京都の夏の風物詩、祇園祭は宵山へ。

mike-cat2006-07-16



そう、コンチキチン♪ なアレである。
梅雨明けを錯覚させる夕立もやみ、思ったより涼しい京都の街。
錦市場などを散策後、四条通を烏丸方面へ向かう。
18時の歩行者天国開始を前に、四条通は人まみれ。
大丸を右手に、人混みにまぎれつつ進むと、
翌日の山鉾巡行の先頭を務める「長刀鉾」が見えてくる。
鉾のてっぺんに光る〝三条小鍛冶宗近作の大長刀〟。
いかにも、な山鉾に、祭り気分が盛り上がってくるのが、実感できる。


ここから屋台が立ち並ぶ烏丸通りを左に折れる。
たこ焼きにお好み焼き、焼き鳥、くじ引き、かき氷…
お馴染みの屋台にまじって、関西ならではの「から揚げ」も目立つ。
いまだに違和感が抜けないのだが、関西では当たり前の光景だ。
ちなみにいわゆるフライドチキンではなく、まんまから揚げ。
それでも、人ごみの中でから揚げを頬張る人はざらに見かけるのだ。


それはともかく、ここらあたりからいわゆる「山鉾町」に突入する。
綾小路通りに入り、「白楽天」に「鶏鉾」、「綾傘鉾」などを眺める。
長刀にも匹敵する高さの「鶏鉾」、
漆で塗られた「綾傘鉾」がなかなかにナイスだ。

ここから新町通を左に折れ、有名どころの「船鉾」を見物。
どうやら鉾に登ることができるらしいのだが、訊いてみたら大行列。
30〜40分待ちと聞いて、あっさりとあきらめる。


仏光寺通りを越え、次におわすは「岩戸山」。

こちらはほとんど待ち時間なしで登れると聞きつけ、
300円也で入場券を買って、乗り込んでみる。
「天の岩戸」の神話に故事を持つらしい。
天井にまで極彩色の塗りなどが施され、見応えは十分。
外を見回すと、意外なほどの高さにちょっと驚いたりする。


ここからどこへ行っても満員満員の店をめぐり、
京都風の何かを食べるなんて、夢のまた夢、という感じ。
どうでもいい感じの店でも、ぞんざいな扱いで門前払いされる。
ようやく見つけた蕎麦屋で軽い夕食を取り、仏光寺通りを進む。


木賊山」から、油小路通りを左に折れ、「太子山」へ。

ここらへんは、屋台も少なく、
本当に地元の祭りの雰囲気がグッと強まる。
小さな女の子たちの
「×××どうですか、ちまきどうですか、ろうそく1本ほにゃららら〜」
これがなかなかに聴かせるのだ。
雰囲気を満喫すべく、思わずちまきとろうそくを買い求める。


ここから油小路を戻り「油天神山」、綾小路通りを右に折れ「芦刈山」へ。
新町通で左折し、四条通へ戻る。
「郭巨山」「月鉾」を横目に、とんでもない数の人出の四条通を横断。
「放下山」から「南観音」「北観音」と回る。

途中、「南観音山」から、みこしのようなものが出発する。
「あばれ観音」というのもあるらしいが、それとは違うらしい。

人混みの中を無理矢理進んでいくのがなかなか強引で祭りっぽい。


八幡山」を観た後は、三条通を右折、
役行者山」「黒主山」などを遠目に眺めつつ、三条駅方面へ。
烏丸通りでこれまた遠目に「鈴鹿山」を見物し、これにて山鉾町めぐりは終了。
翌日の山鉾巡行に向け、京都を後にしたのだった。