京都山科は勧修寺で睡蓮&花菖蒲

mike-cat2006-06-01



朝イチででかける予定が、昼まで爆睡してしまう。
睡蓮といえば、午前中という気もしないでもないが、
気にせず、京阪にて中書島経由、六地蔵へ。
ここから京都市営地下鉄東西線に乗り換え、小野で下車する。
ちなみにJRの山科からでも行けるが、これだと電車賃が倍になる。


小野駅からは、徒歩で約5分。
「ここは勧修寺」という、ベタな看板を見つけ、中に入っていく。
この勧修寺、平安様式そのままの「氷室池」一面の睡蓮、というのが、ウリである。
拝観時間が終わる1時間前の3時に到着し、中に向かう。
入ってびっくり。もうモミジが色づいている。季節先取りもいいところだ。

よく見ると、周りの緑ももみじがかなり多い。秋口はさぞや絶景、というかんじなのだろう。
しかし、まだ6月に入ったばかりで赤くなってしまって、どう夏を越えるのか…


さらにズイズイと進み、水戸黄門こと水戸光圀寄進という「勧修寺型灯篭」や、
「ハイビヤクシン」という樹齢750年の名木を眺めつつ、氷室池へ。

遠くに山を望むこの風景、これはなかなか、である。
池には評判通りの一面の睡蓮、岸辺には花菖蒲が咲き誇っている。
睡蓮はピンクと白の2色。やや遠めなのが難だが、これまた絶景なのである。

ちなみにハスと睡蓮の区別がよくわからないのだが、
どうも調べてみるとどうも、水面から立ち上がっているのがハスで、
水面に浮かんでいるのが睡蓮、ということらしい。
だが、その割には水面から立ち上がっている睡蓮もあったりして、謎は深まる。
ついでにいうと、やや花が閉じがちなのは、間違いなく寝坊が響いたと見える。
まだだいぶ日が高いが、もう時間的に花が閉じる時間のようだ。


花菖蒲は白地に紫の霜降りと、紫に白の霜降り、そして黄色の3色。

こちらは近くに見えて、うれしい限り。
ややへなっとしているように見えるのは、やはり暑さのせいか。


さて、池のほとりに経つと、グワーッ、グワーッという鳴き声が聞こえてくる。
カエル、なのかと思うとさにあらず。
上の方からの鳴き声に顔を上げると、シラサギが池の中の小島に巣を作っている。
それもかなりの数のシラサギが、たむろしていることがわかる。

そこかしこで小競り合いなんかしてるのは、まるでネコと一緒、というのが笑えるが。


そうこうしていると、またゴワーッという大合唱が聞こえてくる。
こちらは本当にカエル。
気温が下がってきたせいか、ウシガエルがそこら中で、
のどをふくらまして大合唱をかましている。
「おれのセクシーボイス、聞いてくれよ〜」みたいな感じなのだろうか。
睡蓮の葉の上を元気に飛び回ったりして、なかなか楽しい。


とりあえず池のまわりを散策しようと回り込むと、変な看板を発見。
「この先行かれるのは自由ですが、大いに危険」
自己責任、というやつか。別にいいけど、何が危険かまるでわからない。
普通に道があるだけなのだ。
まあ、「危険じゃない」というエリアよりは、池に落ちる可能性は高いが。
マムシとかでるのだろうか、それとも掃き掃除が面倒くさいのか…
まあ、いいや、ととりあえず池のほとりを1周する。結局何が危険だったのか…


もう一度最初の場所に戻り、睡蓮を眺めて、これでおしまい。
京都旅行で気合い入れてきたら、ちょっと失望するかも知れないが、
軽い気持ちでたらたら見にくる分には、いい感じに脱力してる好感持てるスポットだ。
そういえば本堂らしきものには全然お参りしていない気もするが、
順路にないのだから、まあしょうがないでしょう、ということで、無理矢理納得する。


あとは東西線京都市役所方面へ。
寺町京極から錦小路を冷やかし、帰りは新京極から三条へ向かう。
錦では「鰻茶漬け」や、天ぷら用のナス、姫筍、ヤングコーンなどを買い込む。
いつもなら麩饅頭なども買うところだが、夕食がヘビーになりそうなので我慢する。
あとは再び京阪にて大阪方面へ。
しめて約6時間の京都小トリップ、寝坊してこれなら悪くないな、と独りごちるのだった。