あまり乗れずに「邪悪な花鳥風月」

で、本日の2冊目は岩井志麻子「邪悪な花鳥風月」。邪悪な花鳥風月
美貌と才能、そして資産家の夫にも恵まれた女性作家が、
執筆と、愛人との逢瀬に〝専念〟するため、安マンションに居を構える。
そこで出会った、不思議な住人たちに、
作家の「私」は勝手なストーリーをこさえていく…


という話なんだが、あまり乗れず、けっこう斜め読み。
話はきわどい割に、意外とドロドロ感が少ない。
オビには妄執奇譚、と書いてあるが、どうだろ…
山本文緒の方が、話自体は普通でも、嫉妬とかのネガティブな感情が、
すごくリアルに描かれていて、ドロドロ感はすごいかも。
岩井志麻子は「ぼっけぇ、きょうてい」もさほど響かなかった。
たぶん、相性の問題なんだろうと思う。残念だ。


それより、すんごく疲れた。
こういう日こそ、おいしいものでも、と思う間もなく、
何となく家に帰り着く。失敗したかも…
まあ、あしたの福岡に備えると思えば、あきらめもつくが…