店があったとこらしい。
ザガット・サーベイ関西版で1位になったこともある地元の有名店だったそうだが、
ことし4月からは、この「カスダール・クレメ」が営業している。


香りを大事にしているお店とあって、
プレッツェルからして、なかなかに香り高かったりする。

この分でいけば、料理の方も期待大、ということで。


メニューの雰囲気は、地中海風を取り入れたフレンチ・イタリアンという感じ。
料理の名前はどれもなかなか長いが、そそるフレーズのオンパレード。
悩みに悩んで、まずはシェアで前菜を4品。
「さっと炙った自家製スモークサーモン グレープフルーツのサラダ添え」
コリアンダーをたっぷり効かせたギリシャ風お野菜のマリネ」

「フォアグラのソテーに目玉焼きを添えて 
 ポルト酒のソース ローズマリーとタイムの香り」

「ハーブの湯気を添えたウズラのサラダ アロマポット仕立て」

どの料理も、ハーブの芳香がますます食欲を煽ってくれる。
中でも、ウズラのサラダは、「ハーブを楽しんで欲しい」という、
お店のメッセージが、嗅覚だけでなく視覚まで伝わってくる逸品だ。
ほかにもホロホロ鳥のパテ・アンクルートとか、
悩ましいメニュー揃いなので要チェック、といったところか。


メインは3品
「スズキのパイ皮包み焼き」

「香味野菜を挟んだポークの柔らか煮込み
 スターアニスエストラゴンの香りで…」
「仔羊のグリル カルダモンで香りづけしたレモンジュー
 ミントティーでコンポートしたトマト ごく少量のチョコレートと…」

ポークの煮込み、あんまり美味しそうで写真撮るのを忘れて食いついてしまった。
仔羊も、肉本来の旨味に香味に酸味、苦味…
まさしく五感を刺激するような、心躍るひと皿だ。


そしてデザート。全然選べない、ということで、
メニューの4品にプラス、隣で営業しているデリのケーキ2品。
ここらへんで、だいぶ記憶がいいかげんになってきてるので、メニュー名はいいかげん。
「ミルクプリンにキーマ紅茶のアイスクリーム添え」

「そばのブラマンジェのアイスクリーム添え」

「特製チョコレートパフェ いちごと米粉の焼き菓子添え」

「バナナとマンゴーのチェー タピオカ入り」

ここに「オレンジケーキ」と「クレームブリュレ」を追加し、ひたすら貪る。
印象的だったのは、ミルクプリンだろうか。
ビターなキーマ紅茶アイスの風味と相まって、たまらんお味。
チョコレートにアイスを包み込んだパフェも、やたらに美味しい。
チェーの濃厚なお味にも、思わず我を忘れてかっ込んでしまいそうになる。


満腹の上に、別腹も満たされ、すっかりご満悦。
ハーブティーやミントティーの品ぞろえも抜群で、こちらもやたらうれしい。
左手にライトアップされた大阪城を臨みつつ、
小雨がぱらつく中を、最寄り駅の天満橋へと向かう。
ランチのメニューも、鯖サンドなんかあって、やたら魅力的。
ここはぜひ、また来なくっちゃ、と固く、固く決意するのだった。