敷島シネポップで「エイリアンVSプレデター」


そんな不満を覚えた「ふたりにクギづけ」以上に、
不満が残ったのが「エイリアンVSプレデター」だ。
こういう東映マンガ祭りみたいな映画に、過剰な期待をする方も悪いんだが、
正直「何じゃ、こりゃ」の一歩手前。
悪評は散々聞いていたが、なるほどな、という感じだった。

監督はポール・W・S・アンダーソン。
バイオハザード」シリーズが好きなもので、
ストーリーとかはともかく、映像だけでも見せてくれるだろう、と思ってた。
しかし、なのだ。
エイリアンという、SFホラーのスーパースターを使っておいて、
全然ゴージャスじゃない。そう、スペシャル感がないのだ。
プレデターとの強さのバランスもいまいち納得いかないし、
戦いぶりも全然、切れがない。ホントにこの監督が「バイオハザード」撮ったの?


プレデターも中途半端に〝いい人〟だったりして、これまた物足りない。
「えっ、そんなんでいいの?」。思わず声が出そうになってしまった。
これでストーリーが何とかなってればいいけど、
もちろん、ストーリーとかはもう「おいおい…」の世界。
かといって、笑ってしまうほどの開き直りもない。
だから、どうしてもノっていけない。
企画段階から、まあバカ映画とは思っていたが、
ダメ映画になってしまったのは、本当に残念だ。


こんなに失望したのは、こどもの頃に観た「デビルマンマジンガーZ」以来かも。
まあ、あっちは〝対〟とかいっておいて、共闘しちゃったりしたから、あれよりはまだましか。
しかしなあ、もう少し何とかなるだろう。
あれだけ宣伝費かけてたから、興行的にはそこそこいってるだろうし、
たぶんビデオ(DVD)ではけっこう売れそうだから、
それなりの結果は残るんだろうけど、
こういう中途半端作品の二番煎じが出ないことを切に願う。
あーあ、せっかく久しぶりの映画だったのに…