劇場版〝火曜サスペンス〟の愉悦
きょうもユナイテッドシネマ福岡で「ツイステッド」。
Twisted=ねじれた、の題名通り、サスペンスだ。
それも微妙に安い。blogのタイトルにも書いたけど、劇場版〝火サス〟。
開始1時間前後で、ヒロインのバスシーンがあるあたりまで一緒。
まあ、序盤でアシュレイ・ジャッドがバーで拾ったオトコとコトに及ぶんで、
テレビの放送コードと比べて、ちょっと刺激度高めかも。
ああ、アシュレイ・ジャッドのヌード目当てでしたら、残念でした。脱ぎません。
いや、僕ががっかりしたわけじゃないですよ(汗)
ちなみに、昔から思ってることがある。
アシュレイ・ジャッドって、ちょっと安めのシャーリーズ・セロンだな、と。
微妙に地味で、微妙に疲れてて、微妙にスタイルふつう。
ブルネットのアシュレイと、ブロンドのシャーリーズの違いこそあれど、
顔の系統がまるっきり同じだけに、その差異ははっきりと表れる。
アシュレイったら、作品的にも地味だ。
シャーリーズがアカデミー獲った「モンスター」を始め、ヒット作めじろ押しなのに比べ、
アシュレイはあんまり主演で、代表作らしきものがない。
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「ダブル・ジョパディー」「ハイ・クライムズ」あたりもけっこう地味だし、
あとは脇役ですらない役とかも、けっこう平気で受けてる。
その上、ホンダの日本向けCMで、
髪を染めて「ホンダフル・ライフ♪」とかやってた。どうなのよ、それ…
そんな地味なアシュレイの脇を固めるのは、これまた微妙な共演者たち。
「パルプ・フィクション」後の勢いを完全に失ったサミュエル・L・ジャクソン。
「アンタッチャブル」の頃の輝きはいずこへ、のアンディ・ガルシア。
「黙秘」「激流」で、そういえば出てたっけ、のデービッド・ストラザーン。
聞いただけで「レンタルビデオで、別にいいや…」的なニオイが漂ってくる。
(いや、僕はレンタルビデオ借りないけどね)
でも、監督はフィリップ・カウフマン。日系企業を舞台にした、
ショーン・コネリー、ウェズリー・スナイプス主演の国辱映画(笑)「ライジング・サン」で、
一気に名前を落とした、落ち目さん系だけど、
「存在の耐えられない軽さ」の監督だからね。やっぱり、期待してしまうわけで。
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ああ、でもこっちも最近勢いないな…
なんか、こうして書いてると、つくづく〝火サス〟だ。
BGMは「むぅかしのなまえぇえでぇ、でてぇえいぃまぁすぅ〜♪」。
前置き長くなっちゃった… ちなみに映画のかんたんなあらまし。
幼い頃に起きた、警官だった父の自殺を心の傷に持つ殺人課捜査官、ジェシカ。
酒に溺れ、バーで拾ったオトコとの投げやりなセックスに身をやつす。
〝やつす〟って、死語だろうよ、と思いつつ、ほかの言葉思い浮かばず。
しかし、かつて一夜をともにしたオトコが、次々と猟奇殺人の犠牲者となる。
その犯行時刻に、必ず起きるブラックアウト(心神喪失)。
「犯人はわたし?」。ジェシカは、次第に追いつめられていく…
サスペンスなんで、あんまり中身には触れない。
よく思うことだが「衝撃のラスト」とかいうプレビュー。あれ、どうよ?
「衝撃のラスト」があることを知ってるだけで「衝撃、薄れるじゃん」と思うのだが。
宣伝文句とかなら仕方ない面もあるけど、やっぱりどうかと思う。
そこらへんのコントロールなしに書いてあるプレビューとか読むと、アタマくるもの。
以前、タクシー乗ってたらラジオで浜村淳がしゃべってて、
楽しみにしてた映画のあらすじ、すんごく詳しく説明しやがんの。
「シメるぞ、お前」と思ったもんな、あの時は。
耳ふさいでも、声かん高いから聞こえやがるし。
サスペンスなんか、出来がいいかどうか、を聞いただけでも、
下手すりゃ、登場人物出そろったトコで、犯人わかっちゃうケースだってある。
個人的には無理やりに犯人当てに集中するのは好きではないので、
流れに身を委ねる方なんだが、不適切な事前情報が原因で、
「えっ、びっくり」を奪われると、かなりムカッとくる。「いうなよ!」と。
まあ、この映画の場合、題名がTwistedだからな。
そんなわけで、サスペンス要素については割愛。
大好きなサンフランシスコを舞台にした映画なんで、個人的にはそれだけで得点1。
ちなみに今、「さんふらんしすこ」と打ったら「桑港」。ううん、勉強になる。
ろんどん=倫敦、にゅーよーく=紐育とか、ホントすごいな。どうしてこうなるんだ。
また寄り道してしまったので、話をもとに戻すと、
アシュレイの〝火サス〟っぽさも、それを承知で見ると、けっこう悪くない。得点2。
アシュレイ出し惜しみすぎ。減点1。
シャーリーズなんて、あれだけの女優なのに、ぜーんぜん出し惜しみしないのにな。
アンディ・ガルシア太りすぎというか、顔が大きすぎ。減点0・5。
総合的に見て、ですか? まあまあでした、マルみたいな。
でも、そんなもんでしょ、〝火サス〟って。