北谷は美浜7プレックスにて「THE JUON」

ポスターはちっと怖い…



米国版「呪怨」こと〝THE GRUDGE〟
バレンタインデーに観るなよ、というご指摘、ごもっとも。
でも、観るつもりだった「きみに読む物語」の時間が中途半端で…
それに、カップルで観てる人もいたわけで…、と言い訳だらけ。
ちなみに、沖縄で月曜日はメンズデー1100円の日。
北海道でもメンズデーってあったな。地方シネコンではけっこう普通?


で、実はオリジナル「呪怨」観ていない。
予告で、布団の中から出てくるオバケの顔見たら、
ちょっと夢に出てきそうで、やめました。根性なしなもんで。
それに、ちょっと生理的嫌悪感もあったし…
しかし、米国版は主演サラ・ミッシェル・ゲラーだし、
そんな心配はいらないかな、と思ったら、事前リサーチ不足。
舞台、何と日本でやんの。オバケもおんなじ。やめてよ、もう…


監督はオリジナルと同じく清水崇
主演がヴァンパイア・スレイヤーのおネエちゃんなので、
けっこう面白い取り合わせと思っていたが、日本が舞台となると、ちょっと微妙。
案の定、観ていてムリのある印象は否めない。
いきなり陰気なビル・プルマンとか出てきて、観てて戸惑っちゃう。
その後も、何となくノリの悪い展開。
ちょい役で出てるケイディ・ストリックランド(「ステップフォード・ワイフ」らしい)
が、色っぽくていいな、とは思うが、
こういう映画では常連っぽいクレア・デュバルらも含めて、
何となくキャストが空回りしてる感が強い。


中でもサラ・ミッシェル・ゲラーは、あらためて見ると、
そんなにオバケなんか怖くなさそうな顔してる。だから、緊迫感なし。
で、オバケの方もあんまり必然性を感じさせない呪い方だから、
「え〜、別にそんなことしなくてもいいじゃん!」とか思ってしまう。
呪われる対象に対しても、呪う方法そのものもそんな感じだから、
怖さが本当の意味で伝わってこない。
本当にサム・ライミがプロデュースしたの?
あんまり、ライミが絡んだっぽい〝こだわり〟が感じられなかった。


まあ、こういうショッカー・ホラーに、
ストーリーの深みとか求めるのも酷だけど、話の流れも平坦そのものだ。
それでも、こういう映画のウリである、
ドキドキ感とかをていねいに演出してれば別だけど、
時間軸行ったり来たりするだけで、凝ったつもりになってるだけ。
つまり、いいトコが全然見えてこない。
アメリカの田舎のニイちゃん、ネエちゃん向けには、もしかしたら、
よくわかんない国・ジャパンには、よくわかんないモンスターがいる、
みたいなだけで満足してもらえるのかもしれないけど、
不満ばかりが残る、消化不良の映画だった。


オリジナル版を観たら、感想は違うのかな。
でも、「リング」とかは、ハリウッド版もけっこう好きだったけどな…
ああ、それはナオミ・ワッツが好きなだけかもしれないので、
参考にはしないでおこうっと。