自分には向かない職業

何も、筒まで使ってかがんでも…

いま、やってる仕事。いや、違った(笑)。
それはひとまず置いておいて、
ナンシー・リカ・シフ著「世にも奇妙な職業案内」
ISBN:4860200942
ブルース・インターアクションズ刊)に出てた、
数々の〝奇妙な〟職業のことだ。


「職業に貴賤はない」というのは、よくいうが、
「えっ、こんな仕事があったの!」という驚きや、
「これだけはできない」という感覚だけは、どうしても否定できない。
たとえば、表紙の写真にもなってる「人のワキの臭い鑑定士」…
そう、資生堂の消臭スプレーのCMで「good」とかやってた、あのおばさん。
まあ、これだと、向く、向かない以前で絶対したくない。
いや、もう貴賤がどうこうの次元じゃなく、イヤ。ホント、すみません、なんだが。


それはともかく、むかし、ヒヨコの雄雌判定士、というのを聞いて、
けっこうびっくりしたもんだが、 
本の中で紹介される60余の職業は、こういう意外すぎる職業や、
隙間産業も極まれり、みたいなのまで、ほんと多岐多様だ。
印象的なのをつらつらと挙げていくと、

  • ドッグ・スニッファー(犬の口臭鑑定人)
  • ポテトチップ検査士
  • ブラ・デザイナー(男性)
  • コンドーム検査士(女性)
  • ピアニスト専任譜面めくり
  • 割礼師(いわゆるユダヤ教の宗教儀礼、ですね)
  • 女装学校校長
  • レゴモデル製作者(あのブロックのおもちゃのレゴ)
  • ディーナー(死体洗い)
  • ビンゴ読み上げ人
  • ミミズ農場主
  • ビール公式フレーバー判定士
  • スタンレー・カップ付添人(北米プロアイスホッケーの優勝トロフィー)
  • フィッシュ・カウンター(魚数計数人)

犬の口臭には、「かび臭い」「きのこ臭い」とか10段階あるらしい。
何だ、そのきのこ臭いってのは?
ちなみにうちのネコの口はサカナ臭いが、それはどうでもいいことか。
やっぱり、匂い、もしくは臭いに関わる職業は、
専門性が高く、なかなか色々な職業があるようだ。


ビールのフレーバー判定士もなかなか微妙だと思う。
日本酒の利き酒同様、口に含んだら、ペっ、と出すのだ。
しかし、ビールだからな。どうなんだろう。
僕自身はビールを好んで飲む人間じゃないが、
一般に「ビールはのどごし」っていうくらいなんだから、
ぺっ、と出したら、のどごしわからないんじゃないか、と疑問を覚えたりもする。


コンドーム検査士は、当然、張り型に装着して、穴とかないか見るんだが、
あるグループから3コ不良品が出ると、そのグループすべてが廃棄処分だそうだ。
ちょっと待て、1コか2コならいいのか?
それはそれでどうなんだろうか。
1グループの数が書いてないからわからないが、意外に不良品の確率高くないか?


ビンゴ読み上げ人とかは、それこそいかにもアメリカっぽい。
たまに映画とかで見るけど、いわゆる「負け組」っぽい人たちが、
パーティーの余興とかでなく、昼間からやってるやつ。
まあ、ある意味パチンコみたいなもんだから、
そんな目をつり上げていうことじゃないんだが、
日本のパチンコほどファン層は広くないし、
市民権も得ているわけじゃないから、微妙にうさん臭い。
いや、映画でビンゴやってる人、みんなそんな人ばっかりなんだもの。


スタンレー・カップ付添人は、
プロアイスホッケーの最高峰スタンレーカップが終わると、
そのトロフィーとともに巡業する人。
北米中を回って、ホッケーファンの喝采を浴びるんだが、
このカップ、並大抵のでかさじゃない。
百年以上の歴史を経る内に、優勝チームの名前を書くトコがなくなり、
底の部分を継ぎ足してきた、という由緒ある?カップだから、とにかくムダにでかい。
いつも、優勝セレモニーで選手が持ち上げるの見て、
「あれはあれで、けっこう大変そうだな」と思ってたから、付添人の苦労がしのばれる。


フィッシュカウンターとかだと、水門近くでひたすら魚の数を数える。
気が狂うんじゃないかと思う。だいいち、一度数えた魚を、
どうやって区別するんだ。勝手に泳ぎ回ってるのに。
それも2種類の魚を同時に数えるらしい。何者だ、いったい。


どれも、ふむふむ、と思ってしまう職業ばかりだが、
あまりに専門性が高すぎて、ちょっと自分には向かないことがよく分かる。
いや、ふつうのサラリーマンだって向いてないのに、
何いってんだ、と突っ込まれたら、それまででもあるけれど。
じゃあ、どんな人がどんな職業に向いているんだ、
と考えると、またよくわからない。


でも、本の写真を見ると、ホントみんないい顔して写ってる。
(ワキ鑑定士は表情分からず…)
めぐり合わせ、というのもあるんだろうが、
やはりその人でないとつとまらない、何かを持っていることも多いんだろう。
というわけで、きれいにまとめてみた。かえって、説得力なかったかも。


最後に、ちょっとやってみたい職業→童心に戻って「レゴモデル製作」。
すみません。うそつきました。
戻らないでも、大丈夫。元から成長していないから。