ああ、憧れのラグジュアリーホテル

本読むだけでは、欲求不満…

読み終わったのきのうだけど、書く元気なかったので、きょうに延期。
森 拓之著「「東京ホテル戦争」を制するホテルブランドはどこか?」。
ISBN:4757302606
けっこうベタなタイトルだな。わかりやすいけど。
体裁はビジネス本にも見えるが、
基本的には〝お好きな人〟が書いた概論モノだ。


冒頭は、2007年の日比谷「ペニンシュラ東京」オープンを小説のように描く。
外資系ブランドのホテルが続々とオープン予定となったいる現在の状況から、
アルマーニやブルガリがホテル業に進出し、業界の勢力図が大きく変わる様を予想したものだ。
このあたりは、その頃までにぼくが、いわゆるセレブになってる可能性はゼロなので、
読んでても「ふうん」でしかないんだけどね。
というか、「その頃まで」じゃなくても、たぶんセレブにはなれないな(笑)
それはともかく、巻頭の東京ホテル地図はけっこう楽しい。
どれだけ泊まれるか、はともかく、
ホテル好きとしては「ああ、泊まってみたいよう」と、気持ちが浮き立つ。
浮き立つだけじゃなく、何かしろよ、とも思うが。


先にも書いたが、ホテルの形態やブランド、各グレードについて、
ざっと解説がされている。字が大きくてちょっとつらいが、なかなか読みやすい。
無機質というか、冷静な解説には好感も持てるし、知識を整理しやすい。
リッツカールトンがマリオットの傘下に入ってたとか、全然知らなかったし、
ヒルトンがスターウッドの系列と思ったのは、勘違いしてたこともわかったんで。
ま、泊まった感想を「チョー楽しかった」とか書かれても「チョーくやしー」だけだし、
当たり前といえば、当たり前のことなんだけど。


帝国ホテルとか、オークラとか、日本のご三家あたりが、
けちょんけちょんにけなされてるのも、けっこう心地よい。
ごめんね、関係者のひと。
宿泊じゃないけど、時々行くことがあるんだが、何か、格式にばかりこだわってて、
その格式だけを求める利用者のニーズにしか対応できてない、という印象が強い。
その割に、外資系のホテルとかと比べると、
ゴージャスとかラグジュアリーという意味では大きく劣るし、
テルマンの態度も「ちょっとね…」と、思うことも多い。
「逆にお金もらっても、別に泊まりたいと思わないな」と、いうのが正直なところだ。
いや、別にそんな高級ホテルを泊まり歩いてるわけじゃないから、
「ナニを偉そうに…」といわれると、ごめんなさい、なんだけど。


しかし、出張の多い仕事なんで、ホテルに泊まる機会は多い。
基本的に、旅は宿にこだわる方だし、たまには経費で贅沢しちゃうこともある。
ごめんね、会社の経理のひと。
というわけで、気持ちのいいホテル、サービスの質に問題のあるホテルを、
ある程度判断するくらいはできるかな、と自分では思ってる。
やっぱり、それなりのホテルに泊まると、「ああ、いいなぁ」とうっとりできるし、
けっこう神経質なトコもあるんで、「ここメンテナンス悪いな」と、気になることも多い。
すべては値段との相談ではあるんだけど、
多少値が張ってもトータルなお値ごろ感があるホテルに泊まりたい、と思う。
出張費浮かして、安ホテルとか、もう考えるだけで寒けがする。これはこれで問題だけど。


まあ、だいたいが僕もプチ〝お好きな人〟。
休みの日に都内ホテルに潜伏とか大好きだし、できることならもっともっとしたい。
以前、「宝くじでいくら当たったら、心底満足できるか」をみんなで妄想した時、
新宿・パークハイアット東京のコーナールームとかに、
ずっと一生住める経費プラス、もろもろの豪遊費が「満足いく額」と算出した。
値段? 内緒。アホと思われるから。いくら妄想でも、間抜けすぎるし。


脱線してきたので、話を戻す。
本自体楽しかったが、こういう本を読んでおくと、
どういうサービスを求め、どういうホテルに泊まるか、
自分の欲求により忠実なホテル選びができるようになると思う。
妥当な要求はしたいが、見当違いな要求はしたくないし。
とりあえず、都内の新しいホテル、いくつかは泊まってみたこともあるけど、
これからできるホテルもぜひに泊まってみたいな、と思うホテルがめじろ押しだった。
欲求の方向性は定まった、と思う。ただ、致命的な問題は依然横たわってるんだよね。
「そのお金はどこにあるの?」。はあ、すべてはここに行き着くのね。
誰か、僕をお金持ちか、セレブにしてくれないかしら…、と書いて気付く。
ホントに自分で努力しようという意欲がないな、と(笑)
いいんだい、高級ホテル泊まり歩く人のほとんどは、努力しなくてもおカネ持ってる人だから。
なってみたいな、と妄想するくらい、許してくれよ。と勝手に結論をまとめてみた。ダメ?