こんどこそ、絲山秋子に…

芥川賞直木賞の候補作が発表された。
しかし、前回からまだ全然時間が経ってない気もするのだが…


それはともかく、まずは芥川賞
伊藤たかみ 「ボギー、愛しているか」(群像十二月号)
絲山秋子沖で待つ」(文學界九月号)
佐川光晴 「銀色の翼」(文學界十一月号)
清水博子 「vanity」(新潮十月号)
西村賢太 「どうで死ぬ身の一踊り」(群像九月号)
松尾スズキクワイエットルームにようこそ」(文學界七月号)


どれも読んでいないので、何とも言い難いのだが、
そろそろ絲山秋子にあげておかないと、もうあげ時がなくなるんでは、と心配になる。
別に賞がなくても、面白い小説を書く作家に違いはないのだろうが、
やはりそれでももっともっと絲山秋子は広く読まれるべき作家だと思う。
そのきっかけとして、この作品で受賞し、
なおかつこの作品がマイベストの「海の仙人」並の傑作であることを願いたいな、と。


で、直木賞候補作はこちら。
伊坂幸太郎 「死神の精度」(文藝春秋
荻原 浩 「あの日にドライブ」(光文社)
恩田 陸 「蒲公英草紙」(集英社
恒川光太郎 「夜 市」(角川書店
東野圭吾 「容疑者Xの献身」(文藝春秋
姫野カオルコ 「ハルカ・エイティ」(文藝春秋


こちらも、もう東野圭吾にあげる潮時だろうな、という感じ。
この作品なら、〝人物が描けていない〟とかそういうたわ言も抜きでお願いしたい。
個人的にはともかく、普遍的な評価として「文句なしに面白い」ということに文句はない。
伊坂幸太郎については、僕はこの作品大好きだが、
ファン的には「これか」というものもあるのかもしれない。
恩田陸の作品も読んでいないのだが、こちらはシリーズもの?だったはず。
シリーズものって、選びにくいような気もするが、どうなのか。
荻原浩は、このところちょっと遠ざかっている作家。
「あの日にドライブ」は山本周五郎賞も獲ったのだったっけ?
姫野カオルコについては、まだ肌に合うのか合わないのか、微妙なこともあって、
「ハルカエイティ」 も気になりつつ手を出してない作品だ。


と何の脈絡もなく書き連ねてみる。
とりあえず、絲山秋子東野圭吾であることを祈って、発表を待ちたいな、と。