アジアンスイーツめぐりinなんば。

mike-cat2005-08-31



過ぎゆく夏に、忘れられない思い出を作りたかったの…、
というのは真っ赤な嘘太郎。
単に、太りゆくお腹に目をつぶり、だらだらと甘いものを食べたかっただけ。
だって、いうじゃない。ダイエットはあしたから♪


こうやって毎度のことながら、自分をごまかし、まず向かった先は、
最近なんばウォークにオープンした台湾の人気店「冰館」。
http://www.icemonster.com.tw/
どうも、わたしの結婚式の日にオープンしたらしいのだが、七月末まで気づかず…
気づいた後も、何度か行列に気後れし、いまのいままでありつけずにいた。
きょうはちょっとだけ早起きしたので、午前中に訪れる。
いつもの異常な数こそいないけど、それでも十数人待ち。
ううん、さすが甘党が「ここに行かなきゃ、台湾行く価値なんてない」と認める名店。
まあ、混む理由は、えらく狭い店内と、ややトロいスタッフにもあり、なのだが…


「新鮮芒果泡泡氷」と「芒果雪綿花氷」を注文する。

「新鮮〜」は、かき氷に濃厚なマンゴーソースと角切りマンゴー、マンゴーアイスクリームを載せた一品。
香港スイーツでもおなじみ、トゥー・マッチなまでのゴージャスなフルーティーさが最大のウリだ。
3種類のマンゴーテイストだけじゃ飽きたらず、ベースの氷にはカラメルソースみたいなのもかかってる。
理屈だけで考えると、どう考えてもやりすぎだ。
しかし、なのである。味の方は、不思議なぐらい、きっちりバランスが取れているのだ。
いや、そりゃ甘いんで、甘党じゃない方にはお勧めはできないが、
「た〜っぷりとフルーツが食べたいの、きゃ♪」という、甘党の飽くなき追求には、ぴったりとはまる。
時に食べ過ぎると飽きがきかねないマンゴーのねっとり感も、
氷との組み合わせで驚くほどスルスルと口に入ってくる。気づくと、もう食べ終わっている、という案配だ。
かき氷にありがちな、終盤の水っぽさもほとんどなく、最後まで高水準で食べられるという仕組み。
なるほど、これは本場台湾でも大行列、という理由、何の疑問もなく、理解できる。

そして「〜雪綿花氷」も、これまたたまらない一品だったりする。
こちらは練乳を混ぜ込んだ氷をかき氷に仕立てるという、これまた甘党のツボを突いたスイーツだ。
子どものころは練乳を缶(もしくはチューブ)からそのまんま食べていた僕としても、見逃せない。
練乳かけとはまったく違う食感に、またも陶酔してしまう。
たぶん、練乳の濃度には試行錯誤を重ねたのだろう。口溶けは、まことに絶妙だ。
マンゴーとの相性も、もちろん抜群とあって、スプーンを動かす手は止まることを知らない。
惜しむらくは、マンゴーソースのトッピングが微妙に少ないことだろうか。
氷本来の味を楽しませよう、という意図は十分わかるのだけれど、もちょっと欲しい、というのが本音。
しかし、それはあくまで小さな瑕疵。このスイーツそのものの価値は、何ら貶められるものではない。


どちらのお品も間違いなく「甘党なら食え!」という逸品。
きょうはマンゴーにこだわったが、イチゴやキウィを使ったメニューもぜひに試してみたい。
オフィシャルサイトを見てみると、あちらではパイナップルだとか、レモンのメニューもあるらしい。
「一度は行ってみたい」と思っていた台湾だが、これで「一度は行かなければならない」に格上げ。
そこは、甘味天国香港に勝るとも劣らない、桃源郷なのであろう、と思いを馳せる。


で、その勢いもそのままに、高島屋大阪店地下にある香港の名店「糖朝」へ。
http://www.sweetdynasty.com.hk/
こちらはもう、香港でもおなじみ、東京には青山、二子玉などにもお店がある。
関西初出店とあって、オープン当時に一回行ったのだが、その後はちょいとご無沙汰だった。


こちらではランチセットとともに単品スイートをむさぼる。
セットは蝦ワンタン麺をチョイス。連れとともに、汁ありと汁なしをそれぞれ食す。
いつもながらに、このスナック麺がたまらない。
いや、健康には本当に割るそうなんだが、それでもたまらなく、うまい。
香港のお店の喧噪とはまったく違う雰囲気とあって、
高揚感との相乗効果は期待できないが、落ち着いた雰囲気で食べるコレも、なかなか悪くない。

セットのデザートはココナツミルク系でまとめる。
フルーツ&タピオカ入りと、白キクラゲとナタデココ入り。
どちらもシンプルだが、優しく飽きのこない、定番の味だ。
白キクラゲについていた水の影響か、
ココナツミルクが微妙に分離していたのはご愛敬だが、やはり夢中になって啜ってしまう。

単品で頼んだのは「マンゴー載せ豆腐花」と「マンゴー&タピオカ」。
こちらもまあ、やっぱり定番の味、というか、
いつ行っても毎度毎度の食べ過ぎなので、定番で食べるのがけっこう多い。
マンゴー&タピオカは、濃厚なマンゴーにひたすら溺れる一品。
タピオカの食感を楽しみつつ、マンゴーの風味に浸る。
豆腐花は繊細でやさしいお味が、マンゴー天国の締めくくりとしては最高だ。
一度木桶のやつも食べてみたいのだが、
やっぱりマンゴーと一緒に食べる悦楽を考えると、どうしてもこちらをチョイスしてしまう。


朝起きて数時間でいったいマンゴーをいくつ分食べたのか…
香港に行ったときと同じような感想を覚えつつ、はち切れそうになったお腹を抱え、お店を出る。
目の前に、おっしゃれなシャツを発見! しかし、ウエストが絞ってある…
自分の腹と見比べ、「いまはお腹がイッパイだから…」と、自己欺瞞かます
そう、本当はお腹が減っている状態でも、微妙にアブナイ。
まあ、何というか、観月ありさの「軽くヤバイ」の、3倍くらいヤバイ。
とても後ろ髪を引かれるが、あのシャツ、痩せないととても恥ずかしくて着られない。
「いよいよ、九月からダイエットだ」と、たぶんアテにならない決意を胸に、帰路に着いたのだった。