博多で楽しむ、長崎の味

そんな恋愛小説を読みながら、食べた夕食は中州・宝雲亭の一口餃子。
いわゆる、博多鉄鍋餃子とはちょっと違う。というか、実は長崎系一口餃子。
せっかく博多に来てるんだから、というご指摘はごもっともなんだが、
長崎ってなかなか行く機会なくて。
ちなみに、長崎だと、思案橋電停近くの雲竜亭が好き。訊いてない?失礼しました。



じゃ、長崎系って何だ? という定義づけ。実は、ベースがタマネギなのだ。
餃子、自分で作る時は、白菜&長ネギがメインのベースにしている。
野菜系の餃子なら、たいがいのトコはそうじゃないかと思う。
ところが、長崎系はタマネギを大量に使うことで、独特の甘みを出す。
何ともいえない。白菜や長ネギとは違ったジューシーさが醸し出される。


店にはいると、まず尋ねられるのが「餃子は何人前で?」。
感覚的には焼き肉と一緒だ。一人前で満腹、は決してありえない。
一口サイズが10コで、一人前。女性でも二人前くらいからがスタート地点だ。
きょうは4人前を頼む。40コ、でも全然多くない。
きょうは、とにかく気持ちが餃子ひとすじだったので、餃子しか頼まなかったけど、
焼き上がりに意外と時間がかかることもあって、
普段ならば、ニラとじ、肝とじ、肝ニラとじ、のどれかを注文する。
これもまた美味。
何なんだろう、素人では出せない、微妙な品のなさがたまらない。


で、餃子。食べる時は、酢醤油に、ゆず胡椒で食べる。
胡椒といっても、ひらたくいえばこちら独特の唐辛子ミソだ。
http://www.yuzukosyou.com/seizou.files/seizou.html
ジューシーなタマネギの甘みと、ゆず胡椒の辛みがムチャクチャ合う。
そう、それは華麗なマリアージュ…。すみません、ちょっと気取ってみたくて。
でも、美味しさはもう保証付き。もう箸が止まることは、決してない。
というか、「君、ゆっくり味わって食べるように」と自分に言い聞かす。
しかし、止まらないんだな、これが。あっという間に食べきる。
もう一人前、との想いを断ち切り、お店を後にする。
あしたのメニュー。博多鉄鍋餃子でもいいかも。ホント、餃子は飽きがこない。