代官山「カフェ ミケランジェロ」ほか

ちなみにここは代官山ミケランジェロ


きょうは休日。個人的な大イベントを2つこなす。
それはそれでけっこうな一日だったのだが、なぜかその合間をぬって、
食べ歩きの一日にしてしまう。
食いしんぼは、これだからいけない…。
まずは反省を込めて、書き記すことにしてみた。


待ち合わせはお昼過ぎの銀座だった。
まずは昼食、コリドー街近くの和食〝「け」の字屋〟。どうなんだろ、この名前。
僕は別に不満はないけど、「おいしそう!」と思わせる店名かは微妙じゃない?
まあ、入っておいてどうこういうのもなんだけど。
全然わからないけど、何か由緒あるお名前なんだろうな。
「け」にも歴史あり、みたいな。
http://www.talkpal.co.jp/kenojiya.htm


で、お店の雰囲気はけっこういい。ヘンにお高くなく、でも落ち着いてはいるし。
「一汁三菜」の膳をいただく。
記憶力スカスカなんで、うろ覚えだが、
まずは先付け、キノコのゼリー寄せとささみの和え物。
あれ、創作和食? いや、おいしいからいいけど、ちょっと意外だった。


お膳はタコとタイのお造りに、一口クリームコロッケ、野菜の煮物、だったかな。
それに、お揚げのおみそ汁。どれもおいしくいただきました。
ただ、こうして書き出すと、何となくトータルでは決め手欠けるかも。
ヘビーだとまた文句をいうクセに、とりあえずの所感をもらす。わがまま。
これに、リンゴ・シャーベットのデザートが付いた。
カルバドスか何かで煮込んだリンゴソースがけ。なかなか、の感じ。
連れの頼んだ大皿ランチとの価格差が、微妙によくわからなかったけど、まあよしとしよう。


その後、まずは最初のご用事で新宿へ。
買い物中に一休み。
時間がないので、あらかじめ買っておいたジャン=ポール・エヴァンのチョコーレートをつまむ。
アールグレイ風味のアレグロ中国茶ガナッシュのジェンムとライム味のやつ。名前忘れた。
本来、こういうつまみかたをするチョコレートじゃないよな、とやや苦笑する。


次の用事は西麻布だったので、恵比寿からタクシーで行くことにする。
駅前のバリ風カフェでお茶をいただく。アイスチャイと、カモミールフレーバーの紅茶。
チャイ、おいしいんだけどひと味足りない。もちろん、そんな本格店じゃないから、仕方ないんだが。
まあ、僕だって本場のチャイは飲んだことない。偉そうなことはいえない。
ただ以前、シンガポールのインド人マーケットに行った時(たまたま見つけただけだが)
何だかよくわからないものを売っている、さらに奥で見つけたチャイ屋さんの味が忘れられないのだ。
何というのだろう、子どもの頃から飲んでいる人間にしか作れないような、
〝こなれた〟味に感じられた。たぶん、ほんのちょっとの差なんだろうけど。
それは言い換えれば、〝ネイティブ感〟なのかも知れない。
「あの味、いつかインドで」と思いつつ、それだけのためにインドに行くカネもないので、今に至る。


西麻布での用事をすますと、次は代官山。
ここは、あまりなじみのない土地ですな。生涯で10回も来てない。
そんなことはどうでもいいのだが、用事は「リストランテ ASO」。
待ち時間に、併設の「カフェ ミケランジェロ」にて、サンドイッチをぱくつく。
http://www.hiramatsu.co.jp/michelangelo/
まずはトルティーヤのサンドイッチ、「ピアディーナ」。
プロシュート、ほうれん草、パルメザンをトルティーヤで挟んで、プレスして焼き上げたやつ。
やっぱり、とうもろこしの風味の強さで、ほかの風味は負けてたけど、
スナックとしてはかなりイケてる一品。
あとはバゲットに同じ内容を挟んで、パニーニみたいにホットサンドしたやつ。
これもバゲットの食感が微妙に変化して、たまらない一品。
それとフォカッチャにカプレーゼ(上の4つからプロシュート抜いたヤツ)挟んだホットサンド。
どれも香ばしく、疲れが出てきた体に染み渡る。
そうそう、ハーブティーもなかなかの品ぞろえでございました。


代官山でのヘビーな体験については、いつの日か…。
とにかく、「大変なのね」の思いを胸に再び恵比寿に向かう。
さっき食べたはずなのに、小腹が空く。
これがいけないんだ、などと思いつつ、無反省に夜食に食らいつく。
西口から徒歩1分ほどの、京風コリアン「Bian」。
http://www.bian.jp/
京風、とコリアン、ってけっこう強引な気がするが、食べてみると、それなりに理解できる。
ま、別に理解できなくても、いいんですけどね。おいしければ。


いただいたのは、まず野菜たっぷりの「チャプチェ」。
さつまいも澱粉で作った麺と、野菜の炒め物だ。
韓国に出張行ってた時、よく食べていた気がするが、それよりずっとあっさり。
ここらへん、京風なんだろうか。あ、おいしいですよ、もちろん。
あとは「棒鱈の皮とたたきゴボウのコチュジャン和え」。
これ絶品。かなり辛いけど。連れはかなり苦しんでた様子。一気に汗も吹き出す。


続いてこのお店の名物らしい「SUN」をいただく。
平たくいえば、京風のだしを取った、チゲの一種。
コチュジャンの真っ赤なスープに、卵とお豆腐、お野菜。
きょうの具は「栗、さつまいも、カボチャ」。
スープの辛みと、具の甘みが絶妙のハーモニーになってる。宣伝文句みたいで恐縮だが。
強いていうなら、もっとカボチャ欲しいな、と。
どんぶり大の石鍋に、スライス3、4枚じゃ、やや物足りない。
ま、その分お値段は抑えてあるので、不満はないが。


で、シメでもないが、ごはんは五穀米の石釜釜飯。
黒米、もちきび、発芽大麦、そば、緑豆。
黒米の色がほかの穀物を染め上げ、いい色に仕上がる。
いわゆる、石焼きビビンバ用の石釜で調理するから、ふっくらとした炊きあがりだ。
ヒヨコ豆、まこもの観、アズキ、レンズ豆とかの入った、
十二穀米の「縄文米」もいつの日か、と野望を抱く。一人前1000円の安い野望だが。


デザートの杏仁豆腐、カボチャ・ココナツ餡と白玉もまずまずのお味。
何も考えず入った割には、値段、お味ともかなりの満足度高、だった。
難をいえば、ソフトドリンクやや高めかも。
温かいコーン茶、ウーロン茶がお茶わん1杯で500円弱は、ややきついかも…
デザートの時のチコリコーヒー、レモングラスローズヒップのレッドレモンティーは、
ポットサービスしてくれるんだから、こちらもポットでぜひ、と思いつつ、クチにはしない。
なぜって、僕って控えめな人間だから。ポッ…
たぶん、知人はみんなここで突っ込み入れること間違いないが、
僕の人となりを知らない方は読み飛ばしてくれるとうれしいかも。


以上、香港でも思ったことだが、どう考えても食べ過ぎだ。
「こんな生活を続けていたら…」「ダイエットはあしたから…」。
こういう思いも、小腹が減ると、すぐにどこかへ飛んでいく。
せめて、このblogを見て、自省の材料にできれば…。
無理だろうな、たぶん。
だって、これ読み返したら、食べ損ねたメニュー、食べに行くに決まってるし。