お待ちかね、二ノ宮知子「のだめカンタービレ」最新10巻♪ ISBN:4063405052

今回も楽しいよ♪

恥ずかしげもなく、仕事の待機中に読んでしまった。
その上、笑いこらえるのに必死。さぞかし間抜けな光景だったと思う。


奇才ピアニスト「のだめ」と、若手指揮者のホープ、千秋真一の、
間抜けだけど、キュンとなる恋を描いたラブコメディ。
スポ根なら、スポーツに当たるトコが、音楽になってる。
とか、みなさんご存じだろうから、説明の必要ないかな…
しかし、マンガというメディアで、音楽を題材にし、
それも、音楽が聞こえてくるような臨場感あふれるストーリー。
さらに、クラッシックの素養がなくても楽しめる、というわかりやすさ。
この作家さん、ホントすごい、とひたすら尊敬の念を勝手に送りたい。


で、音大での日々を描いた9巻までから一転、今回からパリ編。
コンセルヴァトワール(?)に晴れて合格、留学することになった、のだめの、
パリでの苦闘を描く。ほんと苦闘だ。
だって、フランス語しゃべれない。
っていうか、ちゃんと勉強してから行けよ。と突っ込みどころは相変わらず満載だ。
フランス語修得までの、「おいおい」な過程がまた、笑わせる。
後半は千秋が現地で出場した、コンクールの様子が描かれる。
またもや、マンガからそのまま音楽が聞こえてきそうな、臨場感だ。


しかし、この「のだめ」ちゃん。あっ、名前は野田恵、だから、のだめ。
性格のエグさはかなりのものだ。かわいい、と、奇人変人の境目。
まあ、マンガのキャラなんだから、当たり前なんだが。
奇行の数々に大笑いしながらも、何だか「いいなぁ」と思ってしまう。
まあ、マンガのキャラなんだから、当然なんだが。
最近、表現の繰り返しが多いのは、ボケたからじゃないけど、
やっぱり気をつけよう。深〜く反省♪


本題に戻って、こういうの読んでて必ず思うのは、
「こういう人が現実にいたら…」。
天然のおおボケ系、って、かわいいんだけど、
この、のだめちゃんのマイペースぶりはかなりすごい。
食い意地張ってるトコなんかは、むしろ魅力のうちだろうけど、
ついていけるかどうか、は相手の度量というより、
リズムが合うか、合わないか、だけだろうな、
ってすごく身もふたもない言い方かも。


まあ、そんなわけで、数少ない波長の合う二人の、
なぜか、ちぐはぐな恋愛はすごく楽しい。
三浦しをんの最新エッセイ「乙女投げやり」で、
最近知ったこのマンガだが、もう、すっかりファンになってしまった。
11巻、早く発売にならないかな、とアホなこどものように、思いを募らせている。