石垣島、ちょびっと紀行

せっかくの石垣島滞在ということで、空き時間を利用して、
ドライブとしゃれ込もうと思いきや、朝からの雨…
しかたないので、午前中はとりあえずふて寝してみる。


11時頃から晴れ間ものぞきだしたので、ようやくおでかけ。
まずは市街地中心部の公設市場へ。
お魚などを眺めてみるが、さほど沖縄本島と変わらない感じ。
というか、だいたい同じようにしか見えない、というだけなんだが。
ただ、公設市場内のおみやげ屋はなかなか地元志向が強い。
石垣産、八重山諸島(列島?)産、というものがけっこう見られる。
おなじみちんすこうも、八重山産とかいわれるとちょっと惹かれて買ってしまう。
その他、パパイヤジャムなどを買ってみるが、なかなか無添加のものは少ない様子。
石垣島産フルーツを使って、
添加物なし(種類によってはペクチン可)というのは、ほとんどない。
せっかく八重山農林高校とかあるんだから、
半ば実習を兼ねて無添加ジャムとかの販売をすればいいのに… と一人思う。


そうこうしていると腹が減るので、公設市場上の食堂へ。
アーサー汁と、にがなの白あえ、ジーマミー豆腐などでランチする。
アーサー汁、安達祐実の元恋人でないことはご承知の通り。(ああ、くだらない…)
アーサー、いわゆるあおさ海苔の澄まし汁だ。
これに島豆腐と、ウチナーかまぼこ(いわゆる薩摩揚げ)、
魚の身(グルクンとかだと思うが…)などを入れて、ショウガを利かせる。
かなりシンプルだが、思わずガツガツとかっ込んでしまう、クセになる味だ。

にがなは、たぶん沖縄地方特産のはまにがな、だと思う。
味としては春菊の系統、というところ。
さわやかな苦味と、島豆腐の濃厚な味わいがたまらない。
ジーマミー豆腐は、ピーナッツ豆腐のこと。
ごま豆腐を越えるねっとりとした濃厚な味わいがかなり独特だ。
慣れない人は、もしかしたら舌触りがちょっと気になるかも…。


とりあえずガッとかき込んで(だから太るんだ、とわかっていても…)
腹が膨れたら、こんどはお散歩というか、街歩きにいそしむ。
と、思ったのだが、何しろ街が小さい。とても小さい。
歩き始めて10分もかからないうちに、手詰まりになったので、書店へ駆け込む。
予想に反して手持ちの本がなくなってしまったので、補充しなければ…。
しかし、選択肢が異様に狭い。
上下巻の下巻しかない本とかもちょこちょこ見られ、かなり困る。
結局、黒川博行の「封印 (文春文庫)」に決定。
いや、いままで買い控えていて本当によかった、と実感する。


何もない市街地に飽きたので、すぐ近くの離島桟橋の方へ。
どんどん日差しが強くなってきたので、これはチャンス! と歩を進める。
大正解♪
快晴で、水面がキラキラと輝いている。

体感温度も25度を越え、パッと見だけならすでに夏気分、というやつだ。
ここから竹富島とか、西表島とかに行けるらしい。
ああ、いいなあ、行きたいなあ、と思っているうちにタイムオーバー。
後ろ髪を2000本くらい引かれながら、桟橋を後にするのだった。