京都山科は勧修寺で睡蓮&花菖蒲
朝イチででかける予定が、昼まで爆睡してしまう。
睡蓮といえば、午前中という気もしないでもないが、
気にせず、京阪にて中書島経由、六地蔵へ。
ここから京都市営地下鉄の東西線に乗り換え、小野で下車する。
ちなみにJRの山科からでも行けるが、これだと電車賃が倍になる。
小野駅からは、徒歩で約5分。
「ここは勧修寺」という、ベタな看板を見つけ、中に入っていく。
この勧修寺、平安様式そのままの「氷室池」一面の睡蓮、というのが、ウリである。
拝観時間が終わる1時間前の3時に到着し、中に向かう。
入ってびっくり。もうモミジが色づいている。季節先取りもいいところだ。
よく見ると、周りの緑ももみじがかなり多い。秋口はさぞや絶景、というかんじなのだろう。
しかし、まだ6月に入ったばかりで赤くなってしまって、どう夏を越えるのか…
さらにズイズイと進み、水戸黄門こと水戸光圀寄進という「勧修寺型灯篭」や、
「ハイビヤクシン」という樹齢750年の名木を眺めつつ、氷室池へ。
遠くに山を望むこの風景、これはなかなか、である。
池には評判通りの一面の睡蓮、岸辺には花菖蒲が咲き誇っている。
睡蓮はピンクと白の2色。やや遠めなのが難だが、これまた絶景なのである。
ちなみにハスと睡蓮の区別がよくわからないのだが、
どうも調べてみるとどうも、水面から立ち上がっているのがハスで、
水面に浮かんでいるのが睡蓮、ということらしい。
だが、その割には水面から立ち上がっている睡蓮もあったりして、謎は深まる。
ついでにいうと、やや花が閉じがちなのは、間違いなく寝坊が響いたと見える。
まだだいぶ日が高いが、もう時間的に花が閉じる時間のようだ。
花菖蒲は白地に紫の霜降りと、紫に白の霜降り、そして黄色の3色。
こちらは近くに見えて、うれしい限り。
ややへなっとしているように見えるのは、やはり暑さのせいか。
さて、池のほとりに経つと、グワーッ、グワーッという鳴き声が聞こえてくる。
カエル、なのかと思うとさにあらず。
上の方からの鳴き声に顔を上げると、シラサギが池の中の小島に巣を作っている。
それもかなりの数のシラサギが、たむろしていることがわかる。
そこかしこで小競り合いなんかしてるのは、まるでネコと一緒、というのが笑えるが。
そうこうしていると、またゴワーッという大合唱が聞こえてくる。
こちらは本当にカエル。
気温が下がってきたせいか、ウシガエルがそこら中で、
のどをふくらまして大合唱をかましている。
「おれのセクシーボイス、聞いてくれよ〜」みたいな感じなのだろうか。
睡蓮の葉の上を元気に飛び回ったりして、なかなか楽しい。
とりあえず池のまわりを散策しようと回り込むと、変な看板を発見。
「この先行かれるのは自由ですが、大いに危険」
自己責任、というやつか。別にいいけど、何が危険かまるでわからない。
普通に道があるだけなのだ。
まあ、「危険じゃない」というエリアよりは、池に落ちる可能性は高いが。
マムシとかでるのだろうか、それとも掃き掃除が面倒くさいのか…
まあ、いいや、ととりあえず池のほとりを1周する。結局何が危険だったのか…
もう一度最初の場所に戻り、睡蓮を眺めて、これでおしまい。
京都旅行で気合い入れてきたら、ちょっと失望するかも知れないが、
軽い気持ちでたらたら見にくる分には、いい感じに脱力してる好感持てるスポットだ。
そういえば本堂らしきものには全然お参りしていない気もするが、
順路にないのだから、まあしょうがないでしょう、ということで、無理矢理納得する。
あとは東西線で京都市役所方面へ。
寺町京極から錦小路を冷やかし、帰りは新京極から三条へ向かう。
錦では「鰻茶漬け」や、天ぷら用のナス、姫筍、ヤングコーンなどを買い込む。
いつもなら麩饅頭なども買うところだが、夕食がヘビーになりそうなので我慢する。
あとは再び京阪にて大阪方面へ。
しめて約6時間の京都小トリップ、寝坊してこれなら悪くないな、と独りごちるのだった。