新宿武蔵野館で「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?! 」

mike-cat2008-01-22



ローワン・アトキンソンによる人気TVシリーズ
「ミスター・ビーン」の映画化第2弾。
こんどは南仏カンヌへのバカンスに出かけたビーンが、
行く先々でお馴染みのとんでもない騒動を巻き起こす。


前作「ビーン」は、ビーンがしゃべってしまったり、ストーリー仕立てっぽい部分が強調され、
本来の持ち味がだいぶ色褪せていた、正直失敗作だった。
その反省を生かしてか、約10年ぶりの最新作は、
TVシリーズでのパントマイム系のドタバタを生かし、
ブラックなテイストも少々復活気味でグイグイと押してくる。


あの「プラトーン」「スパイダーマン」のウィレム・デフォーや、
髪結いの亭主」「パリ空港の人々」のジャン・ロシュフォールらも、
いい感じの悪ノリでアトキンソンといいコントラストを描き出す。
ヒロイン役のエマ・ドゥ・コーヌも好感が持てる笑顔で、
物語全体のいいイメージを膨らます、好リリーフになっている。


ストーリーとドタバタのバランスに関しては、まずまずといったところか。
定番のギャグに食傷気味になる人も多いだろうが、
もうそれはそれとして、寛大に受け入れてしまえば、
いい感じのユルさで笑い続けることができるはずだ。
TVシリーズのキレにはやはり遠く及ばないが、
少なくとも映画第1作よりは間違いなく面白いといえるだろう。